ついに今年も飛散が始まったスギ花粉。1月20日に日本気象協会が発表した「2022年春の花粉飛散予測 第3報」によると、2月上旬に各地で花粉シーズンがスタート、東京都のスギ花粉飛散ピークは3月上旬から下旬の見込みとのこと。飛散量は前シーズン(2021年春)に比べて増える地域が多いと予測されています。

気温の影響を大きく受けるスギ花粉の飛散は、暖かくなり始めると増えるので注意が必要。つらい花粉症に悩まされている人は、毎年どのように予防・対策しているのでしょう? 株式会社ユーグレナによる花粉症に関するアンケート調査で、みんなが行なっている対策の実態がわかりました。

くしゃみをする女性画像

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花粉症対策にマスク着用、手洗い・うがいは必須!

花粉の防備策

花粉症の予防習慣

株式会社ユーグレナ 調査
調査対象:花粉症と診断された、または診断されていないが
自身が花粉症であると思っている
20代~60代の男女 200人(複数回答)
 調査手法:インターネット調査 調査実施:2021年11月

花粉の防備策として圧倒的に多いのはやはり「マスクの使用」、次いで「サングラス・眼鏡をする」「部屋で空気清浄機・エアコンの花粉対策機能を使う」。外出時の対策だけでなく、部屋の中の空気をきれいに保つのも花粉症対策の鉄則!

また、花粉症予防のために意識している習慣は「手洗い・うがい」が最も多く、次いで「自宅に入る前に衣服をはたく」「よく眠る」でした。衣服に付着した花粉が室内に入るのを防いでいる人も増えているよう。

そのほかの対策としては、花粉症薬を服用している人が61%とかなり多く、病院で治療している人(28%)を大きく上回りました。食事での対策としては「ヨーグルト・乳酸菌飲料などをとる」が最も多く33.5%のほか、「緑茶を飲む(カテキン)」「キムチ・味噌などの発酵食品をとる」が上位にランクイン。カカオポリフェノールを期待してチョコレートをとったり、きのこ類で食物繊維をとると回答した人もそれぞれ9%ほどいました。

花粉症対策には、免疫や自律神経バランスを整えるのが大切!

「花粉症の季節に本格シーズンインしてから対策しても、実はちょっと遅いんです」というのは、免疫バランスや栄養に詳しい医師の石原新菜先生。花粉症は、免疫バランスや自律神経バランスを整えておくことで、発症を遅らせることや症状を軽減させることができるといいます。石原先生に花粉症の原因と対策について伺いました。

花粉症の症状をなるべくやわらげるには、粘膜に付着する花粉の量をいかに減らすかが重要。花粉症の症状が目や鼻、皮膚に出やすいのは、アレルギー反応が起こるマスト細胞が皮膚や粘膜に多く分布しているためです。アレルギー症状を防ぐには、マスクや衣服、メガネなどを活用してなるべく皮膚や粘膜に花粉を付着させないこと、付着した花粉をすぐに洗い流すことを心がけましょう」(石原先生)

目に入った花粉を流すために目薬を利用するほか、最近話題の「鼻うがい」や、鼻に塗って花粉が粘膜につかないようにする市販のクリームなどを使うのもいいのだそう。

石原新菜先生

医師・イシハラクリニック副院長

石原新菜先生

ヒポクラティック・サナトリウム副施設長、健康ソムリエ講師 。帝京大学医学部を卒業、同大学病院で2年間の研修医を経て、父、石原結實のクリニックでおもに漢方医学、自然療法、食事療法により種々の病気の治療にあたっている。 クリニックでの診察のほか、わかりやすい医学解説と親しみやすいキャラクターで、講演、テレビ、ラジオ、執筆活動と幅広く活躍中。

眼鏡やマスクで花粉を防ぐことが感ふん症予防の第一歩

今すぐできる! 花粉症の症状をやわらげる入浴テクニック

石原先生によると、乳酸菌やカテキンなどのメジャーな食品以外にも、青魚に含まれるEPAやユーグレナに含まれる食物繊維パラミロンなど、アレルギーに効果がありそうな成分が多数見つかっているそう。食事の工夫で、より高度なアレルギー対策に取り組むのもいいかもしれません。ただ、免疫バランス強化には少なくとも3カ月以上かかると言われているので、日頃から花粉症に備えた食生活を意識するのが肝心。

すでに花粉症シーズンが始まった今、すぐにできる対策としておすすめの入浴法も石原先生に伺いました。
「夜、入浴せずにそのまま就寝してしまうと、睡眠中も体に付着した花粉(アレルゲン)に触れていることになり、症状が悪化するおそれもあるので、毎日ぜひ入浴を。お風呂で湯気を吸い込むことで、鼻の内側に湿り気が出て、粘膜に付着している花粉を排出しやすくなったり、一時的に鼻腔の充血を改善して鼻づまりを改善してくれる効果もあります。湯舟に入るのが難しい場合、シャワーだけでも浴びるようにしましょう」

ただし、あまりにかゆみが強いときは湯船に長時間つからず、シャワーで済ませるのがよいそうです。また、シャワーやお風呂のお湯を42℃を超える高温にしてしまうと、アレルギー症状を悪化させるヒスタミンが分泌されやすくなってしまうので要注意。

ふだんは朝風呂派の人も、花粉症の季節は夜寝る前にお風呂に入って花粉を落とすのがよさそうです。バランスのいい食生活とあわせて、これから本格化する花粉の季節に備えましょう!


■シリーズ企画【知識と工夫で花粉症に徹底抗戦!】第2回は、知っておきたい花粉症のメカニズムと、加齢とともに花粉症が増えるワケを解説します!

構成・文/長岡絢子 イラスト/forest eternal Photo by Antonio Guillem / iStock / Gettyimages

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