【シオリーヌさん×みたらし加奈さん】仲良し二人がお互いの最新刊をレビュー!_1

yoiで連載中の性教育YouTuberシオリーヌさんと臨床心理士みたらし加奈さんが、それぞれ最新刊を発売。実はプライベートでも親交が深いお二人が、今回、yoiのインスタライブ で初共演! 二人の素顔が垣間見える楽しいトークで盛り上がりました。お互いの最新刊をレビューしてくれたライブの様子と、最新刊情報をお届けします。

お互いのYouTubeチャンネルのファンだったんです♡

【シオリーヌさん×みたらし加奈さん】仲良し二人がお互いの最新刊をレビュー!_2

ーープライベートでは友達関係のお二人。経緯を教えてください!

みたらしさん 私はそもそもシオリーヌのYouTubeを「こんな発信をしている子がいるんだー」って観ていたんです。そんなとき、「Marriage For All Japan」という団体の1周年記念パーティに、私のパートナーの美樹と登壇する機会があって。そこに、シオリーヌもパートナーのつくしさんと一緒にいたんです。

シオリーヌさん そう、私も「わがしChannel」(みたらしさんのYouTubeチャンネル)を観ていたから、「あ! わがしChannelのお二人だー!」って思って。そこで初めてしゃべったよね。

みたらしさん 「いつも観てます〜」みたいな、うわべだけの会話をして(笑)。

シオリーヌさん 「よかったら今度コラボしませんか〜?」って言っておきながら、まだコラボできてないんですけど(笑)。その後、共通の友人の食事会という、よりプライベートな場所で会って、いろいろおしゃべりするうちに友達としてしゃべれるようになったって感じです。

ーーそのときのお互いの印象は? どこに惹かれて友達に?

シオリーヌさん 加奈ちゃんは、Twitterとかで発信しているのを見て、すごく真面目なイメージ、ちゃんとしてる人ってイメージだったんです。でも、実はすごく面白いところ、抜けてるところがある一面も見て、「意外と壁を感じる必要なく、楽しくしゃべれる人なんだな」って、印象が変わったのを覚えてます。

みたらしさん 表に立つ「みたらし加奈」とプライベートのときのギャップがあるとよく言われるので、そのギャップを魅力としてとらえてくれたならうれしいですね。

シオリーヌさん めちゃくちゃ魅力だった!

みたらしさん 私から見てシオリーヌは、言葉の使い方や発信の仕方が、いろんなバックグラウンドを持つ人たちを想像しながら発信してるなと、いち視聴者として感じてた。だから「絶対仲良くなれる!」と思っていて。共通の友達との食事会で思ったのは、「この人のツッコミ、超タイプ!」(笑)。

シオリーヌさん まさかツッコミに惚れ込まれてたとは...(笑)!

「もっと早くこの本に出合いたかった!」(みたらしさん)

【シオリーヌさん×みたらし加奈さん】仲良し二人がお互いの最新刊をレビュー!_3

性教育の大切さを頭では理解しつつも、実際、どんな心構えで話したらいい? 性の質問にどう答えたらいい? というリアルな声を集め、シオリーヌさんが“セリフ調”でアイデアを提案。イラストや吹き出し満載で読みやすい。
『やらねばならぬと思いつつ 〜超初級〜性教育サポートBOOK』シオリーヌ(大貫詩織)・著 ゆままま・イラスト ¥1,650/Hagazussa Books

ー―シオリーヌさんの新刊を読んだ、みたらしさんの感想を教えてください!

みたらしさん
 この本を読んでまず思ったのは、「自分が小さい頃に読みたかった!」ってこと。子どもの頃、妹と妹の同級生たちと一緒に遊ぶことが多くて、私一人がお姉さん役をやることが多かったんです。子ども同士だから性の話題が出ることもあったけど、当時は私も知識がなかったし、むしろ間違った知識を持っていたこともあったので、そのときにこの本を持っていたら…。

例えば「セックスって何?」とか大人が固まっちゃうような質問も、この本にはいっぱい書かれているんです。それに対して詩織ちゃん(シオリーヌさん)の言葉でわかりやすく、しかもセリフで教えてくれているから、当時の自分がもしこの本を読んでいたら、正しい知識を教えることができたんじゃないかなって。もっと早く出合いたかったと思いつつ、詩織ちゃんじゃなきゃこの言葉は書けないんだろうなって思った。ぜひ全年齢の人に読んでほしいなと思う一冊でした。

シオリーヌさん ありがとうございます。うれしい! 自分が大事にして伝えてきたことをくみ取ってもらえると、ちゃんと伝わるように作れたのかなと思えてホッとしました。

みたらしさん だって、この本の中のセリフ、そのまま言っちゃってもいいもんね。

シオリーヌさん うん、しゃべり言葉で書いていて。頭の引き出しに入れておいてもらえるといいなという気持ちで考えました。

みたらしさん 私はお子さんがいる友達に贈りたいなって思いました。

シオリーヌさん 薄くて、絵がいっぱいで、字が大きいっていうのを大事にしたんです。やっぱり子育て中の方ってすごくお忙しくて、読書する時間もとれない方も多いかなと思うので、パッと読めるっていうのを大事にしました。

「自分が共感できる、身近にいる人に似てるキャラクターがたくさん出てくる!」(シオリーヌさん)

【シオリーヌさん×みたらし加奈さん】仲良し二人がお互いの最新刊をレビュー!_4

児童書でありながら、大人こそ読み応えを感じられる壮大な物語。主人公のテイラーが旅をしながら経験するさまざまな出会いのどこかに、きっと自分を重ねられるはず。表紙や挿絵はすべてみたらしさんご自身で描かれたもの。
『テイラー ー声をさがす物語ー』みたらし加奈・著 ¥1,980/Hagazussa Books

ーーでは、みたらしさんの新刊を読んだ、シオリーヌさんの感想は?

シオリーヌさん 児童書って聞いていて、大人が読んだらどんな気持ちになるんだろうって思いながら読んでみたら、大人が読んでもすごく読み応えがあって。奥が深い物語じゃないかという驚きが大きかったですね。いろんな背景を持つキャラクターが順番に登場してくるストーリーになっているんですけど、すごく共感できるキャラクターが出てきたり、自分の身近にいる人に似たキャラクターが出てきたり...。自分の人生経験のどこかに重なる部分がある人が多いんじゃないかなと感じる設定。物語の中にいろんな試練が出てくるけれど、解決策を示すだけでなく、時には世の中的には美徳とはされないような選択もされる。壊しちゃったり、恨んじゃったり、逃げちゃったり...。
でも、この物語の中ではそれが救いになっていく。加奈ちゃんが臨床心理士としてだったらそのアドバイスはできないのかもしれないけど、このストーリーの中ではそれが救いになることもあるよねっていう寄り添い方をしていて。私も、自分の人生と重ねながら読みました

私は加奈ちゃんと友達としてプライベートな相談をするときもあって。そういうとき、臨床心理士としてのアドバイスだけじゃなくて“友達として”の加奈ちゃんが言ってくれることに救われた経験がある。そういう加奈ちゃんの優しい一面が出ている話だなと思いました。

みたらしさん 感無量です...。ずっと物語を書きたかったんです。確かに、臨床心理士としてはできないアドバイスっていうのがあって。むしろ自分はもともと壊したり、恨んだり、逃げたりしていた人間だったけれど、臨床心理を学ぶ中で変わっていったことも多かった。もちろんそれはクライエントさんを守るために必要なことだけれど、でもその削ぎ落とされた自分のとがっている部分も、もしかしたら誰かにとっての支えになることもあるかも…という気持ちがあって。それをこの本に集約したんです。

【シオリーヌさん×みたらし加奈さん】仲良し二人がお互いの最新刊をレビュー!_5

助産師と臨床心理士という異なるフィールドでありながら、体・心・性に向き合うための手助けとなる発信を続けているお二人の最新刊、ぜひチェックしてみては。

撮影/花村克彦 企画・文/高戸映里奈