自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。
![吉本裕子(よしもとゆうこ)先生](https://img-yoi.hpplus.jp/image/a8/a896471e-8728-42b6-ab81-e4c8c3621ca5-713x713.jpeg)
吉本レディースクリニック院長
産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。
![女性器のギモン16](https://img-yoi.hpplus.jp/common/large/image/23/23137513-02dd-4e85-b4c3-3496555a38da.jpeg)
Q16:おりものは何のために出るのでしょうか?
A16:自浄作用のほか、さまざまな役割があります
![おりものの分泌 女性器 子宮](https://img-yoi.hpplus.jp/common/large/image/dc/dc9b877e-d33d-4d88-94c6-12b1cbc535a5.png)
吉本先生:おりものは子宮、腟壁、汗腺などから分泌物が混ざり合って腟外に出てくるものです。腟内の健康を保つ自浄作用がおもな役割とされることが多いのですが、性行為の際に潤滑油として分泌されたり、排卵時期に子宮頸管から分泌されるものは精子が腟中に入りやすくして受精の手助けをしたり、さまざまな役割があるのです。婦人科ではこれらを総称しておりものと呼んでいます。
取材・文・イラスト/井上ハナエ 構成/木村美紀