人の肌にはそれぞれ匂いがあり、香水と反応することで、「わたしらしい香り」が生まれます。ムスキースキンと診断された肌の香りは? どんなフレグランスが合うの? その疑問に『DAWN Perfume』のディレクターであり、“香りスタイリスト”、杏喜子(あんず よしこ)さんが答えます。
人の肌には匂いがあり、そのタイプを大きく分けると4つ。そのひとつ、ムスキースキンにマッチするフレグランスとは? それをまとったとき脳に作用する香りの“引力”で本来持つどんな魅力を引き出すことができるのか……“香りスタイリスト” 杏喜子(あんず よしこ)さんがナビゲート。
あなたのスキンタイプを診断でチェック!
香り診断【MUSKY SKIN(ムスキースキン)】タイプの特徴
「スウィートスキンと同じくらい日本人に多いスキンタイプ。香りのイメージを一言で表現するなら石鹸の香り。清潔感がある香りなのですが、香りを重ねるとなると難しさもあります。それは、香り全般を強めやすいということ。少量のフレグランスで楽しめるという観点で考えればコスパがいいともいえるでしょう。
みずみずしいトップノートは素直に受け入れてなじむわりに、ものによってはミドルやラストが強く濃くなるため、自分では気づかないうちに「この人の香水、強すぎ」と思われてしまうことも。失敗しないためには肌の匂いを考慮した香りを選ぶことが大きなポイントになります」
ムスキースキンにフィットする香りの力で引き出される本来の魅力
★態度や発言が清々しい凛とした人柄
★脚光を浴びるような存在感
★人とのやりとりがスムーズにいく高いコミュニケーション能力
★注目されることが得意
★自分自身を卑下しない、セルフラブ意識が高い
★ファンがつくようなカリスマ性
「ムスキースキンにフィットする香りをまとうと本来持つ魅力的な部分が引き出され、香りの力で無理なく自分らしさを生かしたセルフイメージへと近づけることができます。特におすすめなのがメイクの前に香りをつけて、香りの作用から自分らしい魅力を無意識にインプットしていく方法。鏡に映る自分の印象が違って見えてくるはずです」
ムスキースキンタイプにおすすめの香りは、凛とした存在感が際立つ女性像を創造する香り
おすすめ香水①ミラー ハリス レブリード ベルガモット
気分を高めてくれるイエローのボトルに詰められたのは、品質の高いカラブリア州産のベルガモットが主役の明るい香り。そこにエネルギーに満ちたタンジェリンとハーブとウッドが重なり合うと心躍るような高揚感が高まる印象が。 パチョリ、 モス、 ベチバーが香るベースノートによって時とともにほっこりとした温もり感もプラスされる。「休日の朝にしっくりくる香り」と評判。
おすすめ香水②キモノ ウララ オードトワレ
メロンやリンゴのみずみずしいトップノートに心奪われ、そこに神秘的な睡蓮が加わると、内に秘める華やかな奥行き感がぐっと広がる。ラストのさりげなく香り続けるサンダルウッドをメインとしたウッディ系に包まれると自然と背筋がピンッとして所作が麗しくなるかのよう! まとうたびに意識まで彩られるフレグランス。
おすすめ香水③イソップ タシット オードパルファム
イソップが誇るセンスと調香師、セリーヌ・バレルの革新的な構成でクラシックコロンが現代的な表情に生まれ変わった逸品。ゆず系のトップノートで幕が開き、クローブのアンダートーンで温かみを添えるバジルグランベールがなんとも贅沢。シトラスの爽やかさとゆっくりと漂うスパイシーな深みが絡み合う複雑で繊細な香りは、ジェンダー問わず人気。
その他のスキンタイプに合う香りはこちらから
取材・文/金子優子 イラスト/牛久保雅美 構成/渋谷香菜子