【2024年新作ランニングシューズ（レディース）】「ナイキ」ほか4ブランドのおすすめを、ラン好き3人がはきくらべ！

まずは、日常的にランニングをしているという３人に、ランニングの頻度やシューズ選びのこだわりについて聞いてみました。

三原さん：私は2023年に第一子を出産し、産後3ヶ月目くらいからランニングを再開しました。妊娠前はフルマラソンやトレイルランも頻繁に走っていましたが、今は週に1〜3日、5〜15kmを、その日の体調や気分に合わせて走っています。

シューズ選びで大事にしているのは、いちばんはデザイン。シューズが可愛いと走るモチベーションも上がります…！　あとは、クッション性がしっかりあるほうが好きかな。でももちろん安定感や軽さも欲しいから、全体的にバランスのよいシューズを選ぶことが多いかもしれません。

志保さん：私は大会やランイベントに合わせて、走る距離や頻度を調整しています。今は、4月に控えるハーフマラソンに向けて、週に一回、10kmペース。大会が控えていなくても、マインドセットのために走ることもあります。

シューズ選びで大事なのは、まずサイズ感。私は足が大きいから、メンズシューズになってしまうことがよくあるのですが、そうすると横幅が大きすぎることがあって。だから横ずれしないフィット感が重要。足首のサポート力とか、足裏のアーチを潰さないかなども考えて選んでいます。

三原さん：志保は人体模型のアプリを持ってたりするくらい、体オタクなんだよね（笑）。

ミシェルさん：私は、小・中・高と陸上部で高跳びをしていました。2022年の末に初めてハーフマラソンに挑戦して、それ以降ランニングを続けています。週に1〜3日、5〜15kmを走るのがルーティンで、心の健康のために走っている気がします。大会前は1000mを10本走るメニューを組んだり、部活のときの名残で追い込むタイプです（笑）。

シューズ選びは、足を入れたときの第一印象とかフィーリングがいちばん大切かも。機能の細かい説明はそこまで読み込んでいません（笑）。実際にはいてみてしっくりくるものを選んでいるかな。

志保さん：走ってみないとわからないことも本当に多いよね！　「まず何か一足買ってみよう」という人は、大型のスポーツ店に行ってプロに聞くのがいいのかも。いろいろなブランドを扱ってるショップなら、それぞれの特色もわかってるし、どのくらいランニング経験があって、どんな悩みがあるのかとかを話すと、具体的に提案してもらえることが多いよ。あとは、ブランドによっては実際にはいて走れる試しばきイベントを開催してたりするから、参加してみるのもいいと思う。

三原さん：色々なシューズをレンタルできるランニングステーションもあるから、購入前にそういうサービスを利用してみるのもおすすめです。

今回は、『ナイキ』『アディダス』『On』『ニューバランス』の人気4ブランドから、それぞれ新作のランニングシューズをピックアップしました。一足ずつはき比べて、ランニング好きの目線から見た、リアルな感想を伺います。

三原さん：『Nike React』を搭載した、ひとつ前のモデルは持っているんだけど、こちらのシューズのほうが、少し横幅が広い気がします。足を包み込んでくれる感じがする。

志保さん：『ナイキ』はやっぱりビジュがいいよね。スウッシュロゴがメタルになっているのもアクセサリーっぽくて可愛い。

三原さん：ソールのカラーがナチュラルなオフホワイトなのもおしゃれ。しかも手で触ってみると、結構柔らかくてクッション性がありそう。

志保さん：ソール中央のクッション性は高めだけど、つま先の方はやや薄めだから、前にどんどん進めそう。

ミシェルさん：初心者でも使いやすい、“バランスのいいシューズ”な感じがします！

ミシェルさん：実はランニングを始めたばかりの頃に、見た目の好みだけでこの「ヴェイパーフライ」を選んで走ったことがあるんです。その頃はまだ自分の筋力が足りなくて、あまりうまくはきこなせなかった記憶があります。今は体もついてきて、すごく好きなシューズなんだけど。かなりはき心地にも特徴がある、やや上級者向けのイメージがあります…！

三原さん：私も“ヴェイパー”大好き！　レースや大会のときはいつもこのシューズで走っています。つま先からかかとまで、フルサイズのカーボンプレートが入っているから、反発が強くて跳ねるので、それをコントロールするための筋力は必要かも。大げさに言うとトランポリンみたいなはき心地というのかな？

ミシェルさん：そうそう！　バネのように跳ね返る。ランニングにある程度慣れていて、タイムを縮めたい人にはぴったりだね。

志保さん：はき口も、メッシュの布のように薄い仕立てになっていて個性的だよね。靴擦れで足首が痛くなったりすることもなく、ライトにはきこなせる気がする。

三原さん：今日の志保のウェアに似合いすぎ！　カラーリングがあっていて、コーディネート完璧だよ！

志保さん：このシューズに合わせて着て来たみたいだよね（笑）。シューレースがドット柄だったり、シューズ自体のカラーリングもすごく可愛い。見た目は個性的だけど、はき心地はかなり安定感があるよ。

ミシェルさん：穴のあいた個性的なソールは、一見「どんなはき心地かな？」と思ったけど、地面が凸凹したりしているような場所でも、足がしっかり地面についてくれそう。「絶対に足を守ってくれる」っていう安心感があって、初心者の人にもよさそうだね。

三原さん：ボリュームのある見た目に反して、すごく軽いのもいいね！

三原さん：これはすごい…厚底シューズをはいているみたいな感覚だ。ひとつ前に試した、『On』の「クラウドモンスター 2」もそうだけど、ソールのカーブが地面に対して緩めだから、はいたときに足全体が地面に着くようで、ぐらぐらせず安定するね。

ミシェルさん：シュータンとアッパーが一体化しているからか、全体のフィット感は「クラウドモンスター」よりこちらのほうが強めかも。シューレースを通すループ部分が刺繍になってたり、デザイン的にもこだわりが詰まってて可愛い。

志保さん：体重をかけると、ソールの空洞になっているクラウド部分が潰れるのが面白い！　ふかふかとしたクッション性も魅力だよね。

ミシェルさん：かかとの部分にお花のモチーフがついてたりデザインも凝っていて、ランニングシューズというより、ファッションシューズみたいなキュートさ。このまま私服に合わせてお出かけできそうだよね。

三原さん：マシュマロみたいな淡いカラーって、ヴィヴィットなカラーやモノクロが多いランニングシューズの中では珍しい気がする。

ミシェルさん：全体にボリュームもあるし、シュータンまで厚みがあってふかふかだよ。

志保さん：本当だ！　でもはいてみたら、幅は比較的細めだし甲も薄めで、足が小さい人にも合いそうな気がする。

志保さん：全体的にぽってりとしたシルエットの分、足首がキュッと引き締まって見えるから、はいたときにスタイルアップできてモチベーションが上がりそう。

三原さん：普段使いもできるから、見た目から入りたい人とか、本当に初めて走る人にいいね。

志保さん：私がベルリンマラソンを走ったときにはいていたのが、この「スーパーノヴァ」のかなり前のモデル。だからこのシューズには思い入れがあるんだよね。はいたらわかると思うんだけど、かかとが固定される感覚がすごいのよ。

ミシェルさん：本当だね、外から触っただけでもわかるくらいかかとが硬い。しっかり守られてる感じがする。

三原さん：かかとが固定されていると着地のときにグラグラせず安定するから、走り慣れていない人にもうれしい機能だよね。しかもアウトソールもグリップ感があって滑りにくそう。

志保さん：足首まわりも厚みがあってサポートしてくれるし、個人的には初心者さんにもとてもおすすめな一足です！

志保さん：アウトソールは円形のパーツを繋ぎ合わせたようなつくりで、走りに合わせてスムーズに曲がってくれるんじゃないかな。しかも後ろから見るとセンターで割れてるんだね、おもしろい！　着地のときに足にかかる力が分散されそう。

ミシェルさん：最近はこのくらいソールが分厚いランニングシューズも多いど、こんな風に割れているのは初めて見たかも。実際に走ってみたいな。カラーリングも可愛くて、春からランニング始めたい人にぴったりだね。

ミシェルさん：このカラー、どんなウェアにも似合いそうだね！　“THE・ランニングシューズ”という感じがしないから、手に取りやすそう。

志保さん：ひとつ前のモデル「フレッシュフォーム エックス モア v4」もそうだったけど、これもアウトソールの形状が凝ってる！　かかとからつま先への重心移動をなめらかにしてくれるみたい。

志保さん：私が今日私物ではいてきたシューズが、このモデルの前バージョンでした！　サポート感もほどよくあって、トータルのバランスがすごくいいの。

三原さん：私も志保と同じシューズ持ってる！　クッション性と安定感どちらもちょうどいいし、軽くてはきやすいよね。

三原さん：産前は、かなり激しい走り込みをしていた時期もあったけど、今は産後でリハビリを兼ねて戻していきたい時期なので、軽いジョグでも、今後力が戻って来てからもはき続けられそうなものがいくつかあり、気になりました。あとカラーリングがおしゃれなものも多くて、春はさらにウェアとのコーディネートも楽しくなりそうな気がします！

志保さん：これからもいろいろなシューズをはいて、体全体の筋力のバランスや体の使い方などを確認しながら走りたいと思いました。大会のときは、少し個性的でも、スピードが出るものをはいて挑戦してみたくなったな！

ミシェルさん：ランニングの経験はあるけど、“トップランナー”ではない私にとっては、できないことを補填しつつスピードも出せる、ないものねだりが叶うシューズがいいなと思いました。私の今の課題は、足の筋力不足のせいでまっすぐに着地できていないことなんです。そのせいで片側の筋肉だけ使いすぎたり、腰を痛めたり…。これからはシューズの力を借りて、少しずつ調整して行きたいです。

今回は『ナイキ』『アディダス』『On』『New Balance』の新作ランニングシューズをはき比べてもらいました。はいてみないとわからないことも多いシューズ選び、3人の意見を参考にして、ぜひ自分にぴったりの一足を探してみてください。

撮影／Saeka Shimada　スタイリング／ミク　取材・文／堀越美香子　企画・構成／種谷美波（yoi）

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