「yoi」読者のみなさん、こんにちは。集英社yoiエディターズ、non-no編集部の石井です。
今回は、「non-no web」で人気の記事「私の生理、大丈夫そ?」をご紹介します。【集英社yoiエディターズリレーvol.9】
【non-no web 人気記事】「私の生理、大丈夫そ?」から学ぶ、生理に関する正しい知識
non-noの主な読者層は大学生。ですが、生理のお悩みは初潮から閉経まで全世代の女性が抱えるものですよね。
non-no webで行った特集「私の生理、大丈夫そ?」は生理にまつわる悩みを感じた時、最適な答えが見つかると話題!
月経期間のお悩みはもちろん、月経前後のお悩みまで、大学生以外の女性にも参考になるような幅広い情報を網羅しています。
教えてくれたのは……
医療法人心鹿会 海と空クリニック京都駅前院長・産婦人科医
京都大学医学部卒業。市立舞鶴市民病院、洛和会音羽病院にて総合内科研修後、産婦人科に転向。現在、京都大学医学部附属病院の女性ヘルスケア外来ほかを担当しつつ、同大学大学院博士課程にて、女性の社会的孤立や月経前症候群による社会的インパクトなどを研究。日本産科婦人科学会専門医、日本プライマリ・ケア連合学会認定医ほか。NPO法人女性医療ネットワーク理事長。一般社団法人SRHR Japan代表理事。二児の母。
そもそも生理ってどういう仕組み?
生理というものがどういうものなのか、よく分からずに毎月の月経期間を過ごしている人もいるはず。
自分の体に毎月起こることを理解しておけば、友人やパートナー、家族などに生理の悩みを話す時にも安心かもしれません。
Q.そもそも、生理ってどういう仕組みですか?
A.受精のために分厚くなった子宮内膜が不要になり、血液と一緒にはがれ落ちて排出される
「初潮を迎える頃から、一定のサイクルで卵巣内に赤ちゃんを作るのに必要な“卵胞”が育ちます。この期間は“エストロゲン”という女性ホルモンが多く分泌され、子宮の内側にある子宮内膜が分厚くなります。そして大きくなった卵胞がはじけて卵子が飛び出したあと、黄体期になると“プロゲステロン”というホルモンの分泌量が増えて、基礎体温を上げたり、子宮内膜を安定化させるなど、妊娠のために準備を始めます。
しかし妊娠が成立しなければ、排卵の一週間後あたりからプロゲステロンは減少。それがサインになり、子宮内膜が剥がれます。血液とともに子宮内膜が体外へ流れ出る現象が“生理(月経)”です」(池田先生・以下同)
▼生理の仕組みを動画で解説
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生理が重いかどうかの判断基準って?
生理の重さや痛みも人それぞれ。月によってばらつきがある人もいれば、年々重さを感じるようになる人も。
困っていることがあるならすぐに婦人科へ相談することをおすすめします。
Q.自分は周りの人より生理痛が重いのかも……と思い始めました。どれくらいの痛みまでなら我慢して大丈夫ですか?
A.痛み止めを使うレベルなら“月経困難症”といって治療対象です
「生理の時に痛み止めを使っている人は、“月経困難症”という病的症状なので婦人科に行きましょう! 痛みを感じる度合いは人それぞれですが、痛み止めを服用している=痛みが不快であるということ。日常生活に支障をきたすレベルと判断できるため、治療対象になるんです。
病院で診察を受けてみて、このまま痛み止めで様子を見るという人もいれば、薬を使わない非薬物療法を希望される人もいます。通院している途中でピルや漢方薬を飲んでみたいと方向転換する人もいますし、医師に相談しながら最終的にはご自身で選べばOK。まずは軽い気持ちでいいので、病院で自分の症状を伝えることから始めてみてください。生理痛に対する選択肢が広がるきっかけにもなると思います」
▼経血量が多いかどうかの判断リスト
・尿意に関係なく、ナプキンを変えるために頻繁にトイレに行く必要がある
・ナプキンだけでは不安なのでタンポンも併用している
・レバーのようなドロッとした血の塊が出る
・健康診断を受けた結果、貧血の傾向がある
生理とSEXの関係について
生理直後は妊娠しにくいって本当? といった疑問も寄せられます。
どんな時でも正しい知識を持って、自分の体と向き合っていきたいですよね。
Q.生理が終わってから排卵日までは安全日って聞いたことあるけど、避妊せずにSEXしても大丈夫?
A.妊娠しない安全日は存在しません!
「妊娠をしないため、という意味での安全日はありません。排卵の時期はずれることが度々あって、定期的に生理がきていても、次の月経でずれない保証はない。月経がずれる時はたいてい排卵日もずれているので、自分では排卵時期ではないと思っていてもじつは排卵している、ということが起こり得ます。
また、精子はセックスしてから一週間くらいは卵巣内で生きています。例えば、生理が終わった日だから大丈夫だと思ってセックスすると、まだ精子が生きている間に排卵が始まって妊娠する可能性があるのです。コンドームを着用したり、ピルでホルモンをコントロールしたり、妊娠を望んでいないのならきちんと避妊をしましょう」
生理について、もっと詳しく知りたい人は
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