他人目線の“かわいい”にとらわれず、自分が心地よくあるためのビューティを求めて。今をときめくメイクアップアーティストに「“かわいい”メイクアップって何ですか?」と問いかける連載企画。第1回目は渡嘉敷愛子さんを迎え、俳優・穂志もえかさんの内面と響き合う2つのルックをお届けする。ここではそれぞれのメイクアップのポイント、使ったコスメティックスの詳細をご紹介!

渡嘉敷 愛子

ヘア&メイクアップアーティスト

渡嘉敷 愛子

NYでの留学中にさまざまな国のファッションやカルチャーに影響を受け、顔だけにとらわれない、人物像そのものを大切にしたヘアメイクがスタイルに。その人のルーツや好きなものが透けて見えるような仕上がりに定評があり、名だたる俳優陣からの指名も絶えない。プライベートでは愛猫家の一面も。

LOOK1:その人らしさの透けるつくりこみすぎない肌に、秘めた強さを引き出す黒のジェルラインを

メイクアップ、RMK、カネボウ、KATE

1 下地以上、ファンデーション未満のちょうどいいカバー力。毛穴や色ムラを自然に整えて、みずみずしいスキンケア直後のような肌に。SPF20・PA++ スキンティント 01 30g ¥5280/RMK Division 2 濃密ラインがスムーズに描ける“泥質感”。ブレない均一なラインが描ける付属のスクエアブラシも優秀。ケイト ラスティングジェルアイライナーZ BK-1 ¥1980(編集部調べ)〈7/20限定発売〉/カネボウ化粧品 3 白目をクリアに見せる、メタリックにツヤめくネイビーブルー。オールデイロングアンドカールマスカラミッドナイト ブルー ¥1,628〈オンラインストア限定発売〉/ミルクタッチ 4 「素の唇のツヤ感や血色を引き立ててくれる絶妙なベージュ」と渡嘉敷さん。マットリキッドルージュ 303 ¥3300/bobe

渡嘉敷愛子、穂志もえか、RMK、KATE、ミルクタッチ、bobe、メイクアップ

ワンピース¥52800/ショールームリンクス(babaco)https://links-partners.com/ バッグ/スタイリスト私物

▼LOOK1 Make-up Tips
「どんなメイクアップの日もその人らしさの透ける素肌感はマスト」と渡嘉敷さん。

1本でOKのオールインワンベース(1)は乳液感覚で顔全体に内から外へ広げる。黒のジェルライナー(2)はまつ毛の隙間を埋めるように小刻みに動かし、目幅に合わせて均等な太さでオン。目尻部分のラインは伸ばさずピタッと留めて、あくまでも本来のアイフレームを引き立てるように。

「まつ毛が薄いコほど、下まつ毛にぽってりマスカラを塗ると毛の一本一本が際立ってかわいい」(渡嘉敷さん)。なので、ブルーのマスカラ(3)は下のみにたっぷりと。上まつ毛はビューラーでゆるくカールさせて。ベージュのリキッドルージュ(4)はややオーバーに直塗りし、上下の唇を“んぱっ”と合わせて指で軽くなじませる。

LOOK2:シルバーのまぶたにブラウンの唇。メンズライクな服装としっくりくるコンビネーション

ディオール、カネボウ、KATE、エテュセ、DIDION、アディクション

1 「'90sっぽいカラーが透け感とツヤめきでアップデートされているのが新鮮」。ザ リップバーム グロウティント 005 ¥4070〈7/15発売〉/ADDICTION BEAUTY 2 「赤みのないグレイッシュなブラウンをまなざしのベースにすることで、よりメイクに洗練された統一感が」。ルナソル アイカラーレーションN EX01 ¥7700〈8/9限定発売〉/カネボウ化粧品 3 大人にふさわしい繊細な光沢感は、肌とグリッターの格好の“つなぎ”に。ディオールショウ モノ クルール 045 ¥5060/パルファン・クリスチャン・ディオール 4 ひと塗りでメイクの主役になる、ミラーボールを砕いたようなまばゆく奔放なきらめき。DIDION リキッド グリッター 02 ¥1650/ファッションネット 5 極細筆とほのかに透ける液でリアルな“毛”が1本単位で描ける。アイエディション(スキニーブロウライナー)03 ¥1430/エテュセ 6 このうえなくシャープなラインがワンストロークで誰でも簡単に。こちらは圧倒的な吸引力を叶える漆黒。ケイト スーパーシャープライナーEX4.0 BK-1・7 軽やかな目ヂカラをもたらすダークグレージュ。同 GY-1 各¥1430(編集部調べ)/カネボウ化粧品

渡嘉敷愛子、穂志もえか、メイクアップ、ディオール、カネボウ、KATE、エテュセ、DIDION、アディクション

ジャケット¥93500/ボウルズ(HYKE)03-3719-1239 ネックレス¥24200/Rieuk(リューク)info@rieuk.com

▼LOOK2 Make-up Tips


ベースメイクはLOOK1と同じく、素肌感を生かして。「すごくいい影のニュアンスをくれる」(渡嘉敷さん)というグレイッシュなブラウン(2・右上)をブラシで二重幅にオン。トープ(2・右下)はチップに取って上下の目のキワを細く囲む。シルバーのグリッター(4)は上まぶたの目尻側1/2の二重幅よりやや狭い範囲にのせ、シルバーグレーのシャドウ(3)を重ねて品のよさをプラス。

上は目幅ぴったりに黒のリキッドライナー(6)でアイラインを引き、下は目頭と目尻を外してグレージュ(7)で細くマーク。

上下の色を変えたり、部分的に抜けをつくったり、ちょっとした仕込みが表情にこなれ感を生み出す。眉毛は足りない部分をリキッドライナー(5)でササッと埋める程度に。唇にはブラウンのリップバーム(1)をややオーバーに直塗りして“ほわっ”と彩る。

問い合わせ先
・ADDICTION BEAUTY 0120-586-683
・RMK Division 0120-988-271
・エテュセ 0120-074-316
・カネボウ化粧品 0120-518-520
・パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
・ファッションネット https://didion-beauty.com/pages/contact
・bobe customer@bobe.jp
・ミルクタッチ milktouch@coogee.jp

穂志 もえか

俳優

穂志 もえか

1995年、千葉県生まれ。米制作ドラマ『SHOGUN 将軍』で誇り高く凜々しい武家の娘を好演し、世界的に反響を呼んでいる。主な出演映画に「少女邂逅(かいこう)」「街の上で」など。



撮影/池満広大(be natural)〈モデル〉, 田村伊吹〈物〉 ヘア&メイクアップ/渡嘉敷愛子 スタイリスト/辻村真理 モデル/穂志もえか 構成・取材・文/小川 由紀子