自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

吉本レディースクリニック院長

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。

女性器のギモン26

Q26:体調やメンタルが変化すると、おりものにも変化がありますか?

A26:あります!

吉本先生:生理前、排卵日など時期によっておりものの粘度や質が変わるように、体調やメンタルの状態による変化もあります。よくあるのは、ストレスや疲労によって量が増えること。また年齢によっても変わるので、その時々のおりものの状態を知っておくのが大切です。
また性病や感染症にかかっているとかゆみや色の変化、血が混じるといったことがあります。腟や外陰部が蒸れてカンジダ腟炎になると、ポロポロと白っぽいカスのようなおりものに。おりものの変化はこまめにチェックしておき、違和感があれば婦人科で薬の処方や適切な治療を受けましょう。

おりもの デリケートゾーン 多い

取材・文・イラスト/井上ハナエ 構成/木村美紀