2024年8月より、多数ご応募いただいた中から読者代表として選ばれた「yoiクリエイターズ」による連載がスタート!今回は主にビューティーウェルネスを発信する石坂友里さんの第2回目、「THREE」の新スポットを取材していただきました。
【yoiクリエイターズとは?】
yoiの読者としての目線を生かし、語学やアート、文章表現などのクリエイティブスキルを発揮して、情報を発信していくクリエイターのこと。ビューティーやウェルネス、カルチャーや社会派の記事など、それぞれの得意分野でyoi読者におすすめのコンテンツを毎月配信します。メンバーは24年8月現在石坂友里さん、くどうあやさん。
東京ミッドタウン日比谷のコンセプトショップ「THREE HIBIYA」内にある「REVIVE KITCHEN THREE HIBIYA」に併設して、THREEの「香り」を体験できるオープンラボラトリーリ「AROMARIUM THREE(アロマリウム スリー)」が新しくオープン。今回は「THREE」初のオリジナルアロマディフューザー作りの体験などを、yoiクリエイターズの石坂友里(YURI)が体験取材してきました!
AROMARIUM THREEとは?
THREEでは、スキンケアのことをホリスティックケアと呼び、肌だけでなく、心とからだすべてにアプローチするケアを大切にするという意味が込められています。そして「心・からだ・肌の3つへ同時に働きかける成分こそが精油である」という考えのもと、長きにわたり精油の研究を進めてきたそうです。
そんな、精油にこだわり抜いたTHREEだからこそ、「精油の魅力をもっと知ってもらいたい」という思いで、AROMARIUM THREEをオープンさせたということでした。私もスキンケアやヘアケア、メイクアイテムなど、これまでさまざまなTHREE商品を使ってきましたが、今回はそんなTHREEで、どんな新しい体験ができるのか、ワクワクしながら取材当日を迎えました!
いざ、AROMARIUM THREE店内へ!
AROMARIUM THREE店内に入ると、THREEらしいスタイリッシュな雰囲気。そして照明に照らされキラキラした精油の瓶が、まるでアートギャラリーのように並んでいます。こちらでは、実際に香りを試しながら、スタッフの方が一人一人の体調や気分に合わせて、最適な精油を提案してくれます。
「THREEのゼラニウムの香りが好きなんです」。と話すと、「同じゼラニウムでも、抽出方法によって全然香りが変わるんですよ」。と、精油の知識を優しく教えてくれるスタッフさん。実際に抽出方法の違うユズの香り比べをさせてもらうなど、さまざまな精油の違いを体験できて、香りの奥深さを改めて感じました。「次はどんな香りに出合えるのかな?」とワクワクしながら、店内を進んでいきました。
さらに店内奥に進むと、中央にはテーブルが配置されています。ここではアロマディフューザーを作ったり、精油を調合したりするワークショップなどが開催されるそう。そして、気になるガラス張りの小部屋も目に入ります。一体ここでは何が行われているのでしょうか?
なんとここは「オープンラボ」。「精油の研究をもっと身近に感じてほしい」という願いを込めて作られたこのラボには、顕微鏡や蒸留機などもあり、ここでは実際に研究を行う様子を見学することができます。
例えばゼラニウムのように、葉っぱの表面に香り成分がある植物もあれば、ローズマリーのように葉っぱの中に香り成分がある植物もあります。その植物の香りの素がどこにあるのかを研究したり、さらに同じ植物でも産地や収穫時期によっても香りが異なるため、これらの研究結果をデータ化し、THREEの商品作りに生かしているそうです。
AROMARIUM THREEでしか買えない限定商品
「THREE エッセンシャルオイル」(10mL 税込¥3960〜¥26400)
店内にある精油はなんと30種類。そのうち17種類は国産精油で、これだけ多くの国産の種類がそろっているのは日本最大級なんだとか。精油の知識を少し教えてもらった後だったので、新しい「香りの楽しみ方」を発見したような気がしました。こちらの精油はオンラインストアと、実店舗ではAROMARIUM THREEのみで取り扱いがあるそうです。THREEの精油に興味のある方はぜひお店に来て、スタッフさんとの会話も楽しみながら、精油を選ぶ体験をしていただきたいなと思いました♩
「THREE オリジナル ブレンドティー」(2g×10包 税込¥1728)
さらに、こちらはTHREE ハーブガーデンで栽培した国産植物を使用したブレンドティー。隣接するレストランでは山椒やシナモンを加えたアレンジティーがドリンクメニューとして提供されています。私も一杯いただいてみると、フレッシュで飲みやすく、ハーブが体にスーッと染みわたるような心地よさ。自分へのご褒美時間での一杯や、友人にちょっとしたプレゼントとして渡しても喜ばれるかも!と思いました。
THREEの精油を使った「作る香り」体験
そしてここからは、精油を使ったワークショップを実際に体験していきます。今回私が作ったのはアロマディフューザーです。ベースノート3種類と、カスタムノート3種類の中から1種類ずつを選び、オリジナルの香りを作ります。こちらのワークショップは事前予約不要で、空きがあればその場で参加OK。所要時間は約15分で、料金は税込¥5500なので、気軽に香り作りを楽しみたい方にもおすすめです。「精油は香りを重ねることでまったく違った印象に変わるので、その香りを重ねる楽しさを体験していただけたらと思います」。というスタッフさん。でき上がったものだけでなく、その工程も楽しめるところがさらに魅力的に感じました。
そしてもう少し深く精油を学びたい方は、事前予約制のクラスもあるそうです。内容は随時変わるので、気になった方はぜひ、ホームページをチェックしてみてくださいね!
アロマディフューザー作りスタート!
白いエプロンをつけたら、早速ワークショップが始まります。スタッフさんの丁寧な説明に耳を傾けながら、まずはベースの香りを選んでいきます。
クンクンクン……。1つ目の「石」の香りは、冷んやり冷たく、少しクリアな印象。自分らしい状態にしてくれたり、浄化の作用もあるそうです。そして2つ目の「樹」の香りは夏限定の香り。柑橘系にヒノキの香りがアクセントになっていて、少しウッディなイメージです。
最後は「雨」の香り。THREE エッセンシャルセンツの「雨」からインスパイアされたもので、少し湿度を感じるような、静かな部屋で一人で読書を楽しむときのような、穏やかな印象の香りでした。
それぞれ個性の違う香りの説明を聞きながら、ムエットに出された香りを香るたび、そのイメージが物語のように浮かびます。ハッと気がつくと香りの世界に浸ってしまっていた私は……取材ということを思い出し、急がなければ!と直感で石の香りを選ぶのでした。笑
そして次はカスタムノートを選んでいきます。
「ニュートラル」の香りは、ゆずやグレープフルーツの爽やかな香りが特徴的でした。次に「インスパイアリング」は、スパイシーさがあり、夏の暑い日のエナジーチャージになりそうな香り。「この香り、結構好きかも……」。と思いつつも、最後は「リラクシング」。その名のとおり、固まってしまった心をやわらかくしてくれるような香りで、ゼラニウムの甘さとローレルの香りが組み合わさり、こちらはハーバルな印象でした。
香りを出していただいたムエットを重ねて香ると、組み合わせによって香りのイメージが変わり、精油の奥深さを感じます。私は最後の「ゼラニウム」というワードにひかれ、スパイシーな香りと迷いながらも「リラクシング」を選びました。「リラクシング」の香りと「石」の香りを重ねてみると……すごく洗練された、清々しい香りに!
しかし、ちょっと試しに……と「リラクシング」に重ねてみた「樹」の香りが、取材当日の暑い気温と相まって、とっても心地よいではないか...!私はちょっと照れながら、ベースノートを「樹」に変更してもらいました。そんな「樹」×「リラクシング」の香りは、夏の朝、木漏れ日の中で採れたてのオレンジをかじるような、爽やかな香りになりました。
後は、それぞれの精油をビーカーに入れて混ぜ、最後にエタノールを加えればでき上がりです!使い始めるのは、香りが安定する1週間後くらいからがおすすめとのこと。1カ月ほど使用でき、その間にだんだんと香りが調和し、まろやかさやまとまりが出てくるのだそう。
この季節を閉じ込めた、特別な香り
早く開封したい気持ちを抑え、1週間後にようやく瓶の蓋を開けました。蓋を開けた瞬間、ふわっと広がる香りは夏の空気にピッタリ、大満足な仕上がりでした。そして、柑橘系の香りはどれも似た印象を受けがちですが、今回の「樹」には柑橘の絶妙な渋さがハーバルな香りと融合し、「とても好きな香りだけど、どこにも売っていない特別感!」を感じる香りでした。
私は、旅行に行くときや、大好きな季節を過ごすとき、その思い出や感覚を記憶するために「香り」を使います。なので、香り物を選ぶときには、いつでも「あのとき」の思い出を感じられるように、できれば限定でないものを選びます。しかし今回、限定の香りを試してみて「今しか楽しめない時間のはかなさ」を感じ、この夏の時間が、なんだかより特別なものになったよう気がしました。
新しい香りの楽しみ方を知ることができ、とてもうれしいです。そして冬にはどんな香りがあるのかも気になっています。皆さんもぜひ、AROMARIUM THREEで素敵な香り体験をしてみてはいかがでしょうか。自分だけのオリジナルな香りを、楽しんでくださいね♩
撮影・構成・取材・文/石坂友里