同じコンシーラーパレットを男女でシェアするには？ 選び方と使い方をヘア＆メイクがレクチャー！【ジェンダーレスメイク】

コスメをシェアすると言っても、カラーアイテムはハードルが高いと感じる人も多いはず。そこで、まず最初におすすめなのがコンシーラー。

単色ではなく数色入ったコンシーラーパレットを使うと、肌のお悩みをカバーするためのツールでありながら立体感も出せるなど、互いにシェアのしやすさを実感できるはず。

コンシーラーはファンデーションよりもカバー力が高く、肌の不要な部分を隠せる便利なアイテム。

「彼女の場合、まずは気になる肌のノイズ、つまりくまや口角のくすみ、小鼻まわりの赤みなどをポイントでカバーをしましょう。さらに明るめの色をハイライト感覚で上手に利用することで、顔に立体感をプラスすることも可能です」（扇本さん以下同）

「何かを隠す場合は、肌よりも明るい色ではなくジャストかかすかに暗いトーンのほうがカバーできます」

目の下のくまや小鼻まわりの赤み、口角のくすみやシミやそばかすには、明るい色（a）と中間色（b）を混ぜて使用を。まず小さめのブラシで2色を混ぜとり、クマの場合一番濃い部分に置いたら、指で優しくトントンと塗り広げていく。また、小鼻まわりの赤みや口角のくすみに直接のせ、トントンと指でなじませてカバーを。そばかすやシミは、ブラシの先端を使ってチョンチョンと軽くタッチし、点で消していく感覚で。

さらに、メリハリをプラス。パレット内の一番明るい色（a）をブラシにとり、鼻の付け根の凹んだ部分に短くオン。鼻の中間あたりまで指で鼻筋に沿ってスッと滑らせると、自然な立体感が。

「彼の場合は、メイク自体が初心者という人も多いはず。いきなりくまを消したりするのは難しく感じてしまうことになるので、まずはトラブル部分だけをカバーすることから初めてみましょう」

ニキビやニキビ跡をカバーすることからはじめ、慣れてきたら彼女のような肌の色ムラカバーに挑戦してみて。

「ニキビなどは存在感があるので、消したい一心で明るい色のコンシーラーを選びたくなると思いますが、白浮きして悪目立ちしてしまうことがあります。肌とジャストか少し暗い色を選びましょう」

ブラシの先に暗めの色（c）を少量取ったら、ニキビやニキビ跡の上にピンポイントでのせ、肌との境目をブラシの先でぼかしてなじませる。さらに衛生面を考え、綺麗な綿棒でのせても。

（右）・クリームファンデーションのような伸びのよさと密着力を兼ね備え、厚塗り感のない素肌のような仕上がりをかなえる。また、シリコーンや鉱物油、界面活性剤などは使用せず、石鹸や洗顔料で落とせるのもうれしい。＆be ファンシーラー ベージュ＆オレンジ SPF20･PA++ ￥3850／Clue
　
（中）・ほどよい硬さで肌に留まり、カバーしたい部分をしっかりカモフラージュ。全5色あり1色ずつ選ぶことができるため、2人にマッチしやすい色のセレクトが可能。フローレスカバーコンシーラー SPF26･PA++ ￥5060（セット価格、今回は02と03をセレクト）／RMK Division
　
（左）・オークルとオレンジ、ナチュラルの3色のベージュ入りパレット。ブラシはピンポイントでのせられるスポンジとの2way仕様に。ノンケミカル処方でクレンジングも不要だから、彼も手軽に使いやすい。ミネラルコンシーラーパレット ベージュ SPF36・PA+++ ￥4950／エトヴォス

問い合わせ先
・花王 0120-165-691
・エトヴォス 0120-047-780
・RMK Division 0120-988-271
・Clue 0120-274-032

撮影／原 楓　ヘア＆メイク／扇本尚幸　スタイリスト／高野麻子　モデル／小方蒼介（MEN'S NON-NO専属）　SAYANE（LIGHT management）　取材・文／森山和子　企画・構成／福井小夜子（yoi）