日常生活とは切り離された神聖な空間でのウェルネス体験は、日々の暮らしで疲れた心と体を解放するのにぴったり。実は、日本全国にあるお寺には、ヨガや坐禅、カフェなどのウェルネス体験ができるところがたくさんあるんです。でも普段あまりお寺に行かないし、敷居がちょっと高いかも…と思う人も? 仏像研究家でもある芸人・みほとけさんに、お寺ウェルネスの魅力や楽しみ方を教えてもらいました。
- 「お寺ウェルネス」とは?お寺で体験するヨガや坐禅、カフェが今、人気!【仏像研究家・芸人のみほとけさんインタビュー】
- 初恋の相手は仏像♡ 鎌倉生まれのみほとけさんが、仏像とお寺にハマるまで
- 仏さまの前では、誰もが素直な感情を出せるのが魅力
- お寺で楽しむ「ヨガ」「坐禅」「カフェ」それぞれの魅力は?
- 【お寺ヨガ】神聖な気持ちで新鮮体験。ビギナーにもおすすめの3選【仏像研究家・芸人のみほとけさんセレクト】
- お寺ヨガの魅力とは?
- 【東京】幻想的な空間にうっとり♡「常在寺のキャンドルヨガ」
- 【山梨】国指定名勝を見ながらできる!「東光寺のお寺ヨガ」
- 【神奈川】緑豊かな古刹でととのう「安国論寺のテラヨガ安国論寺」
- 【お寺で坐禅】“最高に整う”とうわさ!初心者でも安心な坐禅おすすめ3選【仏像研究家・芸人のみほとけさんセレクト】
- お寺でする坐禅の魅力とは?
- 【神奈川】禅の聖地で心身をととのえる「円覚寺の暁天坐禅会」
- 【東京】yoiでもおなじみの細川住職の指導が受けられる!「龍雲寺の洗心坐禅会」
- 【山梨】庭が座禅道場って、スケールが大きすぎる!「天目山 栖雲寺の幻住坐禅」
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- 【神奈川】けんちん汁の発祥の地!建長寺の門前にある「点心庵」
- 【東京】本格的なカフェメニューが楽しめる「カフェテラス普賢寺」
- 【東京】買い物ついでにフラっと寄れる「寺カフェ代官山」
- 【神奈川】曹洞宗の大本山のパワーが浴びられる「茶房おかげや」
「お寺ウェルネス」とは?お寺で体験するヨガや坐禅、カフェが今、人気!【仏像研究家・芸人のみほとけさんインタビュー】
初恋の相手は仏像♡ 鎌倉生まれのみほとけさんが、仏像とお寺にハマるまで
「私の初恋の相手、空也上人立像とのツーショット写真です(笑)。もう数えきれないほどお会いしているのですが、これは9月に阪急交通社での西国巡礼バスツアーで私がツアー
——みほとけさんが、仏像やお寺の魅力にハマったきっかけを教えてください!
みほとけさん 私は神奈川県鎌倉市出身なのですが、親が観光業の仕事をしていて予習がてらお寺に行くことが多く、私も一緒について回っていたんです。仏像を見るのはもちろん、日常では味わえないお寺特有の雰囲気が好きでした。その楽しかった思い出がお寺を好きになった原体験です。
でも中学生から大学生にかけての時期には、お寺や仏像のことは好きだったけど、アイドルやアニメが好きな普通の女の子でした(笑)。ただここで生まれたオタク気質が、今の活動に生きていることはまちがいありません。
そして高校2年生のとき、初恋にして最愛の仏像でもある六波羅蜜寺の空也上人立像に出会いました! お会いした瞬間、その立ち姿のカッコよさにビビッときてしまいました。きっと空也上人の人生が滲み出ていたのだと思います。今っぽく言うなら “推し”に出会ったという感覚です(笑)。
※空也上人像立は僧侶の像なので仏を模った仏像ではありませんが、広義で仏教に関連する像ということで仏像としています。
仏さまの前では、誰もが素直な感情を出せるのが魅力
「1600年以上の歴史を持つ、和歌山県にある那智山青岸渡寺に参拝したときの写真です。那智の滝の真横に構えるこのお寺は、インドから偶然来着したお坊さんが那智の滝で修行中に滝壺から見つけた観音像を起源に始まったそうです。滝の迫力と観音様の偉大さを肌で感じることができます」
——仏教への興味を深めた今、どんな点に魅力を感じていますか?
みほとけさん 仏教には生きるためのヒントとして応用できる教えがたくさんあるのが魅力だと思います。そもそもお経は、弟子たちがお釈迦さまに相談した悩みに対する答えのようなものなんです。簡単に言ってしまえば「お悩み解決BOOK」ですよね。
それから、お寺が自分にとって完全な第三者であることも魅力のひとつだと思います。お寺にいる仏さまは、何百年も前からいて、このあともずっとそこにいると思うんです。自分の人間関係やバックグラウンドにまったくかかわりなく存在し続けるのに、絶対的な安心感で包み込んでくれる。だから私たちはお寺に行って仏さまに手を合わせ、素直な感情を出すことができるんですよね。
——でも、そんなにふらっとお寺に行っていいものなのですか?
みほとけさん もちろん大丈夫です。江戸時代までは、自分の家はここのお寺に属するというのが決められていて、役所やコミュニティセンターのような役割を果たしていました。その名残りのせいで、檀家さんでなければ入りづらいイメージがあるのかもしれませんが、最近では坐禅会やヨガ教室を開催しているお寺もかなり増えていますし、カフェが併設されているお寺もあるんですよ。
——普段あまりお寺に行く機会がない人でも安心して行けそうですね。ちなみにお寺に行くときに服装などで気を付けるべきことはあるのでしょうか?
みほとけさん先輩の家に遊びに行くときをイメージしてもらえれば大丈夫だと思います。先輩の家に汚い靴下で上がるわけにはいかないし、汗くさい体で行くわけにもいかないですから。そうすれば髪型や服装もおのずとわかりますよね。もちろんすっぴんでも大丈夫です。あえて言うなら自分と仏さまだけの関係性と思えば、
お寺で楽しむ「ヨガ」「坐禅」「カフェ」それぞれの魅力は?
「石川県輪島市にある總持寺祖院の大坐禅大会(世界禅Challenge)に参加した時の写真です。瑩山禅師(けいざんぜんじ)の700年大遠忌企画として“拠点の總持寺と世界中の坐禅道場をつないで同時に坐禅をしてみよう”という、オンライン座禅会の世界規模版!」
——お寺でできるウェルネス体験として「ヨガ」「坐禅」「カフェ」を挙げていただきましたが、それぞれの魅力を教えてください。
みほとけさん ヨガは、仏教が始まるはるか前からインドで行われていたもので、実は坐禅の原型はヨガの坐法にあるんです。ものすごく親和性が高いものだからこそ、お寺でヨガをすることでその意味が深まることはまちがいありません! しかもお寺のお堂は、毎日お坊さんたちが清めている空間です。日常から切り離された神聖な空間でやるからこそ、気持ちよさが倍増するのだと思います。
——フィットネスとしてやるヨガとは違う感覚が味わえそうですね!
みほとけさん その通りです。多くの智慧を吸収できるのが、お寺の中でヨガをやる最大の魅力なのだと思います。ちなみにタイにはヨガの大学と呼ばれているワットポーというお寺があるのですが、そこにはさまざまなヨガのポーズをした石像があるんですよ。薬を使わず自分が動くことで健康になるという考え方が仏教と一緒に発展し、日本に伝来してきたと思うと感慨深いですよね。
——お寺でする坐禅の魅力はいかがでしょうか?
みほとけさん 仏教の始まりとともにずっとお坊さんがやり続けていることですから、お寺に行ったら体験すべきことのひとつ、と言ってもいいかもしれません。夏目漱石の小説『門』でも、人生に悩んで円覚寺で坐禅をするシーンがあるくらいなので、かなり昔から一般の方もお寺で坐禅を組んでいたのだと思います。
毎日を忙しく暮らしている人は、色んなことを同時に考えながら生きているので、意識がさまざまな場所にあると思うのですが、そのすべてを自分の中心へと戻すのが坐禅です。呼吸を整え、姿勢を整えることで体の内側もおのずと整います。
自分の現在地がどこにあるのかを確かめる行動なので、ただ座っていることが正解なんです。
——ただ座っているだけ、というのが難しそうな気もします。
みほとけさん 坐禅会をやっているお寺では、事前にやり方を教えてくれるので安心してください。一生懸命やるものではなく、教えてもらった型にはまるだけでOKなので、誰でも簡単にできますよ。さまざまな場所に散らばっていた意識が自分の中心に戻ってくるので、終わったあとの気持ちよさは格別です。
——最後にお寺でできるカフェ体験についても教えてください。
みほとけさん いちばんとっつきやすいのがカフェですかね。ヨガや坐禅のようなルールがないので、お庭が素敵なお寺ならお庭が見渡せる場所にカフェがあったり、スイーツやコーヒーにこだわってたカフェなど、お寺ごとに魅力の異なるカフェがあるのが特徴です。おいしいものを食べながら、お寺を眺めるというのも情緒があっていいですよね。ぜひ帰りには、お寺に寄ってお参りしてくださいね。
「目黒の五百羅漢寺に併設されたカフェ・らかん茶屋で夏季限定&数量限定で提供されているとうもろこしのかき氷がめちゃくちゃおいしいんです! 毎年必ず行ってます!」
【お寺ヨガ】神聖な気持ちで新鮮体験。ビギナーにもおすすめの3選【仏像研究家・芸人のみほとけさんセレクト】
お寺ヨガの魅力とは?
みほとけさん ヨガは、仏教が始まるはるか前からインドで行われていたもので、実は坐禅の原型はヨガの坐法にあるんです。ものすごく親和性が高いものだからこそ、お寺でヨガをすることでその意味が深まることは間違いありません! しかもお寺のお堂は、毎日お坊さんたちが清めている空間です。日常から切り離された神聖な空間でやるからこそ、気持ちよさが倍増するのだと思います。
ちなみにタイにはヨガの大学と呼ばれているワットポーというお寺があるのですが、そこにはさまざまなヨガのポーズをした石像があるんですよ。薬を使わず自分が動くことで健康になるという考え方が仏教と一緒に発展し、日本に伝来してきたと思うと感慨深いですよね。
【東京】幻想的な空間にうっとり♡「常在寺のキャンドルヨガ」
室町時代に創建され、500年以上の歴史を持つ常在寺。世田谷の閑静な住宅地の中にあり、お寺に一歩足を踏み入れると、水音と豊かな緑に包まれた空間が広がっていて、四季折々に美しい風景が楽しめます。
常在寺の本堂で行われているキャンドルヨガは、お寺をもっと身近に感じてほしいという思いから始まった「おとなの寺子屋」の講座の1つとして、定期的に開催されています。
仏さまへの祈りを捧げる場である本堂に無数のキャンドルを灯すことで生まれる幻想的な空間は唯一無二。キャンドルの炎のゆらぎを眺めながら、ゆっくりと身体を動かすことで、心身ともに整います。
常在寺
住所/東京都世田谷区弦巻1-34-17
開催日時/毎月第2日曜日 16:00〜・18:00〜 毎月第4日曜日 16:00〜
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【山梨】国指定名勝を見ながらできる!「東光寺のお寺ヨガ」
甲府五山のひとつとしても有名な東光寺。その起源は平安時代までさかのぼるといわれています。かの名将・武田信玄も保護したと言われるこのお寺には、国の重要文化財の仏殿や、鎌倉時代を代表する禅僧・蘭溪道隆が作庭した美しい庭園があり、境内を散策するだけでも心が洗われます。
“お寺ヨガ”は、この庭を眺めながらできる如法館で開催されています。山梨県の指定名勝にも選ばれたお庭を見ながら行うのは古典ヨガ。ゆったりとした動きで心と身体を労わることを目的としているので初心者でも安心。
妊娠中の方や、PMS、更年期障害、尿漏れなどで悩んでいる人にもおすすめされていて、その間口の広さも魅力的。
講座はオーガニックティーとプチスイーツがセットになっているので、ヨガが終わったあと、のんびりお庭を眺めながら、講師の太田有紀さんに相談に乗ってもらうのもいいですね。
東光寺
住所/山梨県甲府市東光寺3-7-37
開催日時/毎月第3水曜日、1時間のクラスを開催
開催場所/如法館
料金/¥3000 ※ヨガの前に行う30分の瞑想クラスは別途¥1000
※定員は10名です。事前に予約してください
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【神奈川】緑豊かな古刹でととのう「安国論寺のテラヨガ安国論寺」
日蓮宗の開祖、日蓮聖人が草庵を結ばれた場所に建立された安国論寺。国の安泰と人々の幸せを願って執筆された『立正安国論』が書かれたのもこの場所です。
歴史と伝統を誇る安国論寺で体験できる「テラヨガ」では、世界的に活躍される指導者マスター・スダカー氏から、インド古来のヨガを学び続ける指導者が講師を務めています。エクササイズではなく、心身の不調に働きかける本来のヨガを行うことで、心も身体も健やかになれるのだとか。
四季折々の花や紅葉で彩られた境内には、日蓮聖人が草庵としてお住まいになった御法窟と呼ばれる岩窟もあります。ヨガでととのったあとに散策すれば、より清らかな気持ちで過ごせそうですね。
【お寺で坐禅】“最高に整う”とうわさ!初心者でも安心な坐禅おすすめ3選【仏像研究家・芸人のみほとけさんセレクト】
お寺でする坐禅の魅力とは?
みほとけさん 坐禅は仏教の始まりとともにずっとお坊さんがやり続けていることですから、お寺に行ったら体験すべきことのひとつ、と言ってもいいかもしれません。毎日を忙しく暮らしている人は、色んなことを同時に考えながら生きているので、意識がさまざまな場所にあると思うのですが、そのすべてを自分の中心へと戻すのが坐禅です。呼吸を整え、姿勢を整えることで体の内側もおのずと整います。自分の現在地がどこにあるのかを確かめる行動なので、ただ座っていることが正解なんです。
坐禅会をやっているお寺では、事前にやり方を教えてくれるので初心者でも安心です。一生懸命やるものではなく、教えてもらった型にはまるだけでOKなので、誰でも簡単にできますよ。さまざまな場所に散らばっていた意識が自分の中心に戻ってくるので、終わったあとの気持ちよさは格別です。
【神奈川】禅の聖地で心身をととのえる「円覚寺の暁天坐禅会」
日本を代表するお寺のひとつである円覚寺。鎌倉時代後半の1282年に執権の北条時宗が宋より招いた無学祖元禅師により開山され、室町時代には日本の禅の中心的存在となり、五山文化や室町文化に大きな影響を与えたことは有名な話。
そんな格式高いお寺で、坐禅会が開かれているなんて意外と知らない人も多いのでは? しかもご本尊が祀られている仏殿で毎日行われているんです! 朝6時からなので気合を入れて早起きしないと行けないけれど、朝の澄みわたった空気の中、円覚寺の本堂で座禅を組んだら、日々のストレスや悩みがすべて消え去りそう。
坐禅会が終わったら、広い境内をのんびり散策するのがおすすめ。国宝に指定されている舎利殿や洪鐘をはじめ、見どころが満載です。
朝6時からの坐禅会だけでなく、土曜坐禅会(毎週土曜14:30〜16:00)や日曜坐禅会(第1・第3日曜日14:30〜16:00)、夜の初心者向け坐禅会 (第2水曜日19:00〜20:30)も開催されています。これらは仏殿ではなく選仏場で行われており、毎朝の坐禅とは違った雰囲気を味わうことができるのも魅力のひとつ。
円覚寺
住所/神奈川県鎌倉市山ノ内409
開催日時/1日、15日を除く毎日 6:00〜7:00
開催場所/仏殿
料金/志納 ※土曜坐禅会、日曜坐禅会、夜の初心者向け坐禅会は参加費として¥1000(拝観料別途)
※初めて参加する場合、和尚様からの説明があるので必ず10分前までに集合してください
※夜の初心者向け坐禅会は予約必須です
※円覚寺の行事や荒天時は休会します。事前にホームページにて確認をお願いします
※個人参加でお願いします(グループでの参加は不可)
公式サイト
【東京】yoiでもおなじみの細川住職の指導が受けられる!「龍雲寺の洗心坐禅会」
元禄12年に建立された龍雲寺は、有力な武将や権力者によって建立されたのではなく、地域の人たちのお寺が欲しいという思いから始まったお寺。お寺を大切に思う人々の気持ちは現代にも継承されていて、多くの人が集うコミュニティのような場所でもあるんです。
毎週日曜日の朝に行われている洗心坐禅会には、子どもからお年寄りまで幅広い世代の人たちが参加しています。
龍雲寺はyoiで“禅ワード”について教えてくださった細川晋輔さんがご住職を務められているお寺です。優しく寄り添ってくれる細川さんの人柄に惹かれて、多くの人が集まっていると言っても過言ではありません。
本堂での坐禅会に参加するには事前申し込みが必要ですが、なんと当日は100人までZoomで参加することも可能なんです! 満員になってしまった場合はYouTubeライブでも配信されているのもうれしい限り。
龍雲寺
住所/東京都世田谷区野沢3-38-1
開催日時/毎週日曜日 7:00〜8:30
開催場所/本堂
料金/無料
※本堂での参加にはHPより予約が必要です
※ZoomやYoutubeでの参加方法は、HPにて確認してください
公式サイト
【山梨】庭が座禅道場って、スケールが大きすぎる!「天目山 栖雲寺の幻住坐禅」
標高1050mの深山幽谷にある天目山 栖雲寺は、禅道場として1348年に開山されました。開祖の業海本浄は、元(中国)の杭州にある天目山によく似たこの場所で日夜坐禅をされたそうです。正面に富士を望む禅庭の石上で行う坐禅は、栖雲寺でしか味わうことのできない特別な体験。山奥にあるお寺なので行くのは大変だけど、大自然の中に身を置いて一体となる感覚が味わえる坐禅は、生きているうちに一度は経験したいもの。
初心者にはハードルが高そうなシチュエーションですが、坐禅会は予約の必要がなく、誰でも参加することができるうえ、ご住職が本堂で事前に指導をしてくれるので安心です。秋は坐禅を組むのにベストシーズンなので、ぜひ足を運んでみてください。
天目山 栖雲寺
住所/山梨県甲州市大和町木賊122
開催日時/毎月最終日曜日 6:50〜8:30
開催場所/本堂および禅庭
料金/¥300
※甲州市内には同名の栖雲寺が2カ所あるので気を付けてください
※天候により場所が摩利支天堂、石庭会館、本殿になる場合があります
公式サイト
【お寺カフェ】東京&神奈川でおすすめ!メニューも雰囲気も抜群の4選【仏像研究家・芸人のみほとけさんセレクト】
お寺カフェの魅力とは?
みほとけさん お庭が素敵なお寺ならお庭が見渡せる場所にカフェがあったり、お寺の方がスイーツやコーヒーにこだわっていたりと、お寺ごとに魅力の異なるのが楽しいです。おいしいものを食べながら、お寺を眺めるというのも情緒があっていいですよね。ぜひ帰りには、お寺に寄ってお参りしてくださいね。
【神奈川】けんちん汁の発祥の地!建長寺の門前にある「点心庵」
鎌倉五山のひとつでもある、建長寺の門前に居を構える点心庵は、100年以上前の古民家を利用したお食事処。店名の“点心”は、禅語の「空腹(すきばら)に小食を点ずる」に由来していて、建長寺派管長の吉田正道老師が名付けたそうです。
“鎌倉に少しだけ触れていただく”をコンセプトに、地元で採れた食材を使った料理を、鎌倉の作家が作った器を用い、訪れる人をもてなしてくれます。ここでぜひ食べてもらいたいのが看板メニューの「伝承建長汁」。点心庵の建長汁は、建長寺から直接指導されたという、けんちん汁の元祖なのです。
「伝承建長汁 塩むすび付き」¥1100 塩むすびと小鉢も絶品。
建長寺の山内で採れた鎌倉はちみつを使った「鎌倉はちみつプリン」も大人気。無添加・非加熱のはちみつと地卵を用いた濃厚でしっとりとした昔ながらのプリンを目あてに訪れる人も多いのだとか。
「鎌倉はちみつプリン」¥710 底に入ったほどよい苦味のカラメルも美味。
おいしいものを食べたあとには、点心庵の『坐』禅堂から美しいお庭を眺めてみてください。心身ともにリフレッシュできますよ。
建長寺
住所/神奈川県鎌倉市山ノ内7
電話番号/0467-55-9350
営業時間/11:00~16:00(L.O.15:00) 月曜休(祝日の場合は翌火曜)
公式サイト
【東京】本格的なカフェメニューが楽しめる「カフェテラス普賢寺」
昨年の6月にオープンしたカフェテラス普賢寺は、岡本太郎や三島由紀夫など、多くの偉人が眠る都営多摩霊園の東側に建立された普賢寺の境内にあります。本堂へとつながる客殿の中にある大広間がカフェになっていて、大きな窓からはやわらかな日差しが差し込み、境内の美しい緑を楽しむことができます。
ここの一番人気は「不動ラテ」。カフェラテの上に、ご本尊である不動明王を表す梵字をココアパウダーで描いたもの。なんともご利益がありそうです。
「不動ラテ」¥800
寒くなるこれからの季節には、丁寧に薄茶で点てた「お抹茶」もおすすめ。セットでついてくる優しい甘さの落雁との相性も抜群です。
「お抹茶(干菓子付き)」¥700
そしてドリンクとともに多くの人が注文するのが「アップルパイ」。北海道の発酵バターを使ったサクサクのパイ生地の中に、ふじりんごがゴロゴロ入っています。添えられたアイスクリームとの相性も抜群。
「アップルパイ(アイス付き)」¥700
住職の小野常寛さんが店主を務めており、カフェにいらっしゃるときは、直接お話ができるのも魅力のひとつつ。
さらにカフェの奥にある本堂にも気軽にお参りすることができるので、ちょっと心が疲れたときに立ち寄って、ぼーっと椅子に座っていたら、帰る頃には元気になれるかもしれません。
普賢寺
住所/東京都府中市紅葉丘2-26-4
電話番号/042-369-5001
営業時間/10:00〜17:00(L.O.16:30) 火・土・日曜休
公式サイト
【東京】買い物ついでにフラっと寄れる「寺カフェ代官山」
神奈川県にある浄土真宗の信行寺が、現代人のための駆け込み寺としてオープンしたのが寺カフェ代官山。お寺が併設されていない分、買い物の合間にフラッと入りやすいのがいいですね。
場所柄、食事を目的に来るお客さんも多く、ランチ時は多くの人でにぎわっています。なかでもメイン1品とデリ3品を選ぶことができる「選べる定食」が大人気。
「選べる定食」¥1400(休日は+¥100) ※メインは6種類の中から1つ、デリは日替わりで7種類の中から3つ選べます。写真のメインは「若鶏塩レモンたれグリル」ですが、つねにあるわけではありません。
黒蜜アイスとクリームがたっぷり乗ったフレンチトーストに、黒蜜きなこをかけていただく「みたらしきなこのフレンチトースト」をはじめスイーツメニューも充実しています。
「フレンチトーストセット(ドリンク付き)」¥1600
寺カフェ代官山には毎日お坊さんが出勤していて、悩み事を相談したり、仏教の教えについて学ぶことができるのも魅力的。出勤するお坊さんのスケジュールは、インスタグラムで事前に確認することができます。
寺カフェ
住所/東京都渋谷区恵比寿西1-33-15ENビル1F
電話番号/03-6455-3276
営業時間/11:00〜19:00 無休
公式サイト
【神奈川】曹洞宗の大本山のパワーが浴びられる「茶房おかげや」
700年以上の歴史を誇る曹洞宗の大本山、總持寺は、15万坪を超える広大な境内にさまざまな堂宇が建立された、世界的に開かれた禅苑として知られています。余談ですが、名優・石原裕次郎さんのお墓があるのもここです。総門をくぐり、三門に続く石畳を登ると、茶房おかげやの入っている三松閣という大きな堂宇が見えてきます。天井が高く荘厳な室内からは、三門を眺めることができ、四季折々の花々も楽しめるのだとか。
もちろん食事のおいしさも、景色の美しさや室内の居心地のよさに引けを取りません。ビーガンの人でも食べられる精進カレーは、きのこがたっぷり入っていて満足感のあるメニュー。
「精進カレー」¥800 ランチタイムには、温野菜とドリンクがついて¥1200のランチセットとして注文することもできます。
フルーツがたっぷり乗った「白玉クリームぜんざい」から、アフォガードやケーキなどの洋風デザートまで甘味メニューも幅広くそろっています。コーヒーや抹茶とともに楽しむのがおすすめです。
「白玉クリームぜんざい」¥900
總持寺には、仏殿をはじめ16もの国の登録文化財に指定された建物があるので、のんびり1日かけて散策し、疲れたら茶房おかげやで休憩するのが最高の過ごし方。
總持寺
住所/神奈川県横浜市鶴見区鶴見2-1
電話番号/045-580-0016
営業時間/7:30〜17:00(L.O 16:00) 月曜休(祝日の場合は営業)
公式サイト