自分の体について、どのくらい知っていますか? 自分をケアするためには、自分の体をよく知ることが必要です。また、他者とコミュニケーションを取る上でも、自分とは違う体について正しい知識をもっておくことが欠かせません。yoiに寄せられた女性の体についての素朴な疑問や不安に、吉本レディースクリニック院長・吉本裕子先生にお答えいただきました。

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

吉本レディースクリニック院長

吉本裕子(よしもとゆうこ)先生

産婦人科医。日本専門医機構認定専門医。高知医大(現・高知大学医学部)卒業。金沢大学付属病院、富山市民病院を経て現職。NPO法人女性医療ネットワーク理事、富山市医師会理事、性暴力被害ワンストップ支援センター富山協力医師、女性被害者支援ネットワーク医師、富山大学人間発達科学部附属中学校評議員。吉本レディースクリニックは、病気治療だけでなく、女性の人生に寄り添い、心身の拠り所となるクリニックとして定評がある。『Rp.+(レシピプラス)VOL.21 NO.1 2022冬「ホルモンとくすり」』(南山堂)共同執筆。

女性器のギモン17

Q17:セックスのとき、濡れにくく、乾きやすいのが悩みです。対策はありますか?

A17:興奮状態を保ちつつ、アイテムを上手に活用してみるとよいかも

吉本先生:濡れにくさにも、乾きやすさにも個人差があります。それを踏まえたうえで、滑りをよくする潤滑ローションや腟に注入するタイプのローションで代用してみるのはいかがでしょうか。

興奮が冷めると乾いてくる人もいるので、パートナー側の前戯にも工夫が必要かもしれません。女性側の気持ちが盛り上がっているうちに挿入するなど、相手の状態に合わせて動くのが大切。ほかにも、体が冷えると乾くのが早いとも言われているので、一緒に入浴して体をしっかり温めたり、足もとに布団をかけて冷えないようにすることで対策できるはず!

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取材・文/井上ハナエ 構成/木村美紀