新たなサニタリー用品の選択肢として注目が高まる月経カップ。個々人の体験談は見聞きする機会が増えてきたものの、「どのくらいの人が実際に使っているの?」「使ってみた人の感想は?」など、利用者の全体像や傾向も知りたいですよね。

フェムテックのリーディングカンパニーとして約4年前から月経カップや吸収型サニタリーショーツを販売するインテグロが、日本で初めて月経カップのユーザーに対するアンケート調査を実施。同社が展開する「エヴァカップ」「スーパージェニー」「ディーバカップ」のユーザー282名を対象に、月経カップの使用感やメリットについての意識調査で、利用者のリアルな満足度や使用実態がわかりました。

3種類の月経カップを持つ女性の手の画像

調査監修
対馬ルリ子先生

医療法人社団ウィミンズ・ウェルネス 女性ライフクリニック銀座・新宿 理事長

対馬ルリ子先生

産婦人科医師、医学博士。専門は周産期学、女性医療(ウィメンズヘルス)。日本産科婦人科学会専門医。東京産婦人科医会 副会長。女性の心と体、社会とのかかわりを総合的にとらえ女性の生涯にわたる健康を推進する「NPO 法人女性医療ネットワーク」理事長。「一般財団法人日本女性財団」代表理事。著書に『「閉経」のホントがわかる本』(集英社)ほか多数。 

月経カップを使っているのはどんな人?

月経カップを使用している年代の割合

「月経カップユーザーの約半数が30代」
ヘルスケアに関心が高まる30 代以上の年代のユーザーが全体の半数近くに。フェムテックで女性の健康問題に向き合おうとする機運が高まり、最近では10代、20代のユーザーも徐々に増えるなど、年代に関係なく利用されているようです。

「月経カップの使用状況は出産経験の有無に左右されない」
“出産経験がないと、月経カップが腟にうまく入らないのでは?”と心配する人もいますが、今回の調査結果によると、実際の月経カップユーザーの59%は出産経験がない人でした。また、出産経験の有無とカップをスムーズに使えるようになるまでの期間も、ほとんど差がありません。出産経験のない人でも心配せず、使うことが可能です。

3回目の生理期間以内にスムーズに使えるようになる人が多数

「月経カップにトライする前に使っていた生理用品はナプキン」
今までタンポンなどの挿入型の生理用品を使ったことがないから、月経カップは使えない――と思っている人もいるかもしれませんが、74%の月経カップユーザーは、ナプキン(布ナプキン含む)から月経カップにトライした人でした。


Q. 月経カップをスムーズに使えるまでの期間は?

月経カップをスムーズに使えるまでにかかった期間の回答割合

「約8割の人が、3カ月以内で月経カップをスムーズに使えるようになった」
月経カップは、使えるようになるまでに“慣れ”が必要な生理用品です。利用者の半数は、使用開始してから2カ月(2 回目の生理)以内に、さらに約8割の人が3カ月(3回目の生理)以内にスムーズに使えるようになったと実感しています。

95%が「使い続けたい」と思う月経カップのメリットとは?

月経カップを使って感じるメリットの調査結果

「一番のメリットは生理期間中に出る“ゴミが減った”」
85%のユーザーが「ゴミが減った」と感じています。1人が生涯に使用する生理用品(ナプキン、タンポン)は、およそ12,000 個*とも言われています。今まで当たり前だった使い捨ての生理用品のゴミ。月経カップを使い始めたことで、今までのゴミの量に気づかされる人が多いようです。


*毎月ナプキンまたはタンポンを25個使用した場合、40年間生理があると、生涯に12,000個を使用する計算。

月経カップを使用して感じるメリットの調査結果

「着る服の選択肢が増え、生活がアクティブに」


また、生理期間中も快適に過ごせるようになったという声も多く聞かれます。
「生理中も仕事、育児、スポーツに集中できるようになった」
「生理中も好きな服を着られるようになった」
「生理とポジティブに向き合えるようになった」
など、月経カップを使うことで、ネガティブにとらえられがちな月経がポジティブに変化しているのがわかります。


Q. 今後も月経カップを使い続けたい?

月経カップを今後を使い続けたいと思う人の割合

「月経カップを使い続けたいと思うユーザーが95%」
以上のような理由から、95%の人が今後も「月経カップを使い続けたい」と回答。実際に使ったユーザーの満足度が高いことがわかります。



調査監修を務めた産婦人科医の対馬ルリ子先生は、「今回の調査は女性たちの大切な声」だと語ります。
「今日本では、フェムテックで女性の健康問題を解決していこうという機運が高まっています。女性をケアするための新しいシステムやテクノロジー、医療・健康機器もたくさん生まれてきています。これまで女性たちが感じていた不便さや苦痛、不自由さを改善していくために、さまざまな新しいケアアイテムを実際に使い、その使用実感の声を上げることは、とても大切なことだと思います」

3種類の月経カップの画像

〈左から〉エヴァカップ 4,994円、スーパージェニー 5,379円/ともにインテグロ ディーバカップ 5,445円/ハーベリー 

実際に使用している人の多くが、生理期間が快適になった、継続して使いたいと考えている月経カップ。在宅勤務やリモート授業など、おうち時間を活用して月経カップデビューし、使い方に慣れていったという人も。生理期間をより快適に過ごすためには、トライしてみる価値ありです!

構成・文/政年美代子 Photo by Olga Polishko/iStock/Gettyimages  資料提供/インテグロ株式会社