【2024年最新フェムテック・セルフチェックアイテム6選】おりものや乳がんのセルフ検査キット、新感覚生理日管理アプリ…フェムテック賢者が徹底解説！

ホルモンと体調の関係がわかる生理管理アプリ。生理日を記録することでホルモンの変化と体調、気分などの関係をホルモングラフで見ることができます。生成AIによるチャットでの相談機能や、パートナーと妊活の進め方を共有できる妊活モードも搭載。

「気分まで登録できることで、生理前後のイライラが可視化されて、自分に対して落ち込むこともなくなりそう！　妊活時にはアプリを通してパートナーにお知らせがいくというのも、さりげなくサポートしてくれている気がしてうれしいですよね」

大学ベンチャーが新たに開発した、腟内の善玉菌であるラクトバチルス菌を自宅で簡単にチェックするためのセルフ検査キット『フェムテスト ラクトバチルス』。腟内から検体を採取して検体と同意書を返送するだけでOK。検体が到着後、約15営業日で結果が専用WEBサイトにアップロードされます。

「一瞬、結果が出るまで約3週間か…と思ってしまいましたが、病院へ行こう行こうと思いつつ、あっという間に2,3週間経ってしまうことがよくありました…。それならば、トイレで手軽に検査して、あとは待つだけというのは、かえって手っ取り早いかもしれません。病院に行かなくても、きちんと検査機関に見ていただけるのはうれしいですね」

『ミテケア レディースホームチェッカー』は、不妊原因の可能性があるとされる腟内フローラにおけるラクトバチルス菌の割合を、自宅でスマホを使って簡単にチェックできるフェムテック商品。自宅で腟内から検体を採取したら、同封の封筒に同意書と返送するだけ。独自の核酸解析技術で特許を取得した大阪大学産業科学研究所発の株式会社ビズジーンの熟練した検査員が検査を実地。約15日ほどでwebで検査結果を確認できます。

「こちらも自宅で検査をして、解析結果を待つだけでOK。腟内フローラはよく耳にするけれど、実際に症状が出ていないときは病院を受診して検査をするのは難しいですよね。自分の体の状態をよく知るという意味でも、検査して損はない気が。腟内フローラのサプリを継続的に摂取して、ビフォーアフターで善玉菌の数の測定するというのもよさそうです」

同じくセルフ検査キットアイテムの『selfem（セルフェム）』。女性が自分の体への知識と関心を深め、健康維持につなげることを目指し、産婦人科医監修のもと開発された、おりものセルフ検査キットです。自身で採取したおりもののpH（酸性かアルカリ性かを表す尺度）を付属の判定シートで測定するだけで5分で結果が判定。ウェブサイトの質問に答えると、医師の診断チャートに基づき、6つのパターンから判定された結果が表示されます。予防法や受診の必要性がわかり、適切な処置につなげられます。

「あれ？何だかおりものの状態がいつもとは違う気がする…。今すぐ病院に行くまでもなさそうだけれど、気になるときがあります。そんなとき、自宅でサッとセルフ検査できるのはありがたい！　たった5分で完了するので、忙しいときでも負担なくできます。トイレに常備しておいて、気になったときにすぐにできるようにしておきたいです。こうしたアイテムがさらに浸透していって、自分の体に関心を持つきっかけになったらうれしいですね」

日本人女性の乳がん罹患数は2021年予測で94,400人。女性の約9人に1人が生涯の内で乳がんになると言われており、乳がんの罹患者数は30代から年齢とともに急激に増加していきます。毎日が忙しく、わざわざ病院へ行く時間がなくても自宅で気軽に体の状態をチェックすることができたら…そんな不安を抱くすべての女性たちに寄り添い、サポートしていきたいという想いのもと誕生したセルフ乳がんリスク検査キット。時間も手間もかからず、キットの配送や返送も不要です。その手軽さと、こだわりのデザインから大切な人へプレゼントしたという声も多く聞かれました。体への負担が少なく、定期的な乳がんリスクのセルフチェックにもおすすめ。
＊本検査キットはセルフチェックを目的としており、病気の診断の目的としては使用できません。結果にご不安のある方はお近くの病院や乳腺専門クリニックなどの医療機関への相談を推奨いたします。

「忙しいから今度落ち着いたときに検査へ行こう！　大切なこととわかっているのに、つい後回しになってしまっていました。時間もかからず、キットの返送も不要というのが、セルフ検査のハードルをさらに下げてくれます。かわいいデザインで、ギフトボックスを開けるような楽しさで開けるのも、心理的な負担を軽減してくれます」

授乳中でも時にはお酒を楽しみたい。でも、安心して母乳はあげたい。そんなママの想いをもとに開発された、母乳アルコールチェッカー「ミルクリア」。カップに採取した母乳を付属の綿棒に染みこませ、テストパッドに押し当てるだけでOK。2分で簡単に母乳に含まれるアルコール濃度を測定できます。卒乳の時期などにお酒をたしなんだらきちんとチェックし、検出された場合はミルクに切り替える、授乳までの時間をしっかりとる、といった対処もできます。自己管理をすることで、安全に母乳育児を続けられると好評を博しています。

※本製品は、授乳中の飲酒を推奨するものではありません。

「もっと早く知りたかった!!　まわりでも、自分は授乳中でお酒を我慢しているのに、夫が飲み会が多くてケンカに発展、夫は家では断酒をしているという話をよく耳にします。日々、ストレスと折り合いをどうつけていくかの中で、こんな合理的に寄り添ってくれるアイテムがあるなんて…！　私自身もタイミングが合ったらぜひ使いたかったし、そろそろ卒乳する友達にもぜひプレゼントしたい」

撮影／森川英里　撮影・取材・文／木土さや　企画・構成／木村美紀（yoi）