自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiでは、男性同士でも話題に上る機会が少ないという男性の体や性器にまつわる悩みやギモンを聞き込み調査。プライベートケアクリニック東京・東京院の院長である小堀善友先生にお答えいただきました。
Q9.男性器の色が年々黒くなっていくのが気になります……
9つ目のギモンは、【男性器の色が年々黒くなっていくのが気になります……】。外性器の黒ずみが気になるのは、どうやら男女共通のお悩みのよう。男性器はトイレやお風呂で日頃から自分で見る機会が多いことから、一度気になると余計に意識してしまうのかもしれません。年齢を重ねるごとにどんどん黒くなっていくのには何か理由があるのでしょうか?
A9.色の変化は当たり前のこととして受け入れましょう
小堀先生:皮膚の色素は生まれつき個人差があり、そもそも外性器は元から多少は黒ずんでいるものです。加齢による色素沈着も影響していきますし、病気が原因で黒ずむといったことはないので心配ご無用。医学的には何の問題もないので、そんなに気にしすぎず、ありのままを受け入れましょう。
また、女性の外性器は女性ホルモンの増減によって色の濃さが変化するとも聞きますが、男性の場合はホルモンとの因果関係はないと思います。
プライベートケアクリニック東京・東京院 院長
日本泌尿器科学会専門医、日本性感染症学会認定医、日本性機能学会専門医、日本性科学会セックスセラピストなど多数の資格を保有。金沢大学医学部を卒業後、獨協医科大学越谷病院(現・ 獨協医科大学埼玉医療センター)の泌尿器科に勤務したのち、アメリカ・イリノイ大学に招請研究員として留学。2021年より、プライベートケアクリニック東京 東京院の院長を務める。主に男性性機能障害、男性不妊症、性感染症を専門にしており、ホームページのブログやSNSではメンズヘルスについての情報発信にも取り組む。著書に『泌尿器科医が教えるオトコの「性」活習慣病』(中公新書ラクレ)、『妊活カップルのためのオトコ学』(メディカルトリビューン)、『泌尿器科医が教える「正しいマスターベーション」』(インプレス)などがある。
取材・文/井上ハナエ 企画・構成/木村美紀(yoi)