「みんな正直、どうしてる?」「世間的な平均値って?」など、普段、人と話さないからこそ把握しづらい自分自身の体・心・性のこと。この連載では、10代から70代まで1万人を超える女性への大規模アンケート※1から、今を生きる私たちのリアルな声に迫ります。第2回目は、日々進化する生理アイテムの使用実態について。




※1 『Seventeen』『non-no』『MORE』『BAILA』『MAQUIA』『SPUR』『LEE』『Marisol』『eclat』『MyAge/OurAge』の10媒体において、2021年2月にインターネットによるアンケートを実施。

最初の選択肢としての使い捨てナプキン、がスタンダード

生理用品、みんな何使ってる? 体・心・性の1万人アンケート「yoi VOICE ー生理アイテム編ー」_1

ドラッグストアやコンビニなど販売チャネルが多く手軽な使い捨てナプキンが圧倒的人気。種類も豊富なので、経血量や交換する頻度によって人それぞれ自分に合った使い分けをカスタムしているようです。夜はショーツ型ナプキンを使ったり、「経血量が多いときは1枚では不安なので、大きさ違いのものを2枚重ねしている」という人もちらほら。オーガニックコットン製やノンポリマータイプを選ぶなど、肌への刺激を考慮して素材にこだわる人もいました。その一方で、本当はもっと肌に優しいものを使いたいけれど、「種類が少ない」「素材にこだわったものは値段が高くて日常使いが難しい」という意見もよく見かけました。

タンポンの用途としては、温泉などの「旅行のときだけ使う」人が最多。そのほかスポーツ、長時間の会議、デートの日など、長時間替えられなかったり、漏れが心配なときに頼るという意見が多く見られました。布ナプキンは「こまめに取り替えて使えば肌に優しい」「洗って繰り返し使えるので環境に配慮できる」というのが人気の理由。ただし、「布ナプキンを試してみたいが、経血漏れやにおいが心配でなかなか手を出せない」という声も。



フェムテックの進化により、"新たな選択肢”として注目を集めている吸水ショーツや月経カップも、「使い慣れると手放せない便利さ」「日によってナプキンやタンポンと使い分けている」という愛用者が増えつつあるよう。布ナプキン同様、「一度買えば、毎回買い足さなくていいから経済的」といった理由やサスティナブルな観点から支持を集めました。そのほか、根強い人気を誇ったのが、デリケートゾーンに挟むようにして使う紙製の補助アイテム。スリムナプキンに重ねて使うだけで、長時間、経血の漏れを防いでくれるうえ、トイレに流せることが好評の理由。

気になったのは「ナプキン代が高く、トイレットペーパーで代用している」という声。「ナプキンが軽減税率適用外なことに納得がいかない」という意見もあるなど、生理用品への出費に対する不満も垣間見えました。

デリケートゾーンのトラブル、密かに続発中!

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生理期間中のさまざまなストレス。なかでもデリケートゾーンで多発していたのが、かぶれやムレ感、不快感。年代問わず肌への負担を感じている人が多く、痛みやひりつきに困っている人も少なくありませんでした。

また「仕事中に漏れて恥ずかしい思いをした」「漏れていないか心配で数時間ごとに起きてしまう」「寝ている間に伝い漏れ。忙しい朝にパジャマやシーツの洗濯をしなければいけないことが本当に憂うつ」など、漏れ対策に悩む人も多数。経血特有のにおいが気になって「人と会うのがおっくう」になるなど、深刻な精神的ストレスや睡眠障害につながっていることも見逃せません。これらのストレスは、経血量や肌質、TPOに合わせた生理用品の選択肢のアップデートで軽減される可能性もありそうです

女性のためのムーブメント「フェムテック」の認知度はまだまだ

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8割以上の人が「知らない」と回答した「フェムテック(Femtech)」という言葉。これは「女性(Female)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語。女性特有の健康問題を改善しようという発想から生まれ、具体的には生理や妊娠、更年期などをサポートするためのテクノロジーを用いたプロダクトやサービスのことを意味します。

フェムテック用品、利用者は複数をうまく使い分けている!

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「フェムテック」という言葉を知らずとも、アイテムやサービスは40%弱の人が使用経験あり。特に20〜30代に多かったのが生理周期の管理などができるアプリやウェブサービスの利用。『ルナルナ』を筆頭に、『ラルーン』、iPhone搭載の『ヘルスケア』、『FiNC』、LINE公式アカウント『ペアケア』が支持を集めていました。

デリケートゾーン専用のソープやウエットティッシュ、膣洗浄器は、特に30代以降の女性から注目されているよう。おりもののベタつきや生理中のにおいケア、残血感のケアなどに取り入れているようです。さらに、年齢を経るにつれてデリケートゾーンの保湿ケアへの意識が高まり、専用ソープに加え、専用のマッサージオイルや美容液、クリームなどを使っている人も見られました。そのほか、生理にまつわる不調をサポートするサプリや膣トレグッズを利用している人も。

まだトライしていないけれど使ってみたいフェムテック用品としては、吸水ショーツや月経カップへの関心が最も高く、そのほか尿漏れの予防・改善につながる骨盤底筋を鍛えるグッズや膣圧が測れる機器など、フェムテックリテラシーの高い女性からさまざまな先進アイテムが挙げられました。「メリットがよくわからない」「知識がないため使うのが怖い」といった消極的な意見もあるものの、積極的に併用している人も少なくなく、フェムテックへの期待感の高さが伺えました。

生理用品市場がさらなる広がりを見せている昨今。まずは、広い視野を持って選択肢を知り、興味が持てるものがあれば、体調や気分に余裕があるときに無理せずトライしてみるのもいいかもしれません。自分にマッチするものに出合えたら、生理の日の過ごし方がよりポジティブに変わる可能性も。

生理にまつわるyoi VOICEはまだまだ続きます。次回は、生理と婦人科・産婦人科、ピルの利用実態に迫ります。

イラスト/pum 取材・文/浪花真理子 編集/高戸映里奈(yoi)

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