月経困難症などに用いられる「ピル」。言葉は知っていても、どんな薬なのか知らない人も多いのでは? 今回は、産婦人科医の高橋幸子先生に、ピルの飲み方や費用について伺いました。

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Q.ピルの飲み方と、かかる費用が知りたいです。もし飲み忘れてしまったときはどうしたら?

お話を伺うのは…
高橋幸子先生

性教育産婦人科医

高橋幸子先生

埼玉医科大学医療人育成支援センター・地域医学推進センター助教、埼玉医科大学医学教育センター、埼玉医科大学病院産婦人科助教を兼任。「サッコ先生」の愛称で、全国の小学校・中学校・高等学校にて年間120回以上の性教育の講演を行う。著書に『マンガでわかる!  28歳からのおとめのカラダ大全』(KADOKAWA)『自分を生きるための〈性〉のこと-性と生殖に関する健康と権利(SRHR)編』(少年写真新聞社)など。

A.ピルは毎日、だいたい決まった時間に飲みます

生理周期を28日で1つのサイクル(28日周期)と考えて開発された低用量ピルは、「毎日、ほぼ決まった時間に飲む」薬であることが特徴です。低用量ピルの種類によって飲み方は違いますが、ほとんどの場合、1枚のシートに21錠〜28錠がまとめられています。詳しい飲み方は実際に使う薬によって異なるので、医師や薬剤師に確認してみてくださいね。

また、低用量ピルは飲む時間がズレると、予定していないときに生理のような出血が起こることがあるので、頑張ってできるだけ同じ時間に飲みましょう。目覚めた直後や眠る前、昼食時、歯磨きの後など、飲む時間やタイミングをあらかじめ決めておいたり、時間をアラーム設定したりすると、飲み忘れ防止につながります。

飲み忘れたときは24時間以内に1錠飲んで

ピルを飲み忘れてしまったことに気づいたとき、飲むべきタイミングから24時間以内なら、忘れた分をすぐに1錠飲めれば、避妊の効果はキープできます。その後は、いつも通りの時間に飲みましょう。ただし、24時間を過ぎてしまった場合は、次のピルのシートを飲み始めるまでの避妊効果は保証することができません。

また、実際にかかる費用は薬の種類や診察料、検査費用などによっても異なりますが、生理痛がある場合の「保険診療」と、生理不順や月経移動などの場合の「自費診療」の目安は次のとおりです。

●保険診療
ピルの種類:治療を目的とするLEP(Low dose Estrogen Progestin)
生理痛がある場合は、医師の判断によって保険証を使った「保険診療」で処方してもらうことが可能。保険診療になると、1シート(21日〜28日分)あたり500円〜2,300円程度で処方を受けられる。生理不順やPMSのみで生理痛がない場合は、保険適用にはならない。

●自費診療
ピルの種類:避妊目的のOC(Oral Contraceptives)
生理不順やPMSの改善、月経移動(生理周期のコントロール)や避妊を目的とする場合は、自費診療となるので診察時に保険証は不要。1シート(21〜28日分)あたり2,500〜3,000円程度となり、金額は医療機関によって異なる。

構成・取材・文/国分美由紀 出典/『マンガでわかる!  28歳からのおとめのカラダ大全』(KADOKAWA)