東京とLAの二拠点生活を始めるなど、自分らしいライフスタイルをアップデートし続ける水原希子さん。後編では、幸せでいるための働き方や疲れたときのセルフケアなど、ウェルビーイングなライフスタイルの秘訣を聞きました。〈yoi3周年スペシャルインタビュー vol.1 後編〉

水原希子

俳優、モデル、デザイナー

水原希子

俳優、モデル、デザイナーとしてマルチに活躍し、国内外のさまざまな作品や雑誌の表紙で存在感を放つ。日本語、英語、韓国語を話すトライリンガルで、ソーシャルメディアでも圧倒的な人気を集める。

水原希子 モデル インタビュー 仕事 ワークライフバランス

好きな仕事でハッピーになったら、ハッピーな人を引き寄せるように!

──現在は東京とLAで二拠点生活を送っている希子さん。ワークライフバランスを保つために実践していることはありますか?

私は、あえて仕事とプライベートを分けていなくて。特殊な職種だかできることかもしれないけれど、プライベートで体験したことや吸収したことを仕事に生かすために、頭を切り替えないようにしています。

──オンオフを切り替えなくても、ストレスは感じないですか?

今は仕事のストレスを感じることがほとんどないんです。共鳴できなかったり、自分がつらくなりそうな仕事は受けないようにしているので。きっかけは、コロナ禍に、「時間は有限」だと改めて実感したこと。限りある時間をアンハッピーに過ごすことはやめようと決めて、自分が楽しめるかどうかを重視して仕事を選ぶようになりました。

ただし挑戦することも大事だから、成長の可能性を感じたら、気が乗らなくても受けるようにしています。私にとって、お芝居の仕事はいつだって怖くてチャレンジング。

ハリウッド作品のオーディションを受けることもあるんですけど、英語のセリフを覚えることはもちろん、意味をきちんと理解することすら一苦労で、正直めちゃめちゃしんどいです(笑)。でもそれを乗り越えたとき、どんな結果であれ、自信につながったと実感できる。その瞬間に、すべての苦労が報われます。

──ご自身の気持ちを基準にお仕事を選ぶようになって、どんな変化がありましたか?

もうね、毎日が超ハッピーです! 仕事がなくなったらどうしよう?と、心配した時期もあったんですけど。心に従って興味・関心のある仕事を選んでいたら、そこから輪が広がり、新しい仕事がどんどん増えていって。仕事が楽しいと毎日がハッピーに過ごせて、自分がハッピーでいると、ハッピーな人がまわりに集まってくる。幸せの連鎖が続いています。

自分が変わると、まわりの人も環境も変わる。引き寄せの法則は本当だった

水原希子 Mizuhara Kiko インタビュー ローラ 

──実は今日、昨年のインタビューでお会いしたときよりも、一段とハッピーオーラが増したと感じていました。

本当ですか? うれしい! 環境って自分で選べることばかりでは無いから、ある程度のストレスは不可抗力だと思っていたけれど、間違っていました。自分が変われば、自分を取り巻く人も環境も変わる。引き寄せの法則って本当なんだな、と実感しています。

ローラちゃんと仲良くなれたのも、お互いが変わったからじゃないかな。昔から知り合いだったけど、それぞれ心身ともにヘルシーな状態で再会したら、意気投合して急速に仲が深まりました。ヨガや瞑想など関心のあることに加えて、すこぶるポジティブなところも共通していて、ネガティブな話題はまったく出ないんですよ。だから一緒にいて、気分が上がりっぱなし!

ローラちゃんを筆頭に、天使のような人とのご縁が増えた一方で、自分が苦手な人とは自然と疎遠になりました。本当に、いいことずくめです。

──チャレンジが必要な仕事でしんどさを感じたときや、体力的な疲れを感じたとき、セルフケアのために行なっていることはありますか?

瞑想したり、お香を焚いたり、湯船につかったり…忙しいときほど、心身ともにリラックスする時間を大切にしています。私は昔から思考を整理することが苦手で。特にテンションが上がっているほど収拾がつかなくなり、思いついたことを片っ端からやらないと気が済まず、せわしなく動き回っちゃうんです。

それが普通だと思っていたのですが、恋人に幾度となく「ちょっと落ち着いて!」と言われて不思議に思い、ネットで調べたら、どうやら自分は特殊みたい。思い返せば、体は疲れているのに眠れないことが多々あり、思考を止められないことが原因だと気づきました。

頭がパンクしそうなときは、瞑想で思考を整理

水原希子 Mizuhara Kiko  瞑想 ウェルネス

個人的に、最も効果を得られるのは瞑想。バリ島で参加したウェルネスイベントでサウンドヒーリングを体験したら、頭が劇的にスッキリ! 瞑想による効果を改めて実感して以来、日常的に行なっています。そうすると、冷静さを取り戻し、今考えるべきことと考えなくてもいいことを分別できる。考えがまとまりやすくなり、しっかり眠れるようにもなりました。

瞑想が難しいと感じる人は、ぜひサウンドヒーリングを試してほしい! 音や音楽の波動を利用するヒーリング法なんですけど、意識を集中させる対象があるから、ただ無になろうとするよりも私は瞑想状態に入りやすいと感じました。実は瞑想って色々な方法があるので、自分に合ったやり方を見つけてみるのがおすすめです。

──忙しく暮らしていると、ついセルフケアやウェルネスは後回しにしてしまいがち。でも忙しいときこそケアが必要で、それによって心に余裕が生まれそうですね。

バリ島のイベント主催者の「ウェルネスとは、ヨガでも、スムージーでも、瞑想でもない。あなたがよりよい自分になりたいと願うこと、そのものがウェルネスなんです」という言葉を聞いて、まさにその通りだな!と思いました。そして「よりよい自分」になると、その変化は周りにも連鎖します。

イベントは妹の佑果と一緒に参加したのですが、実は当時、妹との関係に少しわだかまりを感じていたんです。そんな状態で旅を迎えてしまい、最初は不安でいっぱいでした。

でも毎日さまざまなウェルネスプログラムに参加する中で、妹の雰囲気がどんどんほぐれていって。「自分が緊張しやすいことや、怒りやすい原因を理解できた」と伝えてくれたときの、スッキリ晴れたような笑顔が印象的でした。

私も妹との関係を振り返り、不安定だった時期に妹に当たってしまったこと、上から目線でアドバイスしてしまったことなど、反省点がたくさん見つかった。そんなことをシェアし合ううちに、オープンに話し合える関係に戻っていました。

水原希子 Mizuhara Kiko インタビュー 妹 

──妹さんは、自分が幸せじゃない理由を知り、気持ちが軽くなったことで、希子さんとの関係が改善された。希子さんと同じように、幸せの連鎖が起きたんですね。

そうなんです! 自分自身と向き合う機会はなかなかないし、必要性も感じにくい。でも「よりよい自分になりたい」と感じているなら、自分と向き合うことが一番の近道。必ず変化があるはずです。

会社員をしたことがないから、具体的な苦労はわからないし、自由が多い仕事に就いている私の言うことは参考にならないかもしれない。でも、自分と向き合い、自分にとっての幸せを理解すれば、幸せになれる環境が明確になる。そこにたどり着くための道筋が立つと、「あえて今いる場所から離れる」という選択肢だって現実的になるかもしれません。

実は最近ローラちゃんと、日本でウェルネスのイベントをやりたいね!と話しているんです。ウェルネスで変われた私達の経験が、誰かのウェルビーイングにつながればいいな、と。必ず実現させたいと思っているので、楽しみにしていてください!

水原希子 Mizuhara Kiko インタビュー セルフケア 

取材・文/中西彩乃 撮影/佐藤要 スタイリスト/渋川舞子 ヘア&メイク/白石理恵 構成・編集/福井小夜子(yoi)
撮影協力/旅館鳳明館

トップス¥48400/Yueqi Qi (ユェチ チ) スカート¥59400/Ans Dotsloevner (アンスドッツローヴナー) ソックス¥19800/Fetico (フェティコ)ネックレス¥27500/YVMIN (イヴミン)