kikunoさんとmao brazilさん

ファッションブランド〈PURPLE THINGS〉のデザイナーでモデルとしても活躍、自身の洗練されたライフスタイルを映したYouTubeチャンネルが話題の菊乃さん(写真右)と、ケータリングサービス「BADBADNOTFOOD」の運営、そしてヘルスケアブランド「HARVEST SPOON」の創設者としてマルチに活躍するMaoさん(左)。長年の親友だという二人の共通点は、スポーツがごく自然にライフスタイルの中に組み込まれていること、そしてそれを心から楽しんでいること。

そんな菊乃さんとMaoさんに、体との向き合い方から実際に行なっているトレーニング法、食生活やセルフケアにまつわる愛用品まで、詳しく教えてもらいました! 前編は、二人が最近実践しているおすすめのワークアウトを、ご本人の解説とともに動画でご紹介します。

菊乃

デザイナー

菊乃

東京都生まれ。写真学科を卒業後、サンフランシスコとロンドンで4年間暮らす。帰国してからはデザインオフィスで働き、2015年に自身のブランド「PURPLE THINGS」を立ち上げ、メンズウエアデザイナーとして活動。現在はcoomeorg」のデザイン&ディレクターや、モデルとしても活躍中。自身のYouTube「STAY IN BED」では、日々のVLOGや購入品紹介など飾らない日常を投稿している。

Mao Brazil

モデル・ケータリングサービス・「HARVEST SPOON」ファウンダー

Mao Brazil

1990年生まれ、大阪府出身。モデルとして活動しながら、2019年にケータリングサービス「BADBADNOTFOOD」を立ち上げ、スーパーフードやハーブ、スパイスを使ったヘルシーな料理を提供。最近では、オリジナルのスペシャルブレンドグラノーラや独自開発したサプリメント「HARVEST SPOON」も好評発売中。

ワークアウトは自分の「体」と「心」に向き合うこと

kikunoさんとmao brazilさんがジムにいるカット

Mao:私が運動を始めたのは、元をたどるとダイエット目的で始めたランニングがきっかけ。モデルエージェンシーにいたころは、食事制限やダイエットをしていたけど、走り始めてからは、人のことより「自分のこと」に集中できるようになって、それがすごく気持ちよかった。

kikuno:私もMaoに誘われて走るようになって、そこからトレーニングも始めたんだよね。運動をすると、本当にポジティブな気持ちになれる心をいい状態に保てるというか。スポーツって楽しいことだけじゃないし、筋肉痛だって日常茶飯事で正直キツい。だけど汗をかくとやっぱりスッキリして、一緒に嫌なことも流してくれる体が変わっていく感覚も好きなんだよね〜。

Mao達成感を積み重ねると、それが自信につながるよね。終わったら自分を褒めてあげることも大切…! ワークアウトのペースは、負担にならず、楽しみながら自分と向き合えるくらいがちょうどいい。食事や美容もそうだけど、無理せず気持ちいいと思える範囲で続けていくのが大切な気がする。

kikuno:あとは自分の体に耳を傾けてあげること。私は体調や気分によって、家でピラティスだけの日もあるし、ジムで走ってダンベルワークアウトして…みたいなハードめな日もある。ひとつのことだけやっていても飽きちゃうから、追い込みすぎず、その日によって変えていくかな。

Mao:日常的に運動していると「今日は体が軽いな」とか、逆に「ここがちょっと調子悪いな」とか、小さな体調の変化に気づけるようになるんだよね。自分を知るために続けているのかもしれない。精神的なことでいうと、私はヨガや瞑想も取り入れていて。YouTubeやInstagramで発信している「Yoga with Adriene」っていうチャンネルがあるんだけど、スリープヨガやサンシャインヨガ、1カ月かけて行う30 daysヨガとか、いろいろな種類のプログラムを紹介してくれるの。その日の気分でやりたいことって変わるから、好きなものを選んでいろいろ試してみてる。自宅でできるから、初心者の人もトライしやすいかも。

kikuno:確かに。世界中の優れたトレーナーたちがSNSを通じて発信してくれているおかげで、先入観なく参加できるよね!

好みやライフスタルに合わせた二人のワークアウトを解説!

Kikuno's Work Out Routine

kikunoさん

「3年前からジムでのワークアウトを習慣にしています。頻度は週に2〜3回。天気がいい日にジムに行きたくなる傾向があります(笑)。ワークアウト中は、K-POPでモチベーションを上げてるかな。Kep1erの'WA DA DA' とかを聴くと頑張れます。

最近は自主トレーニング以外に、パーソナルジムにも通い始めました。自分のトレーニング方法が正しいのかをプロに客観的に見てもらえるし、トレーナーさんに教えてもらったことをひとつずつ実践していくのが楽しいんです。家での運動は、基本的にYouTubeを観ながら。よくチェックしているのは、Juice&Toyaの『15 Minute Medicine Ball HIIT Workoutっていう動画。結構ハードだけど、やり終えたときの達成感が最高…!」

kikunoさんのワークアウト風景

kikunoさんのワークアウト風景

内腿に効く! スポーツボールを使ったスクワット

1. ボールをしっかり抱きかかえて立ち、お腹に力を入れる
2. 足は肩幅より広めに開く。このときつま先が外を向きすぎないように注意!
3. ボールを持ったままスクワットを40秒間行う
3. さらに頑張りたい人は、立ちあがったときにボールを真上に投げる

「これを40秒間1セットで行います。普通のスクワットよりも、重量のあるスポーツボールを持つことで、より内ももにきかせることができます。好きな音楽を聴きながら楽しくトライするのがおすすめ!」

わき腹と体幹を集中的にトレーニング

1. ボールを両手で持ち、足を大きく開いて立つ
2. ジャンプするように大きく左右にステップを踏みながら、体の左右にボールを移動させる
3. 難しい人はジャンプの代わりにボールを持って体をひねるだけでもOK! 

「わき腹をしっかりと意識することがポイント。これを40秒間1セット行います」

Mao's Work Out Routine

mao brazilさん

「毎日トレーニングをすると筋肉に負担がかかるので、ヨガやランニングを組み合わせて、バランスよく体を動かすようにしています。以前はパーソナルトレーニングに通っていたこともありますが、『ただ重量を上げていく』みたいなやり方が自分に向き合えている感じがしなくて、今はこのスタイルに落ち着いています。

中でもランニングは、大会のためにベストスコアを目指して目標設定できるのですごくモチベーションが上がる! 昨年末、久しぶりにハーフマラソンに参加したのですが、そのときは走る以外にワークアウトの内容もかなり調整しましたね。あとはヨガを自宅でずっと続けているかな。体の柔軟性を高めるだけじゃなく、マインド的にも落ち着くので、どちらかというと精神的な支えになっているのが大きいのかも」

mao brazilさんのランニング風景

mao brazilさんのヨガ風景

全身に効く進化系ハードプランク

1. 足を伸ばした状態で立ち、ゆっくり前屈。もも裏を伸ばし、床についた手を前へと進める
2. その状態で足踏みをしてふくらはぎの裏側をしっかりと伸ばす
3. さらに手を前へと進めてプランクの状態になったら、腰をしならせて頭を天井へ。つらい人は膝をついてもOK
4. 左右、後ろを振り返るように頭を回して首周りをストレッチ
5. お尻を上げながら1のポーズに戻ったら、足を少しずつ手の方へ移動して、前屈の姿勢からまっすぐ立つ

「私はこれを一日10セット繰り返します。けっこうキツいですが、動きがゆっくりなので、自分の心と体に向き合いながらできる、全身のトレーニングとしておすすめです」

ボールを使ったマッサージはワークアウト後に最適!

1. あお向けに寝る
2. 首の付け根や頭の後ろなど、コリ固まっている場所にボールを押し当てる
3. ボールに体重をかけて転がしながらマッサージ。痛気持ちいいと思うくらいがGOOD

「テニスボールなど、家にあるボールを使ってできるマッサージです。1分程度続けるとコリがほぐれてきます。ワークアウト後にはもちろん、寝る前に行なってもリラックスできますよ!」

後編では、二人の食生活&セフルケアアイテムを紹介!

kikunoさんとmao brazilさんのカット

3月11日(金)の後編では、二人の気になる食生活やワークアウトに欠かせないセルフケアアイテムについて紹介します! お二人のSNSもぜひチェックしてね!

撮影/野田若葉(スチール・TRON) Marina Maekawa(動画)ヘア&メイク/鈴木海希子 
取材・文/岡島みのり(MANUSKRIPT) 企画・編集/種谷美波(yoi)