疲れた体を癒やすには、おうちでのんびり過ごすのもいいけれど、ちょっと体を動かせば、巡りがよくなり、気分も爽快。そんな体験を丸ごとプロデュースする施設が東京・日本橋にあるって知っていましたか? その名も「ととのい研究所(通称、ととけん)」。ラン×サウナ×ビールが楽しめるという究極の癒しスポットをエディター・長谷がレポートします。

エディター
ウェルネス分野を中心に編集、執筆を行う。毎週末、温泉に足を運びサウナの温冷交代浴を2周するのがルーティン。年に2回ほどマラソン大会に出場するゆるランナー。
「ひとリート」とはyoiが提唱している「一人で楽しむリトリート体験」を表す造語です。半日程度の体験や日帰り・1泊2日程度の旅を含む、心と体のセルフケアに役立つ時間の使い方です。

ラン×サウナ×ビール。最高すぎるリフレッシュ施設「ととのい研究所」とは?
都心のど真ん中に、心と体をゆるめて解放する“超”爽快体験ができる場所があると聞き、今回訪れたのは、東京・日本橋の「ととのい研究所」。
名前からしてリフレッシュできそうなこちらの施設は、Webマガジン『フイナム』から生まれたランニングコミュニティ『フイナム ランニング クラブ』が運営する複合施設で、ランニングステーションにサウナ、ビールスタンドを併設しています。

ランで汗を流し、サウナでととのい、締めのビールで心も体も解放、と名前の通り最強の“ととのい”スポットなんです。

日本橋のビル群をぬうように歩くと突如として現れるおしゃれな店構えに期待をふくらませながら扉を開けると、受付とバーを併設した広々としたスペースが。
出迎えてくれたのは、「ととのい研究所」の店長、小田泰次郎さん。 まずは小田さんに施設の特徴や、「ととのい研究所」ならではの魅力を伺いました。
サウナだけ、ビールだけもOK! 誰もが気軽に集える「ととのい研究所」の魅力
──「ととのい研究所」の特徴を教えてください。
小田泰次郎さん(以下、小田):ランニングステーションではあるのですが、ランが好きな人だけではなく、サウナが好きな人、ビールが好きな人、いろんな人が気軽に集まれる場所になっています。
実際、来店する方の過半数はサウナ利用なんですよ。また、都内のサウナは男性専用や、女性は週1、2回しか利用できないといった施設も多いのですが、「ととのい研究所」では女性専用のフロアがあるので、常時利用が可能です。
会社帰りに一杯、なんて気分のときにビールバーだけの利用ももちろん大歓迎ですし、とにかくふらっと立ち寄れる街の新名所を目指しています。

──ランニングステーションとしての強みは何でしょうか?
小田:隅田川沿いという立地がポイントです。隅田川沿いは車や自転車が通らないので、走りやすいですし、皇居や代々木公園などいわゆる“ランニングの聖地”と比較すると、本格派の人が少なく、景色を楽しみながら長くゆっくり走るのにも向いています。

また、「ととのい研究所」から浅草まで片道4km、両国なら片道2kmくらいで行けるので、東京の観光地を巡る「観光ラン」にもちょうどいいロケーション。
隅田川沿いはどこをとっても本当にいい景色で、道中の橋は国の重要文化財に指定されているものがあったり、夜はライトアップもされるのでとてもきれいです。
東京湾が広がる勝鬨橋(かちどきばし)側へ走ると、高層マンション郡があり、ウォーターフロントのような風景が広がり、東京のいろんな顔を楽しむことができるんですよ。
とにかくゆるく走りたいという方は、コースを決めず隅田川沿いを走り、疲れたら引き返す、という感じで、自分の体調と相談しながら距離を調整しやすいのも「ととのい研究所」の立地ならではの魅力です。
──サウナやビールスタンドにはどんなこだわりがあるのでしょうか?
小田:サウナは、男性用と女性用でストーブを使い分けていて、男性用はかなりパンチのある熱さ、女性用はしっとり温かい感じで、セルフロウリュを楽しむことができます。
いずれも本格的なサウナを楽しめるこだわりのサウナストーブを使用し、水風呂だけではなく、温風呂もご用意しています。
また、男性用のみにはなるのですが、一般的な水温の大きい水風呂の中に、10度以下の小さい水風呂を入れ込みにした2種類の水風呂を楽しめるのは「ととのい研究所」ならでは。

提供:ととのい研究所
週に1回、女性用と男性用のサウナの入れ替えの日があるので、女性の方もぜひ、その気持ちよさを体験していただきたいです。
ビールスタンドでは、生ビールに加え、目利きがセレクトしたクラフトビールやサワー類、サウナ愛好家にはおなじみ、「オロナミンC」で「ポカリスエット」を割った「オロポ」などのソフトドリンクに加え、ちょっとしたおつまみもご用意していて、小腹を満たすのにちょうどよいメニューがそろっています。
いざ、ととのい体験へ! 「ととのい研究所」リアル体験レポート
「ととのい研究所」の魅力をたっぷり伺ったあとはいよいよ実際に施設を体験。
受付でランかサウナ、もしくはランとサウナ、利用内容と利用時間を伝えて、ロッカーキーを受け取ります。タオルはレンタルがあるので、会社帰りでも寄りやすいのがうれしい。

女性の更衣室、サウナは3Fで、広々とした更衣室には、ドライヤーやスキンケア用品、ヘアオイルまで置いてあり、うっかり忘れても安心です。


着替えて準備が整ったら早速、隅田川沿いのランニングへ! 太陽の光が燦々と降り注ぎ、光を反射する隅田川の水面、そしてその後ろにそびえ立つビル群の美しさに感動。自然豊かな場所で走るのとはまた違った都会のランが楽しめました。

今回は隅田川沿いを軽めに走り、「ととのい研究所」に戻り、自慢のサウナを体験することに。


浴室内には5つの洗い場があり、それぞれにシャンプー、トリートメント、ボディーソープを完備。コンパクトでかわいい温風呂と水風呂が用意されています。
平日の日中は、女性用は特に空いていて、この日は貸切状態。ゆっくりまったりサウナを楽しみたい人は平日の昼間、おすすめです。
いよいよ、浴室の奥、本格ストーブのあるサウナ室へ。8名収容のゆったり空間はとても清潔で快適。セルフロウリュをしたら、腰掛けて、じんわりと汗ばむのを感じます。


こちらのサウナ、本当に芯からじんわり温まる感覚があり、冷え性で温まりにくい、汗をかきにくい私でも、気持ちよく汗をかくことができました。
※今回は撮影のため水着を着用しています。
浴室内には複数の椅子が用意されていて、水風呂をでたら内気浴をして、ととのいタイムへ。
しっかりととのった後は、最後に温かいお風呂に入って、心も体も緩みきった状態で幸福感いっぱいに満たされました。
風呂上がりは、お待ちかねのビールタイム。1Fに戻り、バーカウンターで生ビールを注文。生ビールのほかに、店内の大きな冷蔵庫には、かわいいデザインのクラフトビールが並びます。


今回は生ビールとディップ系のおつまみで乾杯! ランとサウナ後のビールは人生初。よく冷えたビールを一口飲むと、完全にリラックスモードに。日々の疲れも吹っ飛び、究極のご褒美タイムでした。

本当の回復を味わえる。「ととのい研究所」リピート確定!
休みたいときは体を動かすのが億劫になりがちですが、「ととのい研究所」のランニングコースはとにかく気持ちがいい。
ゆったり、呼吸が上がらないペースで、自分をいたわるように、“楽しい”を第一に優先して走れるのは、隅田川沿いの美しい景色があってこそ。
さらに、サウナで血流を促し、お風呂で体をほぐせば、お家でダラダラするより、断然、心も体もリカバリーするのを心底体感しました。
体にいいことをした後だからこそ、ビールも普段の何倍もおいしい。好き、楽しい、気持ちいいが詰まった「ととのい研究所」。一度行けば、虜になること間違いなしです!
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ととのい研究所
住所:〒103-0007 東京都中央区日本橋浜町3丁目9-7
アクセス:
・東京メトロ半蔵門線 水天宮前駅から徒歩5分
・都営地下鉄新宿線 浜町駅から徒歩8分
・東京メトロ日比谷線、都営地下鉄浅草線 人形町駅から徒歩10分
料金:
①ランステのみ利用 ¥880
②サウナのみ利用料金【平日】¥1320/1h 【土日祝】 ¥1540/1h
③ランステ&サウナ利用料金 【平日】¥1540/1h【土日祝】¥1760/1h
※その他の料金、詳細は公式HPをご確認ください。
営業時間:10:00~23:00(最終入場 22:00)
※月曜日のみ12:00~23:00
>>公式サイトはこちら
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撮影/表萌々花 材・文/長谷日向子