今年1月、東京にありながら緑に囲まれた青梅市にオープンした「JIKON SAUNA TOKYO」。関東初の土で作られた「アースバッグサウナ」でととのい、「ブレインスリープ」の寝具で深く眠る、古民家一棟貸切宿を、人気エディターの東原妙子さんが体験しました。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 青梅 男女一緒に入れるサウナ

東原妙子

ファッションエディター、クリエイティブディレクター

東原妙子

東京生まれ。高校時代は読者モデルとして活躍し、大学卒業後は銀行OLを経て出版社に転職。現在はフリーのファッションエディターとして、女性誌を中心にブランドの広告やウェブコンテンツ製作などで幅広く活躍。アパレルブランドとのコラボ商品の開発や、ECブランドのクリエイティブディレクターも務める。ファッション以外にも、趣味はサウナ、温泉、旅行、漫画、グルメ(主に鮨)など多岐にわたり、飾らないキャラクターが人気のInstagramはフォロワー6.5万人超え。

こんにちは。
「私、寝つきが悪くて」と言うと、10人中8人に「がさつなくせに眠りには繊細なんだ…」と言われる東原妙子です。(え、普通に悪口)

さて、そんな私が今回お伺いしたのは、“日本一ぐっすり眠ることができる”を目指す宿! 都心から約1.5時間、東京都青梅市にある「JIKON SAUNA TOKYO」です。

敷地面積200坪、築150年以上の古民家をリノベーションした一棟貸しの宿で、今年1月にオープンしたばかり。関東で初めて噂の「アースバッグサウナ」を楽しめると聞いて、さっそく行ってきました。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 青梅 古民家

入口の青いのれんが目印

土で作られた「アースバッグサウナ」とは?

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 蔵サウナ

庭の奥に建つ蔵の1階が「アースバッグサウナ」です

日帰り利用もOKの古民家で新感覚のサウナ体験

「アースバッグサウナ」とは、土を用いて作られたサウナ。
「JIKON SAUNA TOKYO」では、敷地内にある蔵の1階を改装して作られていて、重厚な扉を開けると、土壁に囲まれた空間の中央に大きなストーブが設置されています。

土は木よりも蓄熱性が高いため、壁、床、座面をすべて土で作ることで、ストーブからの直接的な熱だけでなく、座面や壁面からの輻射熱でじっくりと体の深部まで温まるのが特徴。

なのでここでは、座面の上に寝転んで、岩盤浴のように温まる“寝サウナ”が断然おすすめ!

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ アースバックサウナ

壁も座面もじんわり温かい「アースバッグサウナ」では“寝サウナ”推奨!

このとき、スタッフの方が手動式のスプリンクラーでサウナ室の壁に水をまいてくれたのですが、そうすることで水分が蒸発し、湿度がぐっと上がる仕組み。呼吸がしやすくなり、室温をガンガンに上げなくてもしっかり汗が出ます。

また、サウナストーブの上の鉄瓶では、ほうじ茶が温められていて、これでセルフロウリュウすると、サウナ中に香ばしいにおいが立ち込め思わず深呼吸…。

このときも室内は70℃くらいでしたが、体がじわ〜っと芯までやさしく温まっていく感覚がとても気持ちよくて、高温サウナが苦手な人にもよさそう!



こちらのサウナは日帰り利用も可能。カップルやグループで貸し切ることができます。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ スプリンクラー ロウリュウ

スプリンクラーでサウナ内の壁に水をまき、湿度をアップ

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ ほうじ茶 セルフロウリュウ

鉄瓶の中で温められた香り高いほうじ茶でセルフロウリュウも

まろやかな井戸水かけ流しの水風呂

まるで露天温泉のような風情の岩風呂が、敷地内でくみ上げた井戸水を掛け流した水風呂!

水温は13~15℃と低いけれど、キーンとした冷たさはなく。ずっと入っていたくなるようなまろやかな肌当たりは、やはり天然水ならでは。

今月の「#由美たえこ」は動画ver.でお送りします

選べる4種類のととのいスペース

水風呂のあとは、いざ、ととのいの場へ!
「JIKON SAUNA TOKYO」では、4種の休憩スペースがあります。

なかでも特徴的なのは、京都の川床をイメージしたというデッキスペース。ござの上には寝具メーカー「ブレインスリープ」の枕とマットレスが並んでいます。

「ブレインスリープ」の寝具は、放熱量が高く熱がこもりにくい構造が特徴で、頭や体の温度を下げて眠りにつきやすくする効果があるとか。

早速水風呂から出て、ごろんと寝転んでみる。

あ~気持ちいいな~。
なんだかそのままスーッと眠ってしまいそう……。
むにゃむにゃ……。
すーすー……。

「あれ! 私、今寝てました?」と思わずスタッフの方に聞いてしまったほど(笑)。

まるで雲の上に浮いているような入眠寸前の夢うつつの状態が最高に心地よくて、寝つきの悪さに定評のある私も、一瞬にして深くリラックスできた新しい体験でした。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ ブレインスリープ 川床 

「ブレインスリープ」の枕&マットレスの心地よさたるや…!

他にも、座禅が楽に組める座布団「ZAF」が置かれた古民家の縁側スペースや、「Lafuma」のリクライニングチェアが並ぶ庭園スペース。

そして、蔵の2階にあるほの暗い畳スペースは、1階のサウナの熱でじんわりと暖かく、“屋根裏感”があって何だか落ち着くんですよね。

目の前には青梅の山並みが広がる景色!
開放的なととのい時間、最高でした♡

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 縁側 ZAF 座布団

昔懐かしい縁側のととのいスペース

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA インフィニティチェア ととのい椅子 Lafuma

「Lafuma」のリクライニングチェア

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 蔵サウナ 畳

蔵の2階にある畳スペース

一日一組限定、趣ある古民家に泊まる

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ ブレインスリープ 青梅 

宿泊予約は一日一組限定なので、一晩ノスタルジックな古民家を貸し切って、仲間とのプライベートな時間を過ごすことができます。

夜になりライトアップされた庭や建物もまた情緒たっぷり。星空を眺めながら、ととのうもよし、縁側でゆったり語らうもよし。
日帰り利用では味わえない贅沢な時間です。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ ブレインスリープ 古民家 畳の寝室

そして、冒頭でもお伝えした通り「JIKON SAUNA TOKYO」が目指すのは、“日本一ぐっすり眠ることができる”宿!

寝室はすべて「ブレインスリープ」の寝具で統一。
まずアースバッグサウナで体の芯までじっくり温まったあと、通気性抜群の寝具で放熱することで、入眠効果がますます倍増。

“日本一寝つきの悪い(?)私” vs “日本一ぐっすり眠ることができる宿”で、ほこたて対決の様相を呈するかと思いきや、あっさり完敗(笑)。


昼間に体験した入眠直前のととのいも最高でしたが、夜も心地よくすーっと眠りにつくことができました。

今後、さらなる睡眠の快適性を目指して、ヘッドスパなどのコンテンツも予定しているそう。

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ キッチン 貸し切りサウナ

キッチンには調理器具や食器がひと通りそろっていて、自炊も可能

“今、この瞬間”に向き合うデトックス体験を

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 女性サウナー サウナハット 水着

「JIKON SAUNA TOKYO」は、Instagramのサウナメディア『サウナコレクション』の会社が運営する宿泊施設。
代表の山本氏が400件以上のサウナを取材するなかで、アースバッグサウナの素晴らしさに衝撃を受け、自分たちで作ろう!と思い立ったのがきっかけだそうです。 

そうして、長らく放置されていた古民家のリノベーションを開始!
スタッフが職人さんや庭師の方と一緒に作り上げていったそうで、やはり人の手が入った場所はぬくもりを感じて落ち着くなぁとしみじみ。

また、「JIKON SAUNA TOKYO」の名前の由来となった「而今(じこん)」とは、“今、この瞬間”という意味を持つ禅の用語。

私自身、情報過多の毎日のなかでつねにあちこちに意識が散っている状態なのですが、サウナに入っているときだけは、そのとき、その空間、自分が感じていることに集中している感覚があります。

東京にいながら、まるでタイムスリップしたような非日常空間で、“今、この瞬間”に向き合う場所。
日常に疲れたら、またすぐデトックスしに訪れようと思います。 

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ サウナ水着 水風呂

ととのう 東原妙子 サウナ JIKON SAUNA 東京の貸切サウナ 而今 じこん

画像デザイン/齋藤春香 イラスト/木村美紀 写真提供・構成・取材・文/東原妙子