自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiでは、男性同士でも話題に上る機会が少ないという男性の体や性器にまつわる悩みやギモンを聞き込み調査。プライベートケアクリニック東京・東京院の院長である小堀善友先生にお答えいただきました。 

男性器のギモン16

Q16.朝勃ちはなぜ起こるんですか?

16個目のギモンは、【朝勃ちはなぜ起こるんですか?】。朝勃ちとは、とくに性的興奮や刺激を感じたわけでもないのに、なぜか起床時にペニスが勃起していること。生理現象ではあるものの、「パートナーが隣で寝ていて気恥ずかしい」、「尿意があるのに勃起がおさまるまでトイレに行けない」といったプチ悩みを抱えている人も。朝勃ちのメカニズムを把握しておけば、自分の健康状態を知るきっかけにも!

A16.「夜間勃起現象」の最終フェーズです

朝勃ちは男性ホルモンが正常に分泌されている証拠!

小堀先生男性ホルモンが正常に分泌している成人男性は、夜間のレム睡眠時(浅い眠り)にペニスが大きくなったり小さくなったりを繰り返しています。これを医学用語で「夜間勃起現象」と呼び、朝勃ちはその最終フェーズと考えられるでしょう。深い眠りのノンレム睡眠とレム睡眠が約90分おきに切り替わり、最後のレム睡眠のタイミングで目覚めてたまたま勃起している状態が朝勃ちです。

朝勃ちの頻度が減ったら、男性更年期のサインかも

小堀先生一方で、男性ホルモンが正常に分泌されていない人や、ED(勃起不全)の人、ホルモン量が減少して更年期障害がある人は朝勃ちしにくいと言われています。とくに男性更年期は自覚することがむずかしいため、日常に現れる症状から可能性を探って気づくことが大切! 朝勃ちの頻度が極端に減るほか、髪の薄さ、やる気の減退、貧血、疲れやすさなどの症状に心当たりがある人は、男性更年期の予備軍かもしれません。

朝起きる男性 朝勃ち ペニス 勃起

小堀善友(こぼりよしとも)先生

プライベートケアクリニック東京・東京院 院長

小堀善友(こぼりよしとも)先生

日本泌尿器科学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性機能学会専門医、日本性科学会セックスセラピストなど多数の資格を保有。金沢大学医学部を卒業後、獨協医科大学越谷病院(現・ 獨協医科大学埼玉医療センター)の泌尿器科に勤務したのち、アメリカ・イリノイ大学に招請研究員として留学。2021年より、プライベートケアクリニック東京 東京院の院長を務める。主に男性性機能障害、男性不妊症、性感染症を専門にしており、ホームページのブログやSNSではメンズヘルスについての情報発信にも取り組む。著書に『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『泌尿器科医が教える「正しいマスターベーション」』(インプレス)などがある。

取材・文/井上ハナエ 企画・構成/木村美紀(yoi)