経済的に困窮する女性たちへ、コスメの力を届けたい!
自分に自信を与え、毎日をハッピーな気分にしてくれる――。スキンケアやメイクアップなどの化粧品は、女性にとって大切なアイテムです。その化粧品を、経済的な問題から手に入れることが難しい女性たちに届けようとするプロジェクトがあることをご存じでしょうか?
実は、コロナ禍による雇用状況の悪化などから近年の「女性の貧困」は深刻さを増し、なかでも女性のひとり親世帯は半数以上が相対的貧困下にあると考えられています(※1)。
※1 厚生労働省/平成28年度 全国ひとり親世帯等調査
経済的理由やさまざまな事情で、化粧品を必要としているのに入手できない人がいる一方で、日々大量に発売される化粧品の中には、行き先のない商品が数多く存在するという現実も。そんな状況を変えるべく、「必要としている方へ化粧品を届けられたら」「化粧品の力でひとつでも多くの笑顔を生むことができたら」…そんな想いから「コスメバンクプロジェクト」が立ち上げられました。
同プロジェクトは、リニューアルに伴い旧仕様品となった製品や、未開封のまま店頭から返品された製品など、品質には問題がないものの再販売の難しくなった良品を企業から募り、経済的困難を抱える女性に無料配布。そのアクションを通じて、女性と企業、そして地球環境という、社会全体にとっての課題解決を目指しています。
先日、 HAPPY WOMAN実行委員会が3月8日に開催した「国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA 2022」では、プロジェクトの設立背景や、2021年12月に実施されたパイロット版配送のレポート、そして今年3月から本格始動するプロジェクトの概要やクラウドファンディングについて発表されました。
年に2回、コスメの詰め合わせギフトを配布
パイロット版で配送された、実際のコスメの詰め合わせギフト例
クラウドファンディング「『花の咲くカード』で笑顔を届ける母の日プロジェクト」もスタート!
現在は、「コスメの詰め合わせギフト」とともに、 「お花が咲くオリジナルカード」を母の日のプレゼントとして、約3万世帯にお届けすることを目指しているとのこと。多くの方にこの活動に関心を寄せてもらい、また支援に参加してもらいたいという願いから、個人からの協力を募るクラウドファンディングも3月8日に開始しました。
化粧品を手にすることで少しでも気持ちに余裕が生まれ、花を育てることで自分を慈しむ時間を楽しみ、自信を培う。そんなポジティブな連鎖で、さまざまな環境におかれた女性の笑顔が増えることが「コスメバンクプロジェクト」の願いです。
詳しくは、クラウドファンディング「『花の咲くカード』で笑顔を届ける母の日プロジェクト」ページをご覧ください。
構成・文/宮平なつき