yoiエディターのK&Fと、ライターRの3人が、個人的に「yoi!」と思うアイテムやエンタメを紹介する「yoiチョイス!」。今回は特別編として「年末年始に読みたいマンガ」をテーマにトークをくり広げます。
♡メンバープロフィール♡
エディターF:1987年生まれ。yoi編集部員。少年漫画や青年漫画が好み。漫画に詳しい人からおすすめを聞いて話題作をチェックしている。
エディターK:1992年生まれ。yoi編集部員。小学生の頃に1970〜1980年代の少女マンガにどハマり。現在は、ジャンルも年代も問わず気になったものはなんでも読む。
ライターR:1991年生まれ。エッセイ漫画と学習漫画が好き。子どものときは、世界各国の偉人をピックアップした伝記シリーズをよく読んでいた。
「HUNTER×HUNTER」「ガラスの仮面」「帝一の國」etc. 名作漫画を一気読み
エディターK:最近、ずっと気になっていた「HUNTER×HUNTER」をこの歳になってやっと読みはじめたんだ。そういうこともあって、年末年始は名作漫画を読む時間にしようかなって思ってる。だって、人気漫画の話題って日常会話でちょくちょく出てこない?名言とか名シーンとかさ。
ライターR:たしかに、もはや教養として知ってないと、みたいな感じになる時があるよね。私は「鋼の錬金術師」「NARUTO-ナルト-」「進撃の巨人」といった大人気作をまったく通らずにきて…。そろそろ履修しようかな(笑)。
「HUNTER×HUNTER」冨樫義博著/集英社
エディターF:私はKさんが好きな「ベルサイユのばら」を読んだことがないんだよね。
エディターK:10巻程度ですぐに読めるのでぜひ! 池田理代子先生のインタビューも、yoiで公開してます♡ 私は演劇にすべてをかける少女を描いた「ガラスの仮面」を意外と読んだことなくて、ずっと読みたいと思っていたから今年こそ。
エディターF:私が一番好きな青春コメディ漫画「帝一の國」もおすすめ。古屋兎丸先生が好きなんだよね〜私。
エディターK:分かる、最高。
ライターR:そうなんですね。どんなところがおすすめなんですか?
エディターF:とにかくキャラクター描写が素晴らしい。一人も無駄なキャラがいないのよ。あと、登場人物のネーミングセンスも、コメディセンスも抜群だし、絵もセリフも秀逸。これは読まないと損!
『帝一の國』古屋兎丸著/集英社
クスッと笑えるマンガで一年の疲れをリセット
エディターF:私は基本的に、マンガはクスッと笑える作品が好きで、その中でも最近いちばん推している漫画が、吉本浩二先生の「定額制夫の「こづかい万歳」 ~月額2万千円の金欠ライフ~」。45歳の作者が、月額2万千円のおこづかいで生活を営む様子を描いたドキュメントマンガです。
ライターR:(1話を試し読み)……面白い! デザートコーナーでウキウキする主人公が可愛いし、なんか学生時代を思い出しちゃった。こうしたクスクス系マンガだと、「あたしンち」が好きだな〜。
エディターF:ああ〜いいよね。間違いないよね。アマプラでアニメも配信されていて、ついつい観ちゃうんだよね。
エディターK:私は、「ジャンプ+」で連載中の大森えす先生作「シバつき物件」がイチ押し。女子高生と、彼女が引っ越したワケあり物件に住み着いている柴犬の地縛霊・むうちゃんの物語なんだけど、むうちゃんが可愛くて、可愛くて。LINEスタンプができるのを待ち望んでます!
ライターR:(1話試し読み)……癒される。むうちゃん、可愛すぎ。わしゃわしゃしたい(笑)。
エディターK:でしょ? 話も面白いからぜひ。
『シバつき物件』大森えす著/集英社
ほっこりする癒しマンガでゆるりと過ごす
ライターR:私は、取りこぼしてしまいそうな日常や感情を丁寧に描いた作品が好きで。最近だと、「クイックオバケの動かない漫画」。「GIF漫画」というジャンルを開拓した作家・クイックオバケさんの初の単行本で、じんわりと心が温まるんだよね〜。
エディターF:この方知ってる〜!!
ライターR:おばけが可愛いですよね。個人的に、深い眠りにつきたいときの入眠漫画として最高な一冊です。
エディターK:ほのぼの系だと、老夫婦の日常をユーモアたっぷりに描いた4コマ漫画「そふとそぼ」。SNSでも配信されていて、3回に1回は泣いてしまいます。
ライターR:確かに、じ〜んとも、クスッともできる。大掃除の合間に読みたい(笑)。ちょっとひと息つくときにいいかも。
ライターR:あと、大白小蟹さんの短編集「うみべのストーブ」もいいよ。『このマンガがすごい!2024』に選出された作品で、冬の物語が7編収められていて、毎話最後に短歌が載っていて、それもいいんだよね。トーチwebで試し読みができるかチェックしてみて。ほかにも、トーチwebの作品は秀作ばかり! 江戸職人に匠の技と心意気を描いた「神田ごくら町職人ばなし」もおすすめ。
エディターF:「このマンガがすごい!」といえば、2015年度に選ばれた田島列島さんの「子どもはわかってあげない」が大好きなんだよね。年に何回かは読み返してる! 水泳部のサクタさんと書道部員のもじくんが、屋上での出会いをきっかけに、サクタさんの父親探しの旅に出る、という物語。主人公二人のピュアな会話に心が洗われるます。
ライターR:それほど! でも、田島列島さんの作品はいいですよね。独特の空気感が漂っている。「川は水に向かって流れる」とか。
エディターK:Rさんが、さっき歴史ものを挙げていたけど、近世イングランドを舞台にした「セシルの女王」はめちゃめちゃ面白いよ。こちらも原作のこざき亜衣さんのインタビューを公開中!
エディターF:絵が素敵だね。
ライターR:確かに〜。圧倒的絵力!
懐かしさに胸がキュッとなる! 1990年代の少女漫画を再読
エディターK:子どもの頃、「りぼん」や「ちゃお」とかって買ってた?
エディターF:「なかよし」を買ってた。でも、りぼん作品のほうが記憶に残ってるけど。こどちゃ(小花美穂著「こどものおもちゃ」)とか。
ライターR:わ〜懐かしい!! 大好きだった。途中ちょっと悲しい気持ちになるけど。作中で、紗南と直澄が演じた映画の漫画「水の館」って読んだことある? それを小さいときに読んで、なんだか怖くて震えた記憶がある。今は読んだらまったく怖くないんだけどね。
『こどものおもちゃ』小花美穂著/集英社
エディターK:世代だねえ〜。私は「姫ちゃんのリボン」が好きだった。
エディターF:私も〜! おもちゃも持ってた。SMAPが歌ってるアニメのOP「笑顔のゲンキ」も時々聴きたくなる。
エディターK:あと、「エンジェルリップ」も! 不思議なエンジェルリップを塗ると性格が変わって、オーラも増して、モデルとして活躍するという話。女の子として生きるワクワクを思い出せるし、おしゃれしたい! って気持ちになる。
ライターR:めちゃくちゃ面白そう。読みます〜!
『姫ちゃんのリボン』水沢めぐみ著/集英社
エディターK:それでは今回はこのあたりでお開きにしましょうか。
全員:皆さんよいお年を!
文/海渡理恵 企画・編集・イラスト/木村美紀(yoi)