yoiで提案しているファッションウェルネスを軸に、ライター堀越さんが今気になるアイテムを試着、リアルな使用感をお届けする連載『着心地のいい服 Dig&Report!』。第35回は、『Barbour(バブアー)』のワックスジャケットをdig。
『Barbour』のワックスジャケットをDig & Report!
『バブアー/Barbour』とは
1894年、イギリスのサウスシールズで生まれた『Barbour』。1980年に発表した、軽量で防風性の高いショート丈の乗馬用ジャケット「Bedale」は現在に至るまで根強い人気を誇り、ブランドを象徴するアイテムとなっています。「Bedale」をはじめとするワックスコットンを使用したジャケットは、ワックスを塗り直すことで(リワックス)撥水・防風機能を保ち、生地の耐久性を高められるため、長く愛用できるサステナブルな点も近年高く評価されています。
BEDALE(ビデイル)ワックスコットンブルゾン
【BEDALE /ビデイル】ワックスコットンブルゾン ¥62700/Barbour
ファッション業界にいる人でなくとも、『Barbour』の人気を肌で感じている人は多いのではないでしょうか。ブランド自体は知らなくても、コーデュロイの襟がついたコットン素材のジャケットを目にしたことはあるはず。今年は特に大手セレクトショップがこぞって別注していたり、かなりニーズが高まっているよう。
今回は『Barbour』の中から、「BEDALE」、「BURGHLEY」、「SPEY」、「SNOWDON」を試着してみました。まずは定番の「BEDALE(ビデイル)」。おしりが隠れるくらいの丈と、おなかの辺りに配されたポケット、背面にあるスナップボタン仕様のサイドベンツが特徴です。
このジャケットに使われているワックスコットンは、傷がついたり摩耗してもワックスを塗り直す(リワックス)ことで撥水・防風機能を保ち、生地の耐久性を高めて長持ちさせることができるのも大きな魅力。今回試着した「BEDALE」はリワックスしたばかりだそうで、上品な微光沢があり色もきれい! 手触りは少ししっとりしますが、ベタつきは全くありません。
裏地のチェック柄がチラッと見えても可愛い。
袖口にリブがついているのも「BEDALE」の特徴。風の侵入を防ぐので、これだけでかなり暖かく感じます。ゆとりのあるフィット感や少し無骨な雰囲気が、ジェンダーレスが進むファッションのトレンドにマッチしていますよね。
BURGHLEY(バーレー)ワックスコットンロングコート
【BURGHLEY /バーレー】ワックスコットンロングコート ¥66000/Barbour
続いてはブランドで最も丈の長いモデル「BURGHLEY(バーレー)」。筆者が身長170cmで38サイズを着用してふくらはぎが隠れる丈なので、かなり長めです。この潔い長さ、なんともかっこいい。ぜひみなさんにも大きめサイズを選んでみてほしいです。
これは「BEDALE」と「BURGHLEY」共通ですが、襟にチンストラップを備えているため、スタンドカラーにしたときもしっかりホールド。高さもしっかりとあるので、マフラーなしでも暖かく過ごせます。
裏地のチェック柄がモデルやカラーによって違うのも楽しい! 『Barbour』が気になっている方、まずは定番の「BEDALE」か「BURGHLEY」から始めてみるのがおすすめです。
ライター
主にwebメディアで活動。文化女子大学(現・文化学園大学)でファッションを学び、ショップスタッフとして5年ほど勤務経験あり。身長が170cmあり、服のサイズ選びが難しい。プチプラファッションに目がなかったが、yoiでの執筆を機にウェルネスに開眼。ファッションウェルネスについて絶賛勉強中。
取材・文/堀越美香子 企画・構成/福井小夜子(yoi)