「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭」のサテライトイベント「KG+」で開催されるパメラ・トゥリゾの写真展。パメラ・トゥリゾの支援を続ける「ディオール」が今回の写真展もサポートします。

コンゴ出身のアーティスト、パメラ・トゥリゾの写真展を「ディオール」がサポート!5月11日(日)まで京都で開催

コンゴ民主共和国出身のアーティスト、パメラ・トゥリゾと「ディオール」の出会いは、2020年に開催された「ディオール ヤング フォトグラフィー&ビジュアル アーツ アワード」。

「ダブル アイデンティティー」と題したシリーズを通じ、アフリカ人女性が抱えるアイデンティティーの豊かさと葛藤を問いかけ、パワフルな表現や極めて鋭い視点、そして力強さを喚起させる13作品からなるカラー セルフポートレイト作品は、最優秀賞に選ばれました。 それ以来「ディオール」はパメラ・トゥリゾの支援を続けています。

最新作『Mababu ‒ 先祖の霊』は、アフリカ大陸における奴隷制度の歴史のシーンを再解釈し、再現するもの。

綿花やタバコのプランテーション、家事労働、性的搾取など、大西洋奴隷貿易の経済的背景に関連する環境において、見過ごされてきた女性たちの役割を浮き彫りにすることで、逃れられない運命に直面した彼女たちの勇気、不屈の精神、強さを祝福する12枚のフォトシリーズです。

「衣装は、色や形、テクスチャーを通じて物語をより鮮明に伝えます。明るい色が作品に希望と命を吹き込んでくれるので、私の作品作りには欠かせません」と語るトゥリゾは、衣装を自らデザインすることで作品に込めたメッセージを強調。劣悪な生活環境とは対照的な素晴らしい衣装で、女性たちの美しさに敬意を表します。奴隷女性たちが搾取の場から逃れる道を示す地図として利用した編み込まれた髪型は希望の象徴とも言えそう。

『Mababu ‒ 先祖の霊』シリーズは、京都のSferaに展示中。ヨーロッパ写真美術館(パリ)のアートディレクター兼キュレーターのクロチルド・モレットがデザインしたミニマリストな会場はインスタレーションの親密さを反映。パメラ・トゥリゾが祖国と国民へ抱く愛と希望を感じられる展示となっています。


KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 サテライトイベント「KG+」
パメラ・トゥリゾ写真展「Mababu ‒ 先祖の霊」
2025年4月12日(土)~ 5月11日(日)
京都市東山区縄手通り新橋上ル西側弁財天町17 スフェラ・ビル