同じリップを男女でシェアするなら？ アイテム選びと使い方をヘア＆メイクがレクチャー！【ジェンダーレスメイク】

「自然な血色感を加えるという視点では、やはり赤いリップが有効です。ただ、いわゆるリップスティックだと手に取りづらい場合もあるので、ポットタイプのマルチカラーアイテムを活用しましょう。指でササッと塗布できる点でも使いやすいと思います」（扇本さん以下同）

マルチカラーというだけあって、リップだけでなくチークにも使えるものが多いのが特徴。

「リップにはしっかりと塗布して、チークは自然な血色感を与えるイメージで。ワントーンな仕上がりになるので、手軽にメイクにまとまりが生まれます」

「基本は指で構いませんが、リップをしっかり発色させたい場合はリップブラシの使用がおすすめ。マルチカラーバームをブラシで取ったら、輪郭に沿って唇全体に塗布を」

まるでリアルな血色感を思わせるチークは、小鼻横から逆三角形のような形になじませるのがコツ。指先にマルチカラーをとり、ポンポンとタッピングするようになじませる。ただし、口角より下にはいかないように注意を。

「彼には、シンプルにリップとして使うことが一番シェアしやすいと思います。とはいえ、ものすごく赤い唇にするわけではなく、自然な血色感を加えて、ポジティブで明るいイメージを後押しする、と思ってもらえれば」

本来自分が持つ色だからこそ、ちょっとプラスするだけでナチュラルなのに好印象がかなう。

取り入れ方は至ってシンプル。マルチカラーを指先にとって、唇にポンポンと優しく叩くように赤みを加える。一度にたっぷり取ると赤くなりすぎる場合もあるので、少量ずつ、ほんの少し赤みが加わる程度でOK。ちなみに、左右にゴシゴシと唇をこするような塗り方は、摩擦が加わり乾燥やくすみの原因になるのでご注意を。

「自然に魅せるためには、唇の輪郭と肌との境目がぼかされていること。ポンポン塗りをしたあとに、輪郭だけ何もついていない指でサッとなぞるのも有効です」と、扇本さんはアドバイスする。

（上）自然由来成分86％と高配合したマルチカラーバーム。頰と唇を潤わせながら鮮やかに色づけ、メイクもケア効果もこれひとつで。カメリアの花を想起させる、ドラマティックなレッド。リップ＆チーク ボーム N°1 ドゥ シャネル 1 ￥6600／シャネル

（中）滑らかなバームは、肌にのせるとほわっと軽やかな質感に変化。サラリとした感触でべたつきにくいところも魅力。彩度の高い赤は、肌までパッとキレイに見せる。グラムトーンカラーカスタード 08 ￥3300／THREE

（下）チークやリップだけでなく、目元にも使用が可能なサラサラ質感のマルチクリーム。かすかなブラウンニュアンスは、ジェンダーを選ばず落ち着きと深みのある唇に。頰にのせても、こなれたムードが漂う。ニュアンス フェイスカラー 13 ￥3190／オサジ

問い合わせ先
・HERA（アモーレパシフィックジャパン） 0120-929-744
・THREE 0120-898-003
・シャネル 0120-525-519
・オサジ 0120-977-948

撮影／原 楓　ヘア＆メイク／扇本尚幸　スタイリスト／高野麻子　モデル／小方蒼介(MEN'S NON-NO専属）SAYANE（LIGHT management） 取材・文／森山和子　企画・構成／福井小夜子（yoi）