洗顔に手洗い、入浴、そしてジムでのエクササイズと、毎日何気なく使っているタオル。もしかして、適当に選んだりしていませんか? 実はいつも使うタオルこそ“ちょっといいもの”に変えるだけで、気分もQOLも急上昇! 1日の間に何度となく訪れる“拭く時間”が、幸せに浸れる時間になるんです。そこで今回、タオルラバーなyoiスタッフの二人が愛用&注目するタオルブランドをご紹介。前編では極上の肌触りで評判の無地タオルにフォーカスします。2025年のスタートとともに、幸福度がぐーんと高まるタオルに変えてみませんか?

福井

yoi編集部副編集長

福井

yoi編集部副編集長。ポップな色みや、おしゃれなデザインのタオルを見つけるとついつい買ってしまうので、最近は収納方法を模索中。子どもが生まれてからは肌に優しい素材にもこだわるように。

鈴木

ライター

鈴木

素肌に触れるものは心地よさが最優先! 数年前にプレゼントでいただいた高級バスタオルの触感に感激して以来、タオルにこだわるように。寒い時期はループ長めのふわふわ甘撚り系、夏は薄手のドライタイプが好き。

鈴木:昔はタオルって消耗品だし、特に自宅で使うバスタオルやフェイスタオルは“ちゃんと水気を吸ってくれればいいや”って、適当に選んでいたんです。でも、上質なタオルを知ってからは、触れるたびに訪れる幸せな気分がやみつきになってしまい、もうあの頃には戻れません…(笑)。

福井:わかります。ご自愛的な部分も含め、毎日使っているタオルで、こんなにもQOLが上がるものなの!?と、私も驚きました。あと上質なタオルって長持ちするから、初期費用はかかっても結果コスパがいいし、エシカルにもつながりますよね。

鈴木:“毎日使うものだからこそ、上質なものを選ぶ”ということの大切さを、私はタオルから教わりました。

福井:(笑)。ではさっそくタオルトーク始めましょうか!


あまりの心地よさに思考停止!? 老舗の綿布問屋が手がける「テネリータ」

タオル図鑑 無地タオル編 テネリータ 

(上)フェイスタオル『超甘撚り フェイスタオル』 (約40×80cm)3520・(中)フェイスタオル『ロイヤルエクストラリッチ フェイスタオル』(約34×85cm)¥6050・(下)バスタオル『超甘撚り バスタオルロング』(約70×140cm)8800テネリータ

鈴木:肌触りのいい高級タオルの代表格といえば、まずはやっぱり「テネリータ」。
明治時代から続く綿布問屋をルーツに持つ老舗「興和株式会社」から生まれたブランドで、使用している綿はすべてオーガニックコットン100%。

商品の製造工程でも人や環境に負担がかかるものはできるだけ避けたいという、優しさにこだわったものなんです。

ロングセラー『超甘撚りタオル』シリーズ(写真上・下)は、ふんわりしっとり柔らかくて、ずっと頬擦りしていたいほど心地いい!

福井:パイル(ループ状の糸のこと)が長めだけど切れにくく、吸水力もたっぷり。繊細そうに見えてタフなところもいいですよね。

私が感動したのは『ロイヤルエクストラリッチタオル』(写真中)。7年ぶりの新シリーズだそうで、スビンゴールド・オーガニックという超希少品種のコットンを使っているんだけど、あまりの気持ちよさに一瞬フリーズしました(笑)。
もちもちの大福のような、ふわふわのテディベアのような…、今まで感じたことのない極上感!

鈴木:これは本当に衝撃でしたね。洗顔後に顔を埋めたら、そのまま寝落ちしちゃいそうなレベル(笑)
ヒーリング効果絶大です。

新生児から使える! 使う人にも環境にも優しい「ヒポポタマス」

タオル図鑑 無地編 ヒポポタマス

バスタオル『オーガニックコットン&バンブー レギュラーバスタオル』(70×145cm)¥9900ヒポポタマス

福井:私が上質なタオルを選ぶきっかけになったのがこの「ヒポポタマス」

おしゃれなカラーリングとバリエの豊富さも魅力だけど、しっとり優しい拭き心地がすごくよくて。
それまではさっぱりした肌触りのタオルしか使ってこなかった私にとって新鮮でした。まさに新しい扉を開いてくれたブランド!

今は『オーガニックコットン&バンブー レギュラーバスタオル』を愛用しています。“レギュラー”といってもサイズは横70×縦145cmとやや大きめで、お風呂上がりに体を包んだときの感覚はもう最高!

鈴木:「ヒポポタマス」のタオルはすべてオーガニックコットンとバンブーレーヨン(再生竹繊維)の交織素材。しっとりしつつも拭いた後はさらっとしていて、他にはない深みのある絶妙な発色も、この素材ならではなのだとか。

さらに世界最高水準の安全性の高さを保証する「エコテックス®︎スタンダード100」認証も受けているから、赤ちゃんや超敏感肌の人も安心! ギフトにもおすすめです。

福井:こういう鮮やかなタオルって、洗濯したときの色落ちが心配になるかと思いますが、今のところまったくなくて。

調べてみたら、色落ちに耐えるための洗いの工程を5時間以上も行っているらしいんですよ!
使用した排水の処理もしっかり環境に配慮されていると知り、より愛着がわきました。

タオルといえば今治! ファクトリーブランドの「オルシア」では、ありそうでなかった配色シリーズに着目

タオル図鑑 無地編 オルシア

(上)フェイスタオル『2Couleurs フェイスタオル』(40×74cm)¥4180・(下)バスタオル『2Couleurs バスタオル』(60×120cm)¥7150OLSIA

鈴木:最近注目しているが「オルシア」という今治のタオルブランド。

来年100年を迎える歴史あるタオル工場の希少な織機を使い、熟練の職人さんたちがゆっくりゆっくり織り上げていくタオルは、たっぷりと空気が含まれていて、すごく気持ちいいんですよ。

シリーズによって肌触りが違うんですけど、私が惹かれたのは「2Couleurs<ドゥコロール>という2トーン配色のシリーズ。素材はコットン×バンブーレーヨンで、吸水力抜群! さらっとした使い心地です。

福井:意外性のある配色が可愛い! めっちゃおしゃれですね。

鈴木:そうなんです。アウトドアシーンに映えるタオルをテーマに開発されたそうで、小粋な組み合わせをなんと9パターン展開。そのうえ“Remember Me”とか“Calling You”とか色名もチャーミング♡見事に心を持っていかれました(笑)。

福井ふっくらとボリュームはあるけれど、いい意味でコシが強すぎないからバスタオルは頭にも巻きやすそう。収納時にかさばらない厚みもポイント高いですね!

今治発のアパレルブランド「シングファブリックス」って知っていますか?

タオル図鑑 無地編 シングファブリックス

(上2枚)フェイスタオル『TIP TOP 365 Face Towel』(34×85cm)(各)2750・(下2枚)バスタオル『TIP TOP 365 Bath Towel』(70×130cm)(各)6600SING(THING FABRICS)

福井:今治つながりでいうと、私は「シングファブリックス」に注目しています。いわゆるタオルブランドかな?と思いきや、今治産のタオル生地を使ったウエアやグッズを展開するアパレルブランドなようで。

鈴木:面白ーい!つまり“着るタオル”なんですね!

福井:そうそう。ウエアに適したオリジナルのタオル生地を今治の職人の方々と長い時間をかけて開発し、ストイックなものづくりをしていて。アイテムもユニセックスで着られるシンプルなものが中心で、どれも心地よさそうなんです。

鈴木:そんなブランドのタオルなんだから、心地よくないはずがない!!

福井:今回紹介するフェイスタオル(写真上2枚)とバスタオル(写真下2枚)は『TIP TOP365』というシリーズで、アメリカ産の希少な超長繊維綿を使用したもの。その名前のとおり365日デイリーに使ってほしいタオルだそう。

鈴木:(しばらく触って)しっとりしていて柔らかで、しかも軽い! ああ、このふわふわ感、めちゃくちゃ好きです。

福井:しっとり感がシルクのような、トロンとした質感じゃないですか?

鈴木:確かに。このとろみ系の肌触りは乾燥しがちな時期にもいいかも!

「ヘイ」を筆頭に、インテリアブランドのオリジナルも見逃せない!

鈴木:タオル専門ブランド以外にも、インテリアブランドが作るオリジナルのタオルもよくないですか?

福井:わかります。ブランドの世界観にマッチしたカラーやデザインも素敵なものが多いし、見た目だけじゃなく、使い心地もなかなかいいんですよ。

私はデンマーク・コペンハーゲンのインテリアプロダクトブランド「ヘイのバスタオルを2枚持っています。

鈴木:「ヘイ」は私も大好きで食器やデュべカバーは愛用しているけれど、タオルはまだ未開拓!

タオル図鑑 無地編 ヘイ

バスタオル『MONO BATH SHEET』(100×150cm)()12430HAY JAPAN

福井:数カ月前に、表参道にある「ヘイ」のお店をのぞいたときに、色のおしゃれさに釘づけになって(笑)。一番大きいピンクの『MONO BATH SHEET』(写真上)と、それより一回り小さい赤い『MONO BATH TOWEL』を即買い!

安全で丈夫なOEKO-TEX®️<エコテックス>コットンを使った生地は目が詰まっていて、肉厚でしっかりとしているんだけど、肌触りは好みの柔らかさ。最近はほぼ毎日使っています。

サイズも色バリエも充実しているから、これから少しずつそろえていく予定です。

鈴木パイルが短めでこのぎゅっとしている感じが、海外の高級タオルらしい。甘撚り系とはまた違う心地よさがありますよね。あとシンプルな無地のようで、さりげなくロゴが型押しされているところもニクイ〜!
今年こそ買ってみようかな?

ホテルタオルの上質さを目指した「パシフィックファニチャーサービス」の新作

タオル図鑑 無地編  パシフィックファニチャーサービス

(右)ビーチタオル『ORGANIC COTTON BEACH TOWEL』(90×145cm)8800・(左)シャワータオル『ORGANIC COTTON TOWEL』(34×120cm)2860PACIFIC FURNITURE SERVICE

福井:おしゃれでカッコいい家具がそろう人気のインテリアブランドパシフィックファニチャーサービスのオリジナルタオルも、かなりこだわって作られていて気になっていました。
『ORGANIC COTTON TOWEL』シリーズ(写真左)は昔のハワイのホテルのタオルのような、目の詰まったリッチな肌触りを目指したそう!

タオルに使われているオーガニックコットン100%の糸は、吸水力が最大限に高くなるように考えられた独自の撚り方で、水気をサッと吸ってくれるだけでなく、何度も洗って使い続けるほどいい感じの風合いに。いわば育てていくタオル、ですね!

鈴木:おろしたてのタオルを使ったときの心地よさも好きだけど、長く使い続けたタオルならではの“自分の肌になじむ心地よさ”もまたいいんですよね〜。ついつい手が伸びちゃう。
あとやっぱり、インテリアと調和するシンプルさもさすがですね。

福井このシリーズの新作として誕生したのが『ORGANIC COTTON BEACH TOWEL』(写真右)。体に巻きやすい大判サイズと砂を払いやすい織り方が特徴で、まさにビーチ向き!

ロゴの書体や、あえて洗濯表示をデザインに使ったパッチも洒落てる!

鈴木:ここまで6ブランドのシンプルタオルを紹介してきましたが、それぞれにコンセプトや生産背景の“こだわりどころ”が違っていてすごく楽しかったー! 

福井:タオルって知れば知るほど奥が深い…。ますます沼りますね(笑)

撮影/田村昌裕(FREAKS) スタイリスト/小西沙良 構成・取材・文/鈴木絵美 企画/福井小夜子(yoi)