chelmico  アルバム『gokigen』ジャケット写真

『gokigen chelmico 通常盤¥3,080 発売中/ワーナーミュージック・ジャパン
作詞・作曲/Rachel、Mamiko

自分を過小評価するモードから抜け出して、軽快にいこう!

「私なんてどうせ…」とつぶやくあなたに、chelmico(チェルミコ)の二人はストレートにこう伝える。〈今度自分を卑下したら許さないからね〉と。

RachelとMamikoからなるラップユニット、chelmico。10代の頃に友人の紹介で出会った二人は、RIP SLYME好きという共通点から意気投合。その2週間後に行われたイベントで、急遽二人でラップしたことを機に音楽活動を開始した。流れるようにスタートしたchelmicoの魅力は、なんといっても楽曲から伝わる二人の明るさ、ゆるさ、自由奔放さ。さらには、SNS上でのやり取りやトークの様子などからも漂ってくる、最強の “bff (best friend forever) 感”だ。

そんな二人が6月にリリースしたアルバム『gokigen』に収録されているのが、親友への愛の叫びのような一曲『bff』。

この曲について彼女たちは、映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』(2019年)にインスパイアされて制作したと明かしている。ハリウッド女優のオリヴィア・ワイルドがメガホンを取った本作は、友情譚を軸に人種やジェンダー、セクシュアリティについても描いた作品で、公開当時、大きな反響を呼んだ。

映画『ブックスマート 卒業前夜のパーティーデビュー』日本版予告編

映画の主人公は、高校生活のすべてを学業に費やした親友同士、モリーとエイミー。卒業前夜に、遊んでばかりだとバカにしていた同級生が有名大学に進学することを知り、青春を取り戻すためクラスメート主催のパーティに乗り込む。

作中では、モリーとエイミーが、一緒におかしなロボットダンスを踊ったり、全力でお互いを褒め合ったり、背中を押し合ったり、本気でケンカしたり…そんな“最高の仲間”との理想のあり方が随所で映し出され、その姿は、chelmicoのキャラクター、関係性とも重なる。

『bff』はこの映画の中でも、モリーがパーティに向かう道中でエイミーに、学校の人気者ニックが好きだと打ち明けるシーンに強く影響を受けている。モリーは、「ありえないもの 私がニックに恋なんて。(中略)彼の対象はトリプルAみたいな女子だけ。こんな性格ブス 眼中にない」と言い放つ。すると、エイミーは「今度 自分を卑下したらボコボコにするからね。あんたは強くてクールで賢くて美しい。学校一どころか 地球一ね その人生の脇役になれる彼は幸せ者だよ」と、親友の目をまっすぐ見つめながら叱咤激励する。この言葉を受けたモリーは、「私なんて…」という思い込みを捨て、自分の心のおもむくままにニックにかけ寄り会話を楽しんだ。

モリー&エイミーの関係性に共鳴した、Rachel&Mamiko。この二組の最強ベストフレンドのパワーが宿った、〈今度自分を卑下したら 許さないからね〉は、まるで親友のように、「自分に価値がないと思ってはダメ。自分を愛してあげて」と力強く語りかけてくれる。そして、自己卑下から脱却し、自分を大事にすることができた途端、二組のように人生は楽しく、キラキラと輝き出すのだと教えてくれる。
もしあなたの大切な友達が後ろ向きになっていたら伝えてあげよう。あなたからの言葉が、友達の沈んだ心をすくい上げ、二人の心をより強く結びつけるはず。

chelmicoの音楽を聴いて、ご機嫌になっちゃおう!

文/海渡理恵 編集/国分美由紀

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