自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

吉本レディースクリニック院長

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。

女性器のギモン30

Q30:生理中にナプキンでかぶれるのが悩みです。予防法はありますか?

A30:月経カップや布ナプキンを使ってみる、塗り薬を常備薬として持っておく

吉本先生:肌が敏感で外陰部がかぶれやすいのであれば、タンポンや月経カップ、布ナプキンを使うといいかもしれません。ただしタンポンは長時間入れっぱなしにすると感染の原因になるのでこまめに交換しましょう。あとは、ナプキンでかぶれたとき用の塗り薬を常備薬として持っておけばすぐに対処でき、生理期間中も安心して過ごせると思います。

実際、患者さんで塗り薬をもらうために来院される人はけっこう多いですよ。市販薬はかゆみは抑えられても、炎症は抑えられないものが多いので、市販薬で改善しない人は婦人科で処方してもらいましょう。

生理ナプキン かぶれ

取材・文・イラスト/井上ハナエ 構成/木村美紀