yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』からスニーカー回をまとめてご紹介! 『アディダス オリジナルス』、『NIKE』の魅力とは? 白スニーカーのクリーニングレポも必見。

堀越美香子

ライター

堀越美香子

主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。

『adidas Originals(アディダス オリジナルス)』の新作スニーカー「SAMBAE(サンベイ)」をDig & Report!

『アディダス オリジナルス』の新作スニーカー「SAMBAE(サンベイ)」。定番「SAMBA(サンバ)」との違いは?

SAMBAE ¥15400/adidas Originals

『adidas Originals(アディダス オリジナルス)』とは


『アディダス』は1948年にドイツで創業したスポーツブランド。テニスシューズ「スタンスミス」や、オールレザーのバスケットシューズ「スーパースター」など、数々のスポーツ用シューズを発表。そこからインスピレーションを受け、2001年に設立されたのがストリートスポーツウェアブランド『アディダス オリジナルス』です。

『adidas Originals(アディダス オリジナルス)』の「SAMBAE(サンベイ)」を試着!

『adidas Originals(アディダス オリジナルス)』の「SAMBAE(サンベイ)」を試着!


今回トライした「SAMBAE(サンベイ)」は、『アディダス オリジナルス』のアイコンシューズ「SAMBA(サンバ)」にひねりを加えた新作です。

アッパー部分はつるりとなめらかな本革、ソールは半透明のガムラバー素材、サイドに施された『アディダス』の象徴ともいえるスリーストライプスは、プリントではなくすべて刺繍されています。「サンバ」シリーズの新作という位置付けであり、「サンバ」のクラシックなアッパーがベースになっているので、ゴールドのレタリングは「SAMBA」のまま。定番デザインのようにも見えますが、アップグレードしたのはソールの厚さです。

「サンベイ」はソールが「サンバ」に比べて厚底で足もとにボリュームが出るため、バランスの良いシルエットが叶います。ぽてっとした形がなんとも可愛く、ソールが厚いため、はいたときの安定感もしっかり。「サンバ」と比べると多少重さは感じますが、普段はく分には気になりません。

『NIKE』の名品スニーカーの新色「AIR FORCE 1 '07(エア フォース 1 '07)」をDig & Report!

『NIKE』の名品スニーカーの新色「AIR FORCE 1 '07(エア フォース 1 '07)」をDig & Report!

AIR FORCE 1 '07 ¥16170/NIKE

『NIKE』とは


『ナイキ』はアメリカのオレゴン州に本社を置くスポーツブランド。。バスケットボール選手のマイケル・ジョーダンと契約し発売した「エア ジョーダン」など、アスリートのシューズやスポーツウエアを数多く手がけています。90年代半ばに発売された、ソールのエア部分が見える「エアマックス」シリーズは、日本で社会現象ともいえる大ヒットに。スポーツ界・ファッション界ともにトップを走り続けるブランドです。

『ナイキ』はサスティナビリティへの取り組みとして、2025年までに使用済みの製品や不良品の寄付、再生、リサイクルの量を現在の10倍に増やすという目標を掲げています。そのほか、「すべての主要素材で環境に配慮した素材の使用を50%に増やす」「布を染めるときに使用する真水の量を減らす」など、スポーツの未来を守る活動にも力を入れているそう。今回試着したスニーカーも、この目標を達成するためのアイテムのひとつ。

『NIKE』の新作スニーカー「AIR FORCE 1 '07」を試着!

『NIKE』の新作スニーカー「AIR FORCE 1 '07」を試着!


長年愛され続ける定番の「AIR FORCE 1」に、ピンクがかったバイオレットカラーを採用した「AIR FORCE 1 '07」。

実は総重量の20%以上がリサイクル素材でできています。このリサイクル素材は、使用済みの商品や製造過程で発生した廃棄物から生まれたもの。つまりこのスニーカーの一部分は何かしらの「捨てられるはずだったもの」が使われているんですよね。いつの時代も愛されるタイムレスなデザインだけじゃなく、素材も一緒に時代を超えてきたのか…と、ロマンを感じてしまいます。

ソールの色と合わせて白いソックスを履いてみてもいいし、ジャケット+パンツのきれいめセットアップをこのスニーカーでハズしてみたり、足首の見えるスニーカーソックスや甲の浅いフットカバーにして素肌を見せるのもいいなと思っています

『SALOMON(サロモン)』の人気スニーカー「XT-6 GORE-TEX」をDig & Report!

『SALOMON(サロモン)』の人気スニーカー「XT-6 GORE-TEX」をDig & Report!

XT-6 GORE-TEX ¥31900/SALOMON

『SALOMON(サロモン)』とは


『SALOMON(サロモン)』は1947年にフランスで誕生したアウトドアブランド。アスリートとともに開発を行うなど、マウンテンスポーツ・ウィンタースポーツ界をリードし続けています。近年では、パフォーマンスシューズにライフスタイルデザインを追加してリバイバルする「サロモン スニーカーズ」ラインを展開。セレクトショップなどでも多く取り扱われ、注目を集めています。

『SALOMON(サロモン)』の「XT-6 GORE-TEX」新色、ベージュを試着!

『SALOMON(サロモン)』の「XT-6 GORE-TEX」新色、ベージュを試着!


このスニーカーには、防水素材としてよく耳にする「ゴアテックス」が採用されています。しかも環境汚染への懸念があるPFC(フッ素化合物)の代わりに、シリコンやパラフィンなど環境負荷の低い物質を使った「PFCフリー」仕様。環境に配慮しながら耐水性も高く、“長くはける”というシンプルだけど大切な機能が備わっています。

はいてみておどろいたのは、地面と接する靴裏・アウトソール部分がすごくしっかりしていること。横から見てもわかるように、ぽこぽことした突起が並び、ぬかるんだ道でもグリップ力を発揮するんだそう。

はき心地はかなり硬めで、しっかりと足をホールドしてくれるような感覚。見た目の重厚感に反してとても軽く、どんな道もサクサク歩けそうです。ちなみにインソールは世界的に広く使用されている「OrthoLite®︎」を使用しているのですが、これが足裏に柔らかくフィットしつつ通気性も高い。ムレないのでシューズの中も快適です。

『Jason Markk』のスニーカークリーニングをDig & Report!【前編】

『Jason Markk』のスニーカークリーニングをDig & Report!【前編】

『JASON MARKK(ジェイソンマーク)』とは


2007年にロサンゼルスで設立された、プレミアムシューケアブランド。天然由来で安心してスニーカーをクリーニングできるクリーナーの販売をはじめ、世界初となるスニーカー専用のクリーニングサービスを提供するストアも展開。日本では原宿に『Jason Markk Tokyo』をオープンしています。サステナビリティの意識も高く、環境や社会に配慮した公益性の高い企業に与えられる「B Corp」も取得。プロダクト、人、地球環境のすべてに優しい企業であることを掲げています。

『Jason Markk Tokyo』でスニーカーをクリーニングしてみた!

『Jason Markk Tokyo』でスニーカーをクリーニングしてみた!


スニーカーは場所を選ばず気兼ねなくはけるぶん、汚れやダメージも蓄積しやすいもの。さらに革靴などに比べて、丁寧にケアをする習慣がない人も多い気がします。私自身もそのうちの一人。でもせっかくのお気に入りのスニーカー、汚れたからって手放したくない…! そんな思いで『Jason Markk Tokyo』へ持ち込んでみました。

今回私が持ち込んだのは、「ナイキ エア マックス 95」のホワイト

今回私が持ち込んだのは、「ナイキ エア マックス 95」のホワイト。玄関で見るたびに“白は汚れが目立つな〜”とは思っていたのですが、明るいカウンターの上に出したらあまりの汚れ具合に自分でもびっくり(笑)。ちゃんとケアしていなくて申し訳ない…という気持ちを抱えつつ、スタッフの方にメニューの説明をしてもらいます。

今回のメニューは「Purp Special(スタンダードクリーニングパッケージ)」を選択。
・アッパー、ミッドソールのディープクリーニング
・アウトソールのスタンダードクリーニング
・シューレースのクリーニング
・抗菌/フレグランススプレーでの仕上げ
これらがすべてセットで、価格は¥4800です。ほかにもインソールやライニングなど細部まで時間をかけた「Purple Label Detail(プレミアムクリーニングパッケージ)」や、パーツごとにメニューを選んで組み合わせたり、撥水・防汚仕上げだけをしてもらう、なんてことも可能です。

仕上がりは大体3日後とのことですが、プラス料金で当日・翌日仕上げも受け付けてくれます(当日・翌日仕上げは14時まで受付。状況によって受け付けられない場合もあります)。

『Jason Markk』のスニーカークリーニングをDig & Report!【後編】

『Jason Markk』のスニーカークリーニングをDig & Report!【後編】

『Jason Mark Tokyo』で「ナイキ エア マックス 95」をクリーニング!その実力は?


わっ、眩しい! と思ったら私のスニーカーでした。
と言うと大げさに聞こえるかもしれませんが、本当にトーンが変わったように感じたんです。レザー部分もシューレースもピッカピカの真っ白。メッシュ部分や縫い目の糸は繊維に汚れが染み込んでしまうので「真っ白」とまではいきませんが、それでも見違えるほどきれいになりました。

おうちでできる! スニーカーを長持ちさせるケア方法

『JASON MARKK』で販売している防水スプレー。REPEL(PFAS-FREE REPEL)¥2970/JASON MARKK

おうちでできる! スニーカーを長持ちさせるケア方法

①スニーカーを買ったら、まず最初に防水スプレーを全体に吹きかける
雨はもちろん、ほこりなどの汚れもつきにくくなるそうです。その後も、1カ月に1回ほど防水スプレーを噴きかけてケアするのがおすすめ。

②スニーカーをはいた日は、帰宅後、丁寧にブラッシング

『JASON MARKK』で販売しているクリーナー。(左から)HAT CARE KIT(ボトル・写真右のブラシ付き) ¥3300・READY-TO-USE FOAM ¥2970/JASON MARKK

②スニーカーをはいた日は、帰宅後、丁寧にブラッシング
スニーカーをはいた日は、帰宅後、丁寧にブラッシングしましょう。シューケア用のブラシにはいろいろな種類がありますが、柔らかめのタイプがおすすめだそう。1日はいて溜まったほこりや汚れをブラシで落とせば、汚れが定着しにくく、きれいが長続きします。

③シューズクリーナーで洗う
クリーニングに出してプロにおまかせするのももちろんいいですが、自宅でクリーニングするのもひとつの手。『JASON MARKK』のシューズクリーナーは主成分が天然由来で、優しく泡立ち汚れを効果的に落とします。これらももちろん『Jason Markk Tokyo』の店頭で購入できます。

いつものスニーカーも、大事にケアすればもっともっと長持ちします。丁寧にメンテナンスをして長く愛用することは、自分のためにも環境のためにもいいことばかりと感じました。