自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

吉本レディースクリニック院長

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。

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Q45:タンポンや月経カップが入りません…。どうしたらよいでしょうか?

A45:自分にとってスムーズに入りやすい体勢を探してみて

吉本先生:タンポンや月経カップが入らない人は、自分の腟にとって入りやすい角度を知るのが先決です。口を指で広げて入れやすくしたり、入れる際の力の抜き方を工夫したり、入れやすい体勢を探してみるのも大事。アプリケーターを使って挿入するのではなく、カバーをつけた指で直接挿入するタイプのフィンガータイプタンポンや指用のコンドームを使って挿入してみるとやりやすいかもしれません。

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取材・文/井上ハナエ 構成/木村美紀