エイバ・マックス ジャケット写真

『Diamonds & Dancefloors』Ava Max 発売中/ワーナーミュージック・ジャパン
作詞/Amanda Ava Koci、essica Agombar、Michael Pollack、Diane Warren、Casey Smith、David Stewart、Lostboy、Henry Walter
作曲/Stewart、Cirkut、Lostboy 対訳/Hazuki Furukawa

自分を信じることが、どん底から抜け出す一歩に

仕事でミスをしたり、夢や恋に敗れたり、不確かな未来に漠然とした不安を感じたり…。自信や希望を見失って、真っ暗闇から抜け出せずにいるときは、ポップシンガー・Ava Max(エイバ・マックス)の楽曲から発散される前向きなエネルギーを浴びてみてほしい。落ち込んだときこそ自分をポジティブな眼差しで見つめようとする彼女の姿勢が、自己卑下を繰り返す自分との決別を後押ししてくれるから。

Ava Maxは、1994年に米・ウィスコンシン州で生まれたアルバニア系アメリカ人。東欧革命がきっかけで、1991年にアルバニアからアメリカに亡命してきたピアニストの父とオペラ歌手の母に育てられた。彼女が音楽活動をスタートさせたのは14歳のとき。長い下積み期間を経て、2018年に女性の意志の強さを描いた『Sweet but Psycho』で大ブレイクし、新時代のポップスターとして第一線に躍り出た。

マドンナ、ブリトニー・スピアーズ、レディ・ガガといった、社会に大きなインパクトを与えてきたアーティストに影響を受けたというエイバの音楽は、「自分らしくあること」「自立すること」が根底にある。個性を賛美した『So Am I』や、女性が王座につくべきと歌った『Kings and Queens』など、どの楽曲も、いじめやセクハラといった世の中のあらゆる理不尽に立ち向かってきた彼女だからこそ紡げる力強い言葉にあふれている。

そんな彼女の最新アルバム『Diamonds & Dancefloors』に収録された『Million Dollar Baby』。この曲は、彼女が人生で最もつらい時期に、“自分には無限の価値がある”ことを自分自身に思い出させるために制作したという。

Ava Max - Million Dollar Baby (Official Video)
黒髪のエイバが、ステージ上で輝くブロンドヘアのペルソナと出会い、互いに「ミラクルな存在」だと呼びかけ合うと、ふたりは一体化。最終的に、ダイヤモンドのように輝くドレスに身を包んだエイバが、ステージ上で力強くパフォーマンスする姿が描かれる。

曲の前半でエイバは、失意の底で悲嘆にくれる自分に〈涙さえも宝石に変えるの どんな時でも光を見つける〉と語りかけ、忘れかけていた自身のレジリエンス(再起力)を思い出させる。そして、ハスキーかつソウルフルな歌声で、〈あの子はミリオンダラー、無限の価値がある〉と繰り返し、自分がいかに大切な存在であるかを説く。もし落ち込むことがあれば、エイバのように自分の中に備わった“強さ”と“魅力”を信じてみよう。それができれば、やがて涙は乾き、あなたは前よりずっと素敵に、ダイヤモンドのような輝きを放っているはず。

Ava Maxの『Diamonds & Dancefloors』をチェック!

文/海渡理恵 編集/国分美由紀