年に数回、友人や親せきなどに出産祝いを送る機会があるけれど、何を選んでいいか悩むかたも多いのではないでしょうか。そこで今回は子どもを持つyoiの編集部員とライターがおすすめする絵本をご紹介します!

yoi編集長 高井がおすすめ!

高井佳子

yoi編集長

高井佳子

入社以来、『ノンノ』『バイラ』『マリソル』『エクラ』と、幅広い年代の女性誌媒体に編集者として携わる。2021年@BAILA編集長に就任、2023年6月より現職。認定フェムテックシニアエキスパート(日本フェムテック協会認定資格1級)。一人息子は現在中学2年生。毎晩の読み聞かせタイムは、自分にとっても癒しの時間だったと振り返る日々。

赤ちゃんが初めて出合ってほしい、絵と音とことば。『もこ もこもこ』

一歳の絵本 出産祝い もこもこもこ 谷川 俊太郎 元永 定正

はじまりは「しーん」と静か。やがて、「もこ」っと地面の一部が盛り上がります。その後「もこもこ」は大きくなり…。ページをめくるごとに次々に驚きの展開が繰り広げられ、いつの間にかくぎづけになってしまう絵本です。

『もこ もこもこ』作:谷川俊太郎 絵:元永定正¥1650(文研出版)

「24年11月に92歳でお亡くなりになった谷川俊太郎さんと、元永定正さんの『みるみる絵本』シリーズの一冊。赤ちゃんに初めて出合ってほしい、絵と音とことばに満ちています。

見開きにほぼ一音(ひとつのことばともいえる)とモチーフで構成されていて、ページをめくるたびにアートなリズムが心地よいです。読んでいる人の心も癒されるので、子どもだけでなく親へのプレゼントにも
」(高井)

豊かな色彩やページをめくる楽しさを体感できる『パパ、お月さまとって!』

一歳の絵本 出産祝い パパ、お月さまとって! エリック・カール

ある晩のこと、窓の外にお月さまを見つけたモニカが「パパ、お月さま とって!」とお願いするところからお話は始まります。するとパパは長ーいハシゴを持ってきて…。絵本にはちょっとした仕掛けもあり、ワクワクドキドキ読み進められる一冊です。

『パパ、お月さまとって!』エリック・カール著¥1760(偕成社)

エリック・カール氏の体験型絵本です。色彩の豊かさ、手触りまで伝わってくるようなコラージュのすばらしさはもちろんのこと、全編通してドラマティックな視覚展開が魅力。途中でページがのびたり開いたりします。

ラストも何かが始まりそうな、幸せな予感のある読後感。子どもへの愛情に満ちた一冊です
」(高井)

yoi副編集長 福井がおすすめ!

福井小夜子

yoi副編集長

福井小夜子

昨春からyoi編集部副編集長に。吸水ショーツやPMSサプリなど、フェムテック関連のアイテムは昔から積極的に試してみるタイプで、今いちばん気になっているのは「月経ディスク」。現在6歳の息子と過ごす時間が何よりも幸せ。

子どもの成長に寄り添ってくれる1冊。『おめんです』

一歳の絵本 出産祝い おめんです

きつねのおめんに、おにのおめん。ユニークなおめんが次々と出てきます。おめんをとると出てきたのは…? 0歳からでも一緒にページをめくりながら楽しめる仕掛け絵本です。

『おめんです』作・絵:いしかわこうじ¥1210(偕成社)

「カラフルで楽しいお面をめくると…! 『かぶっているのは誰かなー?』と言いながら、“いないいなばぁ”が大好きな赤ちゃんも、大人も一緒に楽しめる仕掛け絵本です。

ビビッドな色使いも赤ちゃんの興味を引くポイント。1歳頃から自分でお面を顔に当てて遊び始めたりして、子どもの成長も感じられ、長く寄り添ってくれるシリーズです」(福井)

読み聞かせも楽しい『ぽぽんぴ ぽんぽん』

一歳の絵本 出産祝い ぽぽんぴぽんぽん 松竹いね子 ささめやゆき

「たろうくんの おへそは どーこ?」。たろうくんがシャツをめくりあげると、ほら、"ぽんぽん"のまん中にありました。さて、くまさんやかばさん、おさるさんはどうでしょう…? 親子で一緒におへそを探しながらリズムよく読み進められます。

『ぽぽんぴ ぽんぽん』文:松竹いね子 絵:ささめやゆき¥990(福音館書店)

「ゆるくてかわいい水彩画タッチの絵にひかれて購入したのですが、お話にもとっても癒やされます。

いろいろなおへそを一緒に探して、『〜ちゃんのおへそはどこかなー?』と息子のおへそを触ると、キャッキャと笑っていたのを思い出します。 “ぽぽんぴぽんぽん”というフレーズもリズミカルで、自然とメリハリのある読み聞かせができるのも◎」(福井)

yoiエディター 高橋琴美がおすすめ!

高橋琴美

yoiライター

高橋琴美

2024年よりyoiのライターに。まだ娘が1歳のため、リズミカルに読み進められる短めの絵本をメインに購入することが多い。毎朝絵本を読むのが日課。

お歌を歌いながら読みすすめられる『おばけなんてないさ』

一歳の絵本 出産祝い おばけなんてないさ せなけいこ

誰もが歌ったことのある童謡「オバケなんてないさ」がせなけいこさんの貼り絵で絵本になった一冊。子どもと一緒に歌いながら楽しめます。

『おばけなんてないさ』作・絵:せなけいこ¥1210(ポプラ社)

「せなけいこさんの貼り絵がかわいくて購入した絵本。『オバケなんてないさ』のお歌を歌いながら読み進めていくので、当時11カ月の娘は大喜び!

リズムに合わせて体をゆらしながら、オバケの貼り絵が出てくると指をさして教えてくれました。何度も何度も繰り返し読んだので、今では絵本がボロボロです」(高橋)

ユニークな野菜たちに、子どもも笑顔!『やさいさん』

一歳の絵本 出産祝い やさいさん tuperatupera

    ユーモアなイラストで描かれたやさいたちを「すっぽーん」と次々に収穫していく仕掛け絵本。繰り返しの言葉が出てくるのでリズミカルに読み進められます。

    『やさいさん』作・絵:tupera tupera¥1210(Gakken)

    「『やさいさん やさいさん だあれ』と言いながらページを上にめくると野菜が土から出てくる仕掛けが楽しい! すっぽーんと出てきた野菜を見るたびに、娘は大爆笑しています。

    グラフィックもユニークで、なんだか憎めない表情をした野菜たちがとてもかわいいです」(高橋)

    一歳前後のお子さんのプレゼントには、リズミカルに読み進められるものや、仕掛け絵本もおすすめ。ぜひギフト選びの参考にしてみてください。

    撮影/柳 香織 構成・取材・文/高橋琴美 企画/福井小夜子