自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。
吉本レディースクリニック院長
産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。
Q7:デリケートゾーンをオイルやミルクで保湿する必要はありますか?
A7:触ってみてカサカサしているときは保湿ケアをしたほうがベター
吉本先生:外陰部は汗や皮脂の分泌量が多く、粘膜が近くにある部分。下着などでつねに覆われていることもあって湿度や温度が高まって蒸れやすい環境なので、とくに保湿ケアを意識しなくても問題ありません。
ところが、頻繁に摩擦ダメージを与えてしまったり、VIO脱毛後でアンダーヘアが少なかったりすると、肌のバリア機能が低下して乾燥しやすくなるのです。触ってみてカサカサと乾燥したような手触りがあれば、デリケートゾーン用のローションやオイルなどでうるおいを与えましょう。かゆみや痛みを伴う場合は別の症状の可能性があるので、皮膚科や婦人科で診てもらってください。
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取材・文・イラスト/井上ハナエ 構成/木村美紀