「エクラ」でバズり中！ヘア＆メイク長井かおりさんが提案する「存在感のない眉」【集英社yoiエディターズリレーvol.30】

■教えてくださったのは…

そもそも、“存在感のない眉”ってどういうこと？と思った方も多いはず。左右対称に形も高さも整えて、眉尻まできれいに描いて…と「きれいに」描くことを大事にしてきた人ほど、存在感がなくて大丈夫？と不安になるかもしれません。でも、長井さんは「今はアイメイクやリップ、チークが主役で、眉は『脇役』の時代」と断言。「コロナ禍でマスク着用がマストだった時は、しっかりきれいな眉のほうが相性がよかった。でも、マスクを外すようになってからはアイメイクやリップと喧嘩して、“うるさい顔”になってしまうんです。メイクは全体のバランスがとにかく大事なので、眉はおとなしく控えめに仕上げるのがちょうどいいんですよ」（長井さん）

そして、長井さんが提案する「存在感のない眉」は、「形や太さはさほど問題ではない」んだとか！平行気味がいい、色は髪色に合わせたほうがいい、左右対称に描いたほうがいいなど、眉には描き方のルールやトレンドがあると思っていたので、これには驚き。「描き慣れた眉は毛の生え方や骨格、表情に寄り添い、その人にとってベストであることが多いので、無理に変える必要はないと思います」（長井さん）
“真面目にきちんと”描きすぎないほうが、こなれ感や抜け感、おしゃれな印象が入るという今どきの眉メイク。さっそくポイントやテクをチェックしてみましょう。

メイクをするとき、まず眉から描くという人も多いのでは？実は、これこそが眉をしっかりきれいに描きすぎてしまう原因！ 目もとやリップ、チークを先に仕上げて、メイクが8割できてから、最後に眉を描いてみて。たったこれだけで、仕上がりに驚きの差が。

＜OK＞最後に眉を描くと、絶妙な抜け感が出てメイク全体のバランスがとれる

アイメイク、チーク、リップをまず仕上げて、最後に眉を描くと、自然とバランス感覚が働いて、いつもより眉をしっかり描くことができなくなるはず（試してみて！）。頑張ってる感のない、こなれた表情が素敵。

＜NG＞眉を最初に描くと、主張しすぎて悪目立ちしてしまう

ほかのパーツがメイク前であっさりした状態で眉を描くと、しっかり描いてしまいがち。そこにアイメイクやリップが「足し算」されていくので、結果的にトゥーマッチなメイクに……。

そして、描き方も使うアイテムもユニーク。最初に眉マスカラ、次に眉ペンシルの順で描くのだそう！「まずは眉の黒々とした色を消すために、白みベージュのかなり明るい眉マスカラを投入。存在感のない眉に絶対欠かせないアイテムです」（長井さん）。ここで眉色を消しておけば、次のステップでどんなに眉を描いても、ちょうどいい軽やかさがだせるんだとか。
色を消したら、あとは毛がまばらなところやすき間をペンシルで埋めるだけ。眉色に近いグレージュがベストで、『色を置く』感覚で触れるように埋めてみて。眉マスカラの色とペンシルの色が混ざり合って、パウダーがなくてもふんわり軽やかな仕上がりがかないます。

【眉マスカラのポイント】眉毛の「裏側」→「表側」の順に着色を

スクリューブラシで眉をといてから、まずは眉尻から眉頭へ毛流れに逆らうように眉マスカラを。次に、眉頭から眉尻に向かって。眉尻から眉頭へ描くときは、少し顔をしかめながら。眉が立ち上がり、地肌にベタっとつきにくく。

【眉ペンシルのポイント】触れるように色をのせる

眉頭や眉下など、まばらな部分だけをグレージュで色付け。眉を描くのではなく、ペンシルの先端をスタンプのように押し当てて、色を移すように。最後にスクリューブラシで全体を軽くなで、眉マスカラと眉ペンシルの色をなじませる。

おすすめの白みベージュ眉マスカラ

おすすめのグレージュ眉ペンシル

いかがでしたか？自分の眉がいまいちしっくりこない、うまく描けない、と感じている人はぜひトライしてみてください。存在感のない控えめな眉が、あなたをもっとおしゃれに、今どきの表情に変えてくれるかもしれません。
もっと詳しいプロセスや、おすすめの眉アイテムはエクラホームページ「Webエクラ」をチェックしてみてくださいね！

撮影／榊原裕一（人物）　恩田はるみ（物）　ヘア＆メイク／長井かおり　スタイリスト／大谷玲奈　モデル／牧野紗弥