厚生労働省の発表によると、2021年の日本の出生数は6年連続で過去最少を更新。一方、ロート製薬が先日公開した「妊活白書2021」*では、コロナ禍にあった2020年、2021年にいったん妊娠を控える傾向にあったのが、妊活意識に回復の兆しがあることがわかりました。調査結果から見えてきた、妊活の「今」をご紹介します。
*調査方法:インターネット、調査期間:2022年1月8日~1月10日、調査対象:18~44歳男女(※未既婚、子どもの有無を絞り込まずに配信)、サンプル数:19,818サンプル

「ふたり妊活ができている」人が増加中!

ふたり妊活に対する調査結果のグラフ

「妊活」で検索をすると、検索結果には「夫婦で一緒に取り組む」「子どもが欲しい夫婦の基礎知識」「妊活を始める前に男性がすべきこと」といった文字が並ぶほど、今や「妊活=女性がするもの」という意識が減ってきているのではないでしょうか。

妊娠検査薬や排卵日予測検査薬などを発売するロート製薬では、2018年から妊活に関して夫婦の意識や行政、企業などの実態を調査し、その結果を「妊活白書」として毎年発表。同白書では、夫婦が妊娠・出産に向けて一緒に取り組む「ふたり妊活」を提案してきました。上記のグラフのとおり、調査開始の2018年からの4年間で「ふたり妊活」ができていると考えている人の回答の割合が緩やかな上昇傾向にあることから、妊活はふたりで行うものという意識は徐々に定着してきているようです。

特に、男性は最も数値の低かった2019年に比べて20ポイントも増加。妊活についても「ポジティブ・積極的な気持ちになった」「自分の気持ちに余裕が生まれた」という回答が増加。新型コロナウイルスの感染拡大や社会の変化を経て、全体的に前向きな気持ちを取り戻しつつあることが伺えます。

妊活には6つの妊活タイプと特徴が存在

今回の妊活白書で興味深かったのは、調査をもとにロート製薬が解析を行なった結果、妊活をしているカップルを以下のような特徴的な6つのタイプに分類していたこと!

6つの妊活タイプの紹介

このタイプ分類では「マイペース」「周囲・社会からの理解」「パートナーからの理解」「ツール・サービスを使いこなせる」「自治体・職場の支援環境」の5つの項目を指標としており、全体をカバーしていると「ふたり妊活ができている」率が高く、分布に偏りがあったり数値が低いと「ふたり妊活ができている」率が低いという評価になっています。現在、妊活中の方は、どのグラフに自分たちが当てはまるのか考えてみても面白そうですね。

タイプ別の妊活満足度と妊活開始からの時間経過の関係性を表すグラフ

さらに、妊活タイプを妊活満足度と妊活継続期間の軸で分析したグラフでは、妊活を行なっている夫婦はこれらの6つのタイプのどれかひとつに固定されるのではなく、妊活の継続期間に伴って、当てはまるタイプが変化していくことが読み取れます。

また、このグラフで各タイプの分布を見ると、「ふたり妊活ができている」率が高い妊活タイプ1、2、3は妊活満足度が高く、中でもタイプ1は継続期間が3年と比較的時間が経過してもなお妊活満足度が41.3%と高い数値にあることから、妊活にはパートナーの理解や意識が非常に大切であることがわかります。

妊活が長期化しても前向きに妊活に取り組めるポイントは3つ

また、白書では、妊活が長期化しても前向きに取り組めるポイントが3つあると分析しています。1つは「パートナーの理解と行動」、2つ目は「まわりからのサポート」、3つ目は「妊活に対する正しい情報」です。

「ひとりでコツコツ妊活タイプ」も「ふたりで支えあい妊活タイプ」も、同様に長い間妊活に取り組んでいますが、妊活満足度には15%もの差が。この違いには、「ふたり妊活」ができていると感じているかどうかが大きく関係してます。また、「ひとりでコツコツ妊活タイプ」は「相談/情報交換のできる場所の提供」や「妊活に関するセミナー/説明会/講演会の開催」への希望が高く、まわりのサポートを必要としていることがわかりました。

そして、「妊活について知っていること」を尋ねた調査の結果を、「ふたりで支えあい妊活タイプ」と「ひとりでコツコツ妊活タイプ」で比較したのが下のグラフ。妊活満足度の高い「ふたりで支えあい妊活タイプ」は、満足度の低いタイプに比べて、“排卵日翌日が妊娠しやすい”など、妊活の情報をよく知っていることがわかります。

当然のようですが、正しい妊活の知識を得ることは、やはり妊活を安心して継続するために必要なんですね。

妊活について知っていること

今回、妊活白書を公開したロート製薬は、「妊活について多様な価値観が重視されるといった前向きな変化がある一方で、妊活中も自分らしい選択ができるようになるには、まだまだ周囲の協力体制・社会環境を整える必要があるという課題も見えてきた」とコメントしています。

妊活を考えている人、そうでない人も含め、私たち一人一人がこうした現状があること、そして妊娠出産に関する正しい知識を「知る」ことで、より大きな変化へとつながることを期待したいですね。同社の公式サイトの中の「妊活白書2021」では、今回紹介した白書のPDFをダウンロードすることができるので、ぜひチェックしてみてください!

構成・文/前原 悠花 資料提供/ロート製薬

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