アウトドアアパレルとギアを販売するスイス発のブランド『マムート』は、創業160周年記念プロジェクトの一環として、「山の日特別授業〜氷河のある世界のために〜」を8/10(水)に開催しました。翌日の山の日にちなみ、山を通して環境問題を考える特別授業が行われた記者発表会の模様をレポートします。

マムートのイベントに登壇した柴咲コウ

『マムート』のアイテムを使ったスポーティなコーディネートの柴咲さん

発表会には23名のボーイスカウトの子どもたち、そして『マムート』160周年記念プロジェクトアンバサダーを務める、俳優・アーティストの柴咲コウさんも登場。さっそく、氷河についての特別授業が開講です! 講師は、富山県立山カルデラ砂防博物館学芸員・公益社団法人日本山岳ガイド協会理事の飯田肇先生。飯田先生は2012年に日本で初めて現存する氷河の存在を確認した権威であり、柴咲コウさんとともに『マムート』160周年記念プロジェクトのアドバイザーも務めています。

柴咲コウさん&ボーイスカウトの子どもたちが「氷河」から環境問題を学ぶ

マムートのイベントの様子

ステージには教壇や黒板、椅子などが並べられ、まさに教室のような雰囲気。飯田先生から「雪の結晶は四角である、◯か×か?」という問題が出されると、子どもたちが正解だと思うほうに手を挙げたり、なぜそう考えたのか発言する白熱した授業が繰り広げられました。

柴咲さんからは「私は雪の結晶の写真集を持っていて、よく見返しているんです。雪の結晶は四角よりも角が多いですよね」と、自然環境への興味や関心の高さが感じられる回答が。皆で楽しく学んでいる様子に、客席で見ている記者陣もほっこり。「日本にも氷河が存在する」「氷河は溶け残った雪が重なってつくられる」など、意外と知られていない氷河にまつわる講義がわかりやすく展開されました。

見て、触れて、大興奮! “1700年前の空気”が目の前に

氷河の音を聞く柴咲コウとボーイスカウトの男の子

「プチプチって聞こえる!」と、柴崎さんも子もどたちも大興奮!

そして、授業が最も盛り上がったのが、飯田先生が発見した北アルプス「立山」に現存する氷河の「氷塊」(調査研究用)の現物が登場したシーン! 柴崎さんと子どもたちは、氷塊に実際に触れてみたり、耳を近づけて音を聞いてみたりして、興味しんしんです。

「プチプチ音を立てて出てきているこの空気は、1700年前のものってことですか!? なんだか感慨深いものがありますね。“1700年前からこんにちは”ですね!」(柴崎さん)

イベントの感想を話す柴咲コウ

早くから環境問題に向き合い、2018年には環境省の環境特別広報大使にも任命されている柴咲さんは、今回の特別授業を受けて「こうして氷塊を実際に見たり、触れたりできたことは、なぜ氷河を守らなければいけないかを考えさせられる貴重な経験になりました」とコメント。

「山や氷河などの自然は、長い時間をかけてつくられ、存在するもの。しかし、地球の温暖化で溶けてしまった氷河は二度と元には戻らないし、同じ景色は絶対につくれないですよね。だからこそ、私たちが守っていくべきだし、そのために私たちが考えたり工夫するアクションを起こさなければならない。守ることって実はクリエイティブなことなんだ、と思いました。大きな企業がこうして環境問題の保全に積極的に取り組み、私たちにも学ぶ機会を与えてくれるのはとてもいいことだと思います。これからもぜひ参加させていただきたいです」
自身が感じたことを語る柴咲さんの姿には、強い意志が表れていました。

環境問題に対する『マムート』の取り組みの全貌が公開中

マムート160周年イベントフォトセッションの様子

また、マムート・スポーツグループジャパンの代表取締役社長、福田太一氏からは、社会・環境問題に関する『マムート』の取り組みを包括的に記載した「マムート レスポンシビリティレポート 2021(CSRレポート)」が発表されました。2050年までに「ネットゼロ(温室効果ガスの排出、吸収、除去の合計値ゼロ)」を実現することにコミットしている『マムート』の活動計画について、詳細に公開される初めての機会だそう。このレポートは160周年特別サイトで見ることができるので、興味のある方はぜひチェックを。