色がもたらす心理への効果や、今やスタンダードとなったスポーツミックススタイル、着心地のいいアウトドアブランド。言葉よりも先に、時として饒舌に想いや考えが伝わるファッション。心地よさを求めて、yoiが考えるファッションストーリーをまとめてご紹介します。

「グレー」のコーディネートで語る、心地よさの対話。

「グレー」のコーディネートで語る、心地よさの対話。

都会的で洗練された印象を与える色、グレー。


色を足すなら、グレーと相性のよいブラウンを。温もりを感じさせる安定感のある色が加わって、相手との距離をさらに近づけてくれるはず。

グレーのコーディネート

こなれた雰囲気を演出するニットのレイヤードスタイルは、異素材をレイヤードすることで濃淡のグラデーションを生み出すこともでき、コーディネートに奥行きが出る。

大判のストールを首に巻いたり、襟のあるデザインを選んだりすることでスタイルを作って。

相手との距離を近づけたいときや自分の心を開きたいとき、グレーの力を信じてみて。家族と、友人と、パートナーと。ゆっくりと向き合って、対話しよう。

1枚目左(Marco)
中に着たタートルネックニット¥3990/ユニクロ(ユニクロ)
シャツ¥23980、ニットガウン¥63800/マスター&コー(マッハ55リミテッド)
パンツ¥55000/サイドスロープ(バーニーズ ニューヨーク)
ソックス/スタイリスト私物

1枚目右(Paloma)
ニットトップス¥196900/クリスタセヤ(ビオトープ)
ニットパンツ¥64000/アプリオリ(エスメラルダサービスドデパートメント)
ストール¥35200/アーニーパロ(エスメラルダサービスドデパートメント)
ソックス/スタイリスト私物

「グレー」のレイヤードが伝える、あたたかさと安心感の対話。

「グレー」のレイヤードが伝える、あたたかさと安心感の対話。

濃淡のグレーを重ねて作る、トーン・オン・トーンのコーディネート。同じ色相でまとめることで、穏やかで落ち着いた印象を与えてくれる。

大判のストールは、ぐるりとラフに巻くだけで、I(アイ)ラインを作り出し、全体的にすっきりとスタイリッシュに見せる効果も。シンプルなニットをあえて首元で巻いて上半身にアクセントをつければ、バランスよく見せられる。
 

グレーのコーディネート 2

落ち着いたグレーを重ねて作る、ニットのレイヤードスタイル。手放せないあたたかさから得られる安心感は、着る人だけでなく見る人の心もリラックスさせるはず。

心穏やかでいられる時間を少しでも増やすことで、きっと自分にも他人にも優しく接することができる。ファッションから得られる心地よさを大切に、誰かと一緒に過ごす時間を楽しもう。

1枚目左(Marco)
ニットトップス¥51700/アンデルセン-アンデルセン(アンデルセン-アンデルセン)
スウェットパンツ¥13695/ロサンゼルス アパレル(ロサンゼルス アパレル ジャパン)
ストール¥31900/サイド スロープ(ヘムトPR)
帽子¥11000/ナイン テイラー(スタジオ ファブワーク)
シューズ¥35200/ヨーク(ヘムトPR)


1枚目右(Paloma)
ニットトップス¥39600/バーニーズ ニューヨーク(バーニーズ ニューヨーク)
ショーツ¥28600/ヨー ビオトープ(ビオトープ)
首に巻いたニット¥46200/サイド スロープ(ヘムトPR)
手に持っているニットジャケット¥132000/コンテンポ(ヤエカ ホーム ストア)
シューズ・ソックス/スタイリスト私物

「ザ・ノース・フェイス」のアウター×テック系スニーカー。ジェンダーレスなスポーツミックスが新しいスタンダード

「ザ・ノース・フェイス」のアウター×テック系スニーカー。ジェンダーレスなスポーツミックスが新しいスタンダード

ワードローブに1足投入するだけで、たちまち今っぽく見えるのがテック系スニーカー。ごつめのフォルムやスタイリッシュなルックスがY2Kブームの流れにマッチし、たちまち大ブレイク。「オン」や「サロモン」などの新興ブランドと並んで人気なのが「アシックス」。衝撃緩衝性に優れ、はき心地も快適なGELシリーズは、ルックスだけでなく機能も兼ね備えたスニーカーとして海外でも人気。男女で共有できるジェンダーレスなデザインは、互いに好きな色やデザインを選ぶだけでも楽しい。

また、健康的な印象を与えるビタミンカラーのオレンジは、「ザ・ノース・フェイス」のアウターや「ナイキ」のトップスで面積広く取り入れることでコーディネートの中心アイテムに。

スポーツミックスコーデ

最新のスポーツミックススタイルを実現するコツは、スポーツ濃度を半分程度に抑えること。オレンジのナイロンパーカにはホワイトのニットカーディガンやグレーのカーゴパンツを合わせて軽快に。ジャージー素材のオレンジのポロシャツはオーバーサイズのため、クラシカルなステンカラーコートを合わせれば、スポーツシーンだけでなく街中でも活躍してくれる。

Y2Kファッションからユニフォームライクなプレッピーファッションの流れを汲んで、大人だからこそモダンに着こなしたいスポーツテイスト。まずは、普段のワードローブに初心者でも挑戦しやすいテック系スニーカーやアウトドアブランドのアウターを取り入れることから始めてみて。

1枚目左(Paloma)
アウター¥45000/コス(コス 青山店)
トップス¥8030/ナイキ スポーツウェア(ナイキ カスタマーサービス)
中に着たハイネックカットソー¥6160/ロサンゼルス アパレル(ロサンゼルス アパレル ジャパン)
パンツ¥27500/ヤエカ(ヤエカ アパートメント ストア)
スニーカー¥14300/アシックス(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室)
ソックス/スタイリスト私物


 1枚目右(Marco)
アウター¥33000/ザ・ノース・フェイス(株式会社ゴールドウィン カスタマーサービスセンター)
カーディガン¥72600/アンデルセン-アンデルセン(アンデルセン-アンデルセン)
中に着たタートルネックニット¥39600/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)
パンツ¥31900/マスター&コー(マッハ55リミテッド)
スニーカー¥17600/アシックス(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室)
ソックス/スタイリスト私物

「ザ・ノース・フェイス」のアウター、「パタゴニア」のバッグ…アウトドアブランドの"心地よさ"と"豊かさ"とは?

「ザ・ノース・フェイス」のアウター、「パタゴニア」のバッグ…アウトドアブランドの"心地よさ"と"豊かさ"とは?

人気のアウターと言えば、「ザ・ノース・フェイス」。数多くあるアウターの中でも、トレンドに左右されず、ベーシックに長年愛用できるのが、“キャンプシエラショート”。

1970年に発売した、アウトドア用ダウンパーカの原型ともいえるシエラパーカのデザインを継承するジャケットで、リサイクル素材を活用して現代風にアップデートされた。往年のモデルを意識した、どこか懐かしい色合いやボックスシルエットが、ほかのアイテムとも合わせやすい。腰に巻いてもシルエットが変わって、ブラウンのレイヤードが楽しめる新鮮なスタイリングに。

スニーカーコーデ

男女問わず人気の高い「アシックス」の“GELシリーズ”(左)。トレイルシューズのソールを採用し、クロスカントリーシューズから着想を得たというアッパー、軽量性とクッション性を併せ持つミッドソールで、街中はもちろん、トレッキングなどのアウトドアシーンでも使える優秀な一足。

1947年にフランスで創業した「サロモン」より、定期的にリリースされる人気作“ACS PRO”(右)はトップアスリートたちに愛されてきた歴史ある一足。ホールド感や通気性やクッション性の高さ、どんなスタイリングにもマッチするデザインが人気の理由。

スポーツミックスというファッショントレンドの中にも、心地よさを追求できるブランドが数多くある。日々の生活に取り入れることで、ファッションをより豊かに楽しめそう。


1枚目左(Paloma)
ダウンジャケット¥51700/ザ・ノース・フェイス(株式会社ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
フリース¥46200/ヤエカ(ヤエカ アパートメント ストア)
中に着たボディースーツ¥19800/ヨー ビオトープ(ビオトープ)
ショートパンツ¥6875/ロサンゼルス アパレル(ロサンゼルス アパレル ジャパン)
スニーカー (メンズ) ¥14300/アシックス(アシックスジャパン株式会社 お客様相談室)
ウエストバッグ¥5500/パタゴニア(パタゴニア日本支社 カスタマーサービス)
ソックス/スタイリスト私物

1枚目右(Marco)
腰に巻いたダウンジャケット¥51700/ザ・ノース・フェイス(株式会社ゴールドウイン カスタマーサービスセンター)
フリース¥46200/ヤエカ(ヤエカ アパートメント ストア)
中に着たジップアップニット¥79200/ジョン スメドレー(リーミルズ エージェンシー)
ショートパンツ¥4950/ナイキ(ナイキ カスタマーサービス)
スニーカー¥33000/サロモン(サロモンコールセンター)
ソックス/スタイリスト私物

【2024最新デニム】ジェンダーレス、多様性…最先端ブランドの現在地

【2024最新デニム】ジェンダーレス、多様性…最先端ブランドの現在地

デニムジャケット¥49900、デニムパンツ¥33900/デシグアル × ヘドメイナー (デシグアル 東京 銀座中央通り) 
中に着たシャツ、シューズ/スタイリスト私物

画一性に逆らい、自分の個性を自由に表現したいという想いをコンセプトに、1984年にスペイン・バルセロナの地で誕生したファッションブランド「デシグアル」とパリに拠点を置くデザイナー、ヘド・メイナー氏がタッグを組み、デニムアイテムをはじめとするコラボコレクションを発売。

注目すべきは、ブランド初の100%ジェンダーレス・コレクションという点。メンズのベーシックアイテムをベースに、シルエットや構造を再解釈し、ユニセックスなアイテムを提案している。

“フラット”をテーマにしたというこのコレクションはスクエア型のパターンが特徴的で、ボリューミーなシルエットを得意とするヘド・メイナー氏の魅力が表現されたアイテムがそろう。

ドロップショルダーのジャケットやワイドパンツなど、ジェンダーレスで楽しめるアイテムに、改めてファッションの自由さを感じたい。

デニムスカート¥214,500、前後逆に着たホワイトトップス¥108,900/ニコロ パスカレッティ (アデライデ) 中に着たシャツ、ソックス、シューズ/スタイリスト私物

デニムスカート¥214500、前後逆に着たホワイトトップス¥108900/ニコロ パスカレッティ (アデライデ)
中に着たシャツ、ソックス、シューズ/スタイリスト私物 

「ザ・ロウ」や「ロエベ」で研鑽を積んだイタリア出身デザイナーのニコロ・パスカレッティ氏が、2021年に自身の名を冠して設立したブランド「ニコロ・パスカレッティ」。

意図的にメンズとウィメンズの境界線を曖昧にし、アート作品を創るかのように緻密にデザインを仕上げるウェアはどれもジェンダーレス。※典型的な男らしさや女らしさに当てはまらず、それらの両方の特徴を併せ持っていたり、もしくはそのどちらでもない、そのあいだの特徴を持っているというジェンダー表現のタイプ。

ダブルジップによりスリットを作ることができるデニムのロングスカートは、まさにブランドのアイデンティティが詰まったアイテム。

シャツにレイヤードした、大きく穴のあいたホワイトのトップスは、前後どちらでも着用可能。

【2024最新デニム】日本ブランドに感じる、強さと自信を併せ持つ女性像

【2024最新デニム】日本ブランドに感じる、強さと自信を併せ持つ女性像

デニムワンピース¥85800、ブラトップ¥27500、シューズ¥52800/フェティコ (ザ・ウォール ショールーム)
タイツ/スタイリスト私物

デザイナー舟山瑛美が2020年にスタートした「フェティコ」は、「The Figure : Feminine(その姿、女性的)」というコンセプトのもと、ボディラインを強調したシルエットを得意とし、強くセンシュアルな女性像を打ち出している。

女性が自分自身のために服を選び、またそれを纏うことで自己肯定感が高められるように、との思いが込められた「フェティコ」の服は、概ねエフォートレスでリラックス感のある服やスタイリングが評価されている昨今のファッショントレンドの中でも突出した存在感を放っており、業界からの支持も厚い。

背中や腰など、しなやかさや滑らかなボディラインを露出するようなデザイン。ブラックのブラトップや網タイツを合わせることで、より力強さを演出している。

カジュアルなデニム素材を構築的に仕上げる「チカ キサダ」

デニムジャケット¥70400、上に重ねたデニムブラトップ¥42900、パンツ¥53900、ロングタイツ¥31900/チカ キサダ (エドストローム オフィス)

幼少期からクラシックバレエを学び数々のコンクールで受賞してきた経歴を持つデザイナーの幾左田千佳。自身の名を冠して2014年に立ち上げた「チカ キサダ」は、「バレエのエレガンス、パンクの生命力。その儚さと強さ、相反するイメージの融合から生まれる“強いエレガンス”」をコンセプトにコレクションを発表。

柔らかなチュールをふんだんに使った立体的なデザインは、バレエダンサーの動きの残像から着想を得ている通り、どれもロマンティックで幻想的だ。

前身頃がクロップドされた大胆なデザインのデニムジャケットに、同素材のブラトップをレイヤード。カジュアルなデニム素材を構築的なデザインにより、クールかつエレガントに仕上げた。

身につける人が誰よりも強さと自信を持てる「ヴィヴィアーノ」のデニム

デニムハット¥16500、カラー¥22000/ヴィヴィアーノ
トップス/スタイリスト私物 ピアス/モデル私物

中国に生まれ、アメリカで育ったヴィヴィアーノ・スーが、文化ファッション大学院大学を修了後、 2015年に自身の名前を冠したブランド「ヴィヴィアーノ」をスタート。アヴァンギャルドをモットーに、ジェンダーに関係なく身につける人が誰よりも強さと自信を持ち合わせられるように、唯一無二の服を作り続けている。

2024年春夏シーズンのテーマは“LeBelÉté(美しい夏)”。1967年に公開されたフランス映画『ロシュフォールの恋人たち』がインスピレーション源で、明るい日差しを浴びながら、港町で旅芸人たちがダンスするシーンを彷彿とさせるようなポジティブかつ独創的なコレクションを発表した。

存在感のあるデニムのハットは、コーディネートの主役になる特別感のあるアイテム。バックにあしらわれたストリングスで、後ろ姿もキャッチーに。

春はグレイッシュな「くすみピンク」に注目。スタイリングが楽しめる穏やかなカラー

春はグレイッシュな「くすみピンク」に注目。スタイリングが楽しめる穏やかなカラージャケット¥103400/アワー レガシー (エドストローム オフィス)、ブラウンロングコート¥396000/ジア スタジオ (アデライデ)、中に着たシャツ¥43000/カミサス マノロ (エスメラルダサービスドデパートメント)、パンツ¥13200/ヘイ (ヘイ トウキョウ)、バッグ¥228800/ハルノブムラタ (ザ・ウォール ショールーム) シューズ、ソックス/スタイリスト私物

ジャケット¥103400/アワー レガシー (エドストローム オフィス)、ブラウンロングコート¥396000/ジア スタジオ (アデライデ)、中に着たシャツ¥43000/カミサス マノロ (エスメラルダサービスドデパートメント)、パンツ¥13200/ヘイ (ヘイ トウキョウ)、バッグ¥228800/ハルノブムラタ (ザ・ウォール ショールーム) シューズ、ソックス/スタイリスト私物

光沢感のあるくすみピンクのシャツとショートパンツの抜け感のあるセットアップに、好相性のブラウン系のテーラードジャケットとロングコートをレイヤード。ピンクとブラウンの穏やかな色のレイヤードで、品良くまとまる。

シャツは第一ボタンを開け、袖は折り返すなど、適度に着崩すことでリラックスした印象に。ショートパンツやシアーなリブのハイソックスを合わせることで、素肌の面積を増やすのもポイント。

レザージャケットをくすみピンクでカジュアルダウン

ジャケット¥264000、中に着たベスト¥47300/アワー レガシー (エドストローム オフィス)、パンツ¥35200/エストネーション
ソックス、シューズ/スタイリスト私物

春のアウターといえば、テーラードジャケットと双璧をなすのがレザージャケット。ハードに見えがちなアウターには、コンパクトな白のニットベストやくすみピンクのハーフパンツを合わせてカジュアルダウン。

足もとはリブソックスとローヒールのレースアップシューズで、さらに抜け感を。白でまとめることで、軽やかな印象に。

近年注目が高まるグレイッシュカラーの中でも、スタイリングの幅が広いのが「くすみピンク」。テーラードジャケットやレザージャケットなど、春のアウターとも相性がいいので、この春ぜひ取り入れてみて。

初夏の始まり、幸福感が得られるフューシャピンクに包まれて。

初夏の始まり、幸福感が得られるフューシャピンクに包まれて。腰に巻いたシャツ¥35200/ハイ (フィルグ ショールーム) スカート¥57200/ケイスケヨシダ シューズ¥75900/アワー レガシー (エドストローム オフィス) トップス/スタイリスト私物  記事が続きます

腰に巻いたシャツ¥35200/ハイ (フィルグ ショールーム) スカート¥57200/ケイスケヨシダ シューズ¥75900/アワー レガシー (エドストローム オフィス) トップス/スタイリスト私物

鮮やかなピンクのコンパクト丈のニットとホワイトのロングスカートを合わせて、色のコントラストを楽しむスタイリング。

トップスとボトムスの潔い色の変化を、柔らかなピンクのシャツを腰に巻くことでトーンダウン。ウエストマークすることでIラインのシルエットを作り、スタイリッシュに。


色のコントラストに加えて、トップスのコンパクトさとボトムスのボリュームの対比も遊び心が。腰に巻いたシャツは、歩くたびにひらひらとたなびいてエレガントな雰囲気に。

滑らかな素材感と落ち感で、フューシャピンクをエレガントに纏う

トップス¥25900/パリアファルザネ (サカス ピーアール) 中に着たシャツ¥129800/ピーター ドゥ (アデライデ) パンツ¥138600/プルーン ゴールドシュミッド (メゾン・ディセット) シューズ/スタイリスト私物

フォーマルな場でピンクをシックに着こなすなら、透け感や落ち感のあるアイテムをセレクトするのがコツ。白いシャツにカッティングが印象的なデザイン性の高いトップスをレイヤード。さらに、ボトムスにもとろみのある質感のボトムスを合わせれば、ピンクの持つポップさを脱して、少しよそいきの着こなしに。

上半身に取り入れることで、顔周りを明るく見せてくれるピンク。幸福感や安心感をもたらし、リラックス効果もあるそう。

夏はジェンダーレスなジュエリーが主役。“性別”から解き放たれる心地よさをまとって

夏はジェンダーレスなジュエリーが主役。“性別”から解き放たれる心地よさをまとって

右(Fiona):ブレスレット ¥40100、リング ¥90300/トムウッド (トムウッド 青山店) パンツ ¥21900/アモーメント ボウタイ/スタイリスト私物 左(Raheem):ネックレス ¥52100、ブレスレット ¥35400、リング ¥68500/トムウッド (トムウッド 青山店) パンツ ¥24200/アモーメント

2013年にノルウェーで生まれた「トムウッド」は、色石をモダンにカッティングしたリングが人気のジュエリーブランド。大胆で力強いデザインで、ファッション業界にもファンが多い。

また、名だたるジュエラーを数多く傘下にもつリシュモングループを代表するカルティエ、グッチを擁するケリング社らが共同で設立した「ウォッチ&ジュエリー イニシアティブ 2030」にも参画。ジュエリー業界のサステナビリティを推進していくことに協力して具体的なアクションを起こすことをブランドの公式サイトでも掲げており、未来を見据えた姿勢に注目が集まる。

チェーンブレスレットやチェーンネックレス、そしてリングまでジュエリーのレイヤードが楽しめるのは、控えめでありながらも、シンプルでオーセンティックなトムウッドのデザイン性ならでは。

モデルの人差し指に光るブルーホークアイシリーズのリングは、ブルーホークアイをユニークにカットしたスリムなシルエットが新鮮。

ジュエリーコーデ

奥(Fiona):バングル ¥133000、リング ¥43000/オール ブルース (エドストローム オフィス) 手前(Raheem):耳の上から順にイヤーカフ ¥32000、イヤーカフ ¥49000、イヤリング ¥59000/オール ブルース (エドストローム オフィス) 

実験的で斬新なデザイン、シックなコレクションでニューヨークブランドを牽引する存在になった「ピーター ドー」が、初となるジュエリーのコラボレーターにスウェーデン発のブランド「オール ブルース」を迎えた。

サステナブルなジュエリーとして注目を集める「オール ブルース」は、デビュー以来、リサイクルシルバーとゴールドのみを素材として使用し、生産の全工程を自国内で完結させるというこだわりを持つ。

そんなふたつのブランドが長年にわたって対話を重ねて生まれたジュエリーが、2024年春夏シーズンのショーにて発表された。

リングやイヤーカフ、ブレスレットやチョーカーネックレスなどの全11アイテムは、どれもモダンでミニマム。「ピーター ドー」のコレクションにしばしば見られる象徴的な"ライン”が、ピアスやイヤーカフにも反映され、より立体的な表情のあるデザインに。

夏服にジェンダーレスなジュエリーを。日本人デザイナーの繊細さが光る2ブランド

夏服にジェンダーレスなジュエリーを。日本人デザイナーの繊細さが光る2ブランド

右(Fiona):ネックレス ¥86900/エネイ (エネイ松屋銀座) ベスト ¥126500/マリア マクマナス (ビオトープ) 腰に巻いたシャツ ¥19800/エディフィス (エディフィス 新宿) ショーツ/スタイリスト私物

左(Raheem):ブレスレット ¥50600、リング ¥29700/エネイ (エネイ松屋銀座) 肩に巻いたニット ¥97000/クリスタセヤ (ビオトープ) パンツ ¥24200/アモーメント

any+energyから生まれた造語のブランド名を掲げる「エネイ」。あらゆるエナジー、多様性を巡らせていくジュエリーという意味が込められており、ラボで生み出される合成ダイヤモンドを採用してデザイン性の高いジュエリーを生み出している。

ヘリンボーン模様のプレートとチェーンのマッチが特徴的なネックレスは、ラボグロウンダイヤモンドが1石、エンドパーツにセッティングされており、後ろ姿にも輝きを添える。

バングル ¥88000、リング ¥75900/ヒロタカ (ヒロタカ 表参道ヒルズ)  キャミソール ¥24200/オーラリー スカートとして着用したドレス ¥132000/ジア スタジオ (ザ・ウォール ショールーム)

バングル ¥88000、リング ¥75900/ヒロタカ (ヒロタカ 表参道ヒルズ)  キャミソール ¥24200/オーラリー スカートとして着用したドレス ¥132000/ジア スタジオ (ザ・ウォール ショールーム)

ニューヨークを拠点に活躍するジュエリーデザイナーの井上寛崇氏が手がける「ヒロタカ」。イヤカフのトレンドの火付け役的な存在であり、デビュー当時から今も変わらず、アートピースのような繊細で華奢なジュエリーを作り続けている。

2022年には待望のシルバージュエリーを発売。以降、時流に乗せて、タイムレスでマニッシュ、ジェンダーレスに楽しめるジュエリーをと、メンズサイズの展開をスタート。幅広い層へ向けたコレクションとして発表している。

キャミソールブラトップにタイトなホワイトのスカートを合わせたセンシュアルな着こなしに、マニッシュかつモダンなバングルやリングを合わせて引き算を。ジェンダーレスなジュエリーは、服とのコーディネイトにもその存在感を発揮してくれる。