【伊藤千晃のフェムケアライフ vol.18 性交痛の悩み】セックスが苦痛に…対策アイテムもご紹介！

「体が小さいこともあってか、性交痛がほぼ必ずあります。パートナーに何度も痛いというのが申し訳なくてつらいです。セックスをしたいと思えなくなってしまいました」（26歳・会社員）

伊藤さん：一説によると、意外と多くの女性が性交痛を感じたことがあるそう。私のまわりでもよく聞くし、セックスの際どうしても女性が受け身になってしまって、男性の気持ちとうまくバランスがとれないという話や、デリケートな問題だけにひとりで悩んでいたり、私のせいで……と自分を責めているケースも多々あります。あまりオープンに語れることではないだけに、解決策をなかなかうまく見いだせないことも多いように思います。

大切な人とセックスでコミュニケーションをとりたいのに、痛みのせいでネガティブな行為に感じてしまって悲しくなる気持ち、わかります。病院に行って相談するのがひとつの手かなと思います。性交痛が起こるのは身長や体の大きさだけが理由ではないと思いますし。

——一人の問題ではなく、パートナーとの問題にすることが大事？

伊藤さん：それができればベスト。パートナーにその思いを少しでも理解してもらうか、話を切り出せなかったとしても、親しい人に相談して、一人で抱え込まないでほしいです。

もし身近な人に相談できなければ、信頼できるサイトの記事で同じ悩みを抱えている人の存在を感じるだけで、私だけじゃないんだとラクな気持ちになれるんじゃないかな。

——ほかにおすすめの対処法はありますか？

伊藤さん：パートナーとのコミュニケーションをどうポジティブに変えていくか、というところがすごく大事になってくると思います。

以前は、女性は我慢して受け入れるのが当たり前、といった風潮があったと思うけど、どちらかが頑張るとか我慢するとかいう時代じゃない。コミュニケーションを工夫したり、セックスの痛みを軽減できるアイテムを取り入れていくのもいいんじゃないかなと思います。

伊藤さん：ぷにぷにした柔らかなドーナッツ状のリングが4個。これを連結させて根元に装着。リングがクッションとなって痛みを回避するという画期的なアイテム。サイトでは使い方も詳しく解説してあります。こういったアイテムを使うことにはパートナー側の気持ちも大切。お互いの意思を尊重しながら選択してほしいです。

伊藤さん：ニュージーランドで生まれたリキッド状のローション。植物由来のナチュラル成分だけで精製されていて全身はもちろんデリケートな部分にも。水溶性だからコンドームの素材に影響を与えないのも安心。無香料タイプのほかにウォーターメロンやベリーなどのフレーバーもあって選ぶ楽しみも。おしゃれな見た目もうれしい。

伊藤さん：上で紹介したクッションリングやローションを使うのはハードルが高いよという方は、まずはこちらから。「最近相手に惚れ直したのはいつ？」「意見が違ったとき、どう対処したらいい？」など、2人の関係性やお互いの過去や未来、性の話まで4つのレベルに分かれた質問が書かれたカードで、お互いのことをより深く知ることができるはず。相手が性に対してどういう思考をもっているのか知りたいけど、聞くきっかけがないという方にも。

タンクトップ￥5390／LIENCOEUR（アイエント03-6419-7757）　パンツ￥13535／OHESHIO （nugu pressroom 070-9356-8922）　ソックス￥9020／SIMONE WILD（Filg Showroom 03-5357-8771）　シューズ￥14300／MELISSA（Melissa Shoes Japan 03-6712-6187）　ピアス￥81600／THE FUTURE ROCKS （H3O Fashion Bureau 03-6712-6180）　その他／スタイリスト私物

撮影／松岡一哲（人物）、田村伊吹（静物）　ヘア&メイク／松永奈巳　スタイリスト／藥澤真澄　画像デザイン／前原悠花　取材・文／通山奈津子　構成／渋谷香菜子