yoiと、集英社女性ファッション誌のMOREによる合同イベント【集英社 MOREyoi ウェルネス スクール『フェムテラシー※から考える働き方』】が、3/3(日)に開催されました。以前からサイトやインスタグラムなどで参加者を募集していた本イベント。当日は43名のゲストが訪れ、トークショーやワークショップなど盛りだくさんの内容を楽しみました。その模様を詳しくレポートしていきます!
※ 「フェムテラシー」:「フェムテック」と「リテラシー」を掛け合わせた言葉で、女性のこころやからだに寄り添う正しい知識や、それによる適切な言動や態度のこと。
PART1:MOREモデル井桁弘恵さんも登場! yoiによる、「フェムテラシー」入門講座
PART1は「フェムテラシー講座」で、入門編としてyoi編集部員の種谷が「フェムテック」の最新アイテムを紹介。MORE専属モデルの井桁弘恵さんも登場し、来場者と一緒に最新の「フェムテック」事情について学びました。女性ならではの不調についても井桁さんとトーク。
井桁さん:自分の体のことで言うと、とにかく冷えが気になります。生理前や生理中はもちろん、それ以外のときもずっと体が冷えてる気がする。あとは生理前にメンタルの波があったり、食欲が変になってものすごくたくさん食べちゃったり……。誰とでも気軽に話せることじゃないし、信頼できる情報を得るのも難しいから、今日皆さんと一緒に学べるのがとてもうれしいです!
井桁さん:月経カップを簡単に入れられるアプリケーターは、日本で生まれた製品なんですね。少しでもみんなが使いやすいように、っていう優しさを感じます。毎月くる生理のことって、日常化しすぎてそこに意識を持たなくなってしまっていました。これだけたくさんのアイテムがあることを知るだけで、自分のことを愛せるきっかけになりそうです。
PART2:フェムテックで社内起業した女性たちのトークショー
渥美さん:ブランドを立ち上げたきっかけは、友達がセクシャルトイを持っていたこと。その人たちがきれいでおしゃれな人たちばかりだったから、「私、遅れてるかも!」と思って慌てて買いに行ったんです。最初は「ただのエロでしょ」とか、クレームが入るんじゃないか、炎上するんじゃないか、株価が絶対に落ちる、などと言われ、やっぱりショックでした。でもそういう意見にも感謝の気持ちを忘れず、とにかく笑顔で謙虚に過ごしていたら、次第にポジティブな意見が増えたんです。
奇しくもブランド立ち上げ前に病気を患ったというお二人。自分の体の状態に目を向けることも大事だと言います。
大川さん:『Hogara』を立ち上げた頃に婦人科系の病気が見つかって。それまで、がむしゃらに仕事をしていたけど、自分が“ほがらか”に働くことや、健康や心と体について考えるきっかけになりました。
渥美さん:私も9年前にくも膜下出血で倒れたのをきっかけに、今は毎朝5kmのランニングと、週3回のトレーニングを続けています。社内でもみんなで20分間筋トレする「ちょこウェル」を提案して始めたんですよ。
大川さん:仕事の合間にみんなでトレーニングできるの、楽しそう! それにしても、セクシャルトイを『アダストリア』のストアで買えるのって本当に革命的ですよね。
渥美さん:『Hogara』のショーツもすっごくよくて、実は今新しい商品化の話を一緒に進めていてとてもワクワクしてます! ぜひ楽しみにしていてください。
PART3:「瞑想」と「薬膳」で起業した女性によるワークショップ体験
まずは山川さんより、そもそも薬膳とは、というお話が。
山川さん:食事が「好きなものを食べること」だとすると、薬膳は「美肌や老化予防などある目的のために効果のある食材を食べること」。東洋医学では、女性は7の倍数で体に変化があると言われ、一番充実しているのが28歳、35歳から体調不良が出始めるとされています。ぜひ養生を取り入れて備えてみてください。
井桁さん:薬膳って「これが入っていなきゃいけない」という決まりはないんですね。それを知っただけでも薬膳へのハードルが一気に下がりました。私は来年28歳になるから、ぜひ薬膳を取り入れてみたいです。
カナさん:よく耳にするマインドフルネスとは、今この瞬間に集中すること。空を見てきれいだと思うことに集中したり、書道で書くことに集中したり、その対象はなんでもいいんです。食事瞑想では、食べることに集中していきます。
井桁さん:そう聞くと簡単そうですね。最近は食事しながら携帯を触ったり動画を見たりして、食事に集中できてなかったかも。今日は集中します!
心にスッと沁みわたるようなカナさんガイドで、会場全員が目の前のスープに集中。目から、鼻から、舌から、じっくりとスープを感じて、食材ひとつひとつが喉を通って食道を通り、胃に落ちて体の一部になっていくのを想像する。穏やかで静謐な時間が流れます。
井桁さん:なんだか不思議な感じ……自分の嗅覚とか味覚とか、体を流れていく感覚をこんなに意識したのは初めてです。スープのお味はあっさりしていて濃くないのに、意識を集中させるとその中にある繊細な味を感じ取れるような気がしました。食材のありがたみや作ってくださった方の優しさもわかるし、丁寧に生きているという多幸感も得られました。
全員でスープを味わい、それぞれ自分の味覚と向き合う時間。同じ空間にいながらみんなが自分の内側に目を向けているゆったりとした雰囲気は、慌ただしい日常から離れた素敵な記憶になったはず。
フェムテックやウェルネスの最新アイテムを体験!
Mood is me.
Hogara
YAKUZEN TOKYO
瞑想ガイド・カナさん
iroha
アジュマ
大盛況のうちにイベント終了! 参加者の感想も聞いてみました
「最近薬膳に興味があったので参加しました。スープを味わえたのもうれしかったけど、起業された皆さんのお話がすごく刺激的で楽しかったです!」
「フェムテックという枠の中ではあるけれど、ファッション、食、マインドフルネスなどそれぞれの分野で活動されている方たちが集まって、その全員のお話を聞けてとても面白かった。たまたまSNSで見かけてイベントを知ったのですが、参加できて本当によかったです」
「yoiをいつも読んでいるのですが、もっとフェムテックやウェルネスの知識を増やしたくて参加しました。社内で起業された方々は皆さんパワフルで、自分が仕事をする中でも参考にしたいエピソードが聞けて勉強になりました」
参加してくれた皆さんからは、こんなうれしい感想が続々! ゲストの皆さんも含め、全員で作り上げた【第一回 MORE yoi ウェルネススクール】は幕を閉じました。
登壇した渥美さんが感じた、全員の情熱
イベント終了後、登壇してくださった『アダストリア』の渥美さんに感想を伺いました。
渥美さん:私がお話ししているときも、大きく頷きながら聞いてくださったり、クスッと笑ってくださる方ばかりで、すごく温かい雰囲気でしたね。あといちばん感じたことは、皆さんの情熱。
一緒にトークさせていただいた豊島株式会社の大川さんもそうですし、『YAKUZEN TOKYO』の山川さんも瞑想ガイドのカナさんも、もちろんMOREとyoiの編集部の方々も、本当に情熱を持ってそれぞれのお仕事をされているんだなと感じました。
皆さんの「世の中をよくしたい」という思いが集まってこの素晴らしいイベントができたと思うし、来てくれた皆さんにも伝わったと思います。情熱って人を動かすんだな、自分が頑張ってきたことは間違ってなかったのかも、と私も再認識できました。
撮影/柳香穂 取材・文/堀越美香子