yoiがローンチして、この3月19日で1年半。スタートした頃からyoiがずっと変わらず大事にしてきたキーワードのひとつが「セルフラブ」です。自分に向き合うこと、自分を知ること、そして自分を大切に扱うこと——とわかってはいても、ではどうやったらありのままの自分に向き合い、そして大切に思うことができるんだろう…? さまざまなコンテンツを通して、yoiは、そして私自身も、セルフラブの難しさをずっと考えてきたような気がします。

そんな私にとって、暗闇の中でセルフラブを探すためのトーチライトであり、「なんか最近、自分につらくあたってるな~」と思ったときにふと立ち止まるきっかけをくれる、素敵なアイテムをご紹介します。

今日のEditor’s Pick!

セルフラブカード

SELF LOVE CARD ¥3,500/LimLove https://limlove.net/

この一見トランプのようなカードは、その名も「SELF LOVE CARD」。プロダクトの販売やセミナー、イベントプロデュースなどを通じて“あなたがあなたを愛する冒険に出るためのセルフラブガイド”を提供する『LimLove』のオリジナルアイテムです。

私がこのカードに出合ったのは、yoiもメディアパートナーとして参画し、2022年4月に開催された「SELF LOVE FES(セルフラブフェス)」の会場内でした。このイベントのキュレーションを担当されたLA在住のクリエイティブ・プロデューサーMutsumi Leeさんが、海外のさまざまなセルフラブアイテムを紹介していた『LimLove』のブースの一角に、このカードがありました。

中には使い方を書いたカードも。

50枚のカードのほかに、このカードの使い方が書かれた1枚も。そこには「たとえどんな答えでも決してジャッジしないことがルールです。この答えに不正解や善悪の基準はありません」と書かれています。

「1枚引いてみてください」と店頭の女性スタッフに声をかけられ、興味津々で手に取った1枚のカードに書かれていたのは「#37  最後に自分を尊敬できたのはいつ? それはどんなこと?」という言葉。それを見たとたん、なぜだか突然、涙があふれてきて驚きました。

自分を尊敬? いや、私は自分を尊敬なんか全然できていない。というか、むしろ痛めつけながら卑下している。いつの間に、こんなにも自分自身から遠いところにきてしまったんだろう…そんな思いがどっと押し寄せてきて、胸がいっぱいになってしまったのです。ちょうど居合わせたMutsumi Leeさんが私を抱きしめて「いいのよ、涙が出せるって幸せなこと。一生懸命頑張ってきたから泣けるんだよね」と声をかけてくれ、その優しさにますます涙がこみ上げて、めちゃめちゃ困ったのを覚えています。

ケースの裏

カードの外箱の裏には「WELCOME TO YOUR SELF LOVE JOURNEY」という文字が。

このイベントのあと、yoiのコンテンツでMutsumi Leeさんと長田杏奈さんの対談も実現。昨年秋に開催された第2回の「SELF LOVE FES」では、お久しぶりにMutsumi Leeさんにお会いすることもできました。

最初のときは泣きすぎて結局購入できなかったSELF LOVE CARDを、秋のフェスでやっと購入。それ以来、いつも職場のデスクにおいて、ふと目に留まったときや、自分がつかめないようなぐるぐるした気分になったときに、よくシャッフルして1枚を引き抜きます。

この日選んだカード

ちなみに、この日選んだカードに書かれていたのは「#29 この瞬間、あなたは人からどんな言葉をかけてもらいたい? その言葉を自分自身にかけてあげている?」というメッセージ。こんなふうに、決して押しつけず、でも優しいぬくもりとともに心の中に静かに呼びかけてくるような問いによって、自分でも気づかなかった思いに気づいたり、熱くなった頭がすーっと冷めたり。

「自分に向き合う」「自分の気持ちに正直に」…と、言うのは簡単でも、実はなかなか難しいセルフラブ。このカードのおかげで、その小さなきっかけを日々もらっています。

写真・文/浅香淳子(yoi)