他人目線の“かわいい”にとらわれず、自分が心地よくあるためのビューティを求めて。今をときめくメイクアップアーティストに「かわいいメイクアップって何ですか?」と問いかける連載企画。ここではそれぞれのメイクアップのポイント、使ったコスメティックスの詳細をご紹介!
LOOK1:唇は赤やピンクじゃなくてもいい。好きな色でリップを彩り、メイクアップをもっと自由に
1 ブラー効果で唇をふっくらと見せる、温かな印象のゴールディベージュ。ルージュ・アンテルディ・クリーム・ベルベット 12 ¥5500/パルファム ジバンシイ[LVMHフレグランスブランズ] 2 繊細な色づきのアイシャドウをここではリップメイクに使用。北欧の春をイメージした全18色のパレットがあれば、メイクアップの可能性は格段に広がる。ミネラルスケープ アイシャドウ パレット ¥15290<限定品> ・3 まなざしに強さと深みを同時にもたらす、ブラウンニュアンスのカーキ。インラインに使っても落ちにくく、抜群のキープ力を発揮。カジャール ペンシル パープレックスト ¥4730<限定色>/BYREDO JAPAN 4 スキンケア発想でつくられ、約90%が自然由来成分からなるヌードカラー。肌に溶けるように一体化して自然なメリハリがかなう。オールアワーズハイパーブロンザー 02 ¥9350/イヴ・サンローラン・ボーテ
▼LOOK1 Make-up Tips
マットでしなやかな唇に仕立てるヌーディカラーのリキッドルージュ(1)をリップメイクのベースに。ややオーバーに直塗りして指で外側にトントンなじませ、唇の輪郭を目立たなくする。カーキのアイシャドウ(2・上段左から2番目)を小さめのブラシにとり、唇全体に均一にオン。
「リップブラシよりもアイシャドウブラシの方が“ほわっ”とつくのでベター」と小島さん。
同じ色を指にとって唇の輪郭のぷっくりしているところをなぞり、ふんわりにじんだようなオーバーリップに。さらにネイビー(2・下段左)をブラシにとり、口を「う」の形にして唇の内側に叩き込む。仕上げに指でも軽く押さえて色を密着させる。
「寒色の唇を主役にしつつもクールになりすぎないよう、他のパーツにもさりげない仕込みを。チークではなくシェーディングをふわりと広めに入れることで、唇のムードを損なわずに柔らかな印象を醸し出せます」。
カーキのペンシル(3)で下まぶたの目頭側1/2にインラインを引き、唇とさりげなくリンクさせて。微粒子のシェーディング(4)は大きなブラシにとり、頬全体に逆三角形を描くように。
LOOK2:カラーの掛け合わせで魅せるまなざしにヌーディに徹した唇。色は顔のどこかに“ぎゅっと集めて”
1 心安らぐ温もりに満ちた、粘土を思わせるレディッシュベージュ。ルージュ エルメス ルージュ ア レーヴル マット 23 ¥10010<限定品>/エルメスジャポン 2 色を楽しみながら唇をケアでき、プランプ効果でふっくらと導く。スクワート プランピング グロス スティック シミュレーション ¥4180/M・A・C 3 キャッチーなまなざしを約束する、ラベンダー寄りのパープル。軽やかなマット質感で鮮やかに色づく。オンブル エサンシエル 232 ¥5500/シャネル 4 深みのあるオリーブグリーンのアイシャドウをここでは眉毛に使用。さりげないのに確実に洒落感アップ。ディオールショウ モノ クルール 280 ¥5060/パルファン・クリスチャン・ディオール 5 偏光パールがゆらめく、サテン質感のライムグリーン。目もとに品のよい遊び心を。オンブル エサンシエル 222 ¥5500・6 ほのかな光沢を湛えたボルドー。落ちにくさにも定評あり。スティロ ユー ウォータープルーフ N 928 ¥4290・7 クリームが肌の上でパウダーに変化。胸の奥のときめきがにじみ出したように、優しくやわらかに頬を染める。ジュ コントゥラスト アンタンス ベージュ エクラタン ¥7920/シャネル 8 複雑な色彩を持つ原石にインスパイアされた神秘的なボルドー。エレガンス ラズル エナメルラッカー 72 ¥1320/エレガンス コスメティックス
ジャケット¥187000・中に着たシャツ¥158400/イザ(ボッター) 0120-135-015
▼LOOK2 Make-up Tips
濃密な赤みのベージュ(1)を唇全体に指づけ。上からベージュのリップバーム(2)を直塗りしてナチュラルなツヤを出す。
「最初にヌーディリップに仕上げておくことで、目もとをどれだけ遊べるかバランスがとりやすく」。
パープルのシャドウ(3)はチップまたは指にとり、上まぶたの黒目の内側から眉にむかって斜めに広げる。鮮やかに発色するまで何度か重ねて。オリーブグリーンのアイシャドウ(4)をアイブロウブラシで眉全体にふわりとのせ、スクリューブラシでよくとかす。
「この2トーンがかわいいなと思ったので、隣り合わせで使うようにしてそれを軸にメイクを考えました」。
偏光パールの入ったライムグリーン(5)は目の横の「C」ゾーンに指で広げて、まなざしに抜け感を。さらにボルドーのアイライナー(6)で下まぶたにインラインを引き、さりげないフェミニニティを醸して。
「色をたくさん使っているのでマスカラはなしでOK。飛ばしすぎた印象にならないよう、チークで少しファニーなムードを出すこともポイントです」。
コーラルオレンジのチーク(7)は大きなブラシにとり、黒目の下から鼻筋を横断して逆の黒目の下とつなげるようオン。指先は鈍く光るボルドー(8)で彩ると、インラインと響き合ってさらに完成されたスタイルに。
問い合わせ先
・エルメスジャポン 03-3569-3300
・エレガンス コスメティックス お客様相談室 0120-766-995
・イヴ・サンローラン・ボーテ 0120-526-333
・シャネル カスタマーケア 0120-525-519
・BYREDO JAPAN 03-6450-5873
・パルファム ジバンシイ[LVMHフレグランスブランズ] 03-3264-3941
・パルファン・クリスチャン・ディオール 03-3239-0618
・M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス) 0120-950-113
撮影/工藤佑斗 メイクアップ/小島紗希 ヘア/西村浩一(VOW-VOW) スタイリスト/丸山佑香(まきうらオフィス) モデル/安藤潤美 構成・取材・文/小川 由紀子