「yoi」読者のみなさん、こんにちは。集英社yoiエディターズ、LEE編集部のカゲモンです。今回は、LEEで反響があった「女の子ママが知りたい! 心と体の性教育」テーマのなかの、「性的同意」についての書籍特集をご紹介します。

2023年6月の刑法改正で、性的同意年齢(性行為をするかどうか自己判断できる年齢のこと)が13歳→16歳に引き上げられ、7月の施行以降は16歳未満への性行為は処罰の対象になりました。そんな中、ますます重視されるようになっているのが「性的同意」。今回紹介する書籍を読めば、「性的同意」を正しく理解することができます。【集英社yoiエディターズリレーvol.29】

カゲモン

集英社LEE編集部

カゲモン

創刊40周年を迎えたライフスタイルファッション誌「LEE」の編集者。日々の癒しは、香りのいいバスソルト&オイル。「LEE」の公式サイトでは、ファッションやビューティーはもちろん、インテリアや料理、暮らしにまつわる記事が大充実。心豊かな暮らし、ホッとするひとときを求める方に、ぴったりの記事が見つかりますよ。

自分や子供を守るため、必ず知っておきたい「性的同意」とは?

「No means No」はもちろん「Yes means Yes」の理解が進み、積極的な同意のみが性的同意ととらえられるようになってきている昨今。
改めて、「性的同意」について理解を深めたいと思ったときにオススメの書籍がこちらです。

性的同意 書籍 こんにちは! 同意

(左)『こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと』(中学生~大人まで向け)ユミ・スタインズ、メリッサ・カン著、北原みのり訳¥1980・(右)『子どもを守る言葉「同意」って何?』(5歳~大人まで向け)レイチェル・ブライアン著、中井はるの訳¥1760(ともに集英社)

『こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと』では、具体的なシチュエーションごとに、性的同意の考え方を解説しています。ページを抜粋して、内容を紹介します。

どんな風に、「性的同意」を話し合えばいいの?

性的同意 こんにちは同意!  話し合い方

同意とは、普段の生活で何気なく行っているもの。でも身体のことや、親密な関係のこととなると、同意に関するコミュニケーションの練習が必要になるのです。そう、性的同意には「練習」が大事なのです。ポイントは、「たずねる、聴く、観察する」ことです。

「いや」と伝えるのが難しいのはなぜ?

性的同意 拒否 

いい人と思われたい、相手を傷つけたくない。そんな思いを抱いているからこそ、「いや」と言いにくいもの。でも本当は、自分に正直でいることが、相手にも自分にも一番いいことなのです。

自分の気持ちが分からないときはどうすればいい?

性的同意 自分の気持ち 確認

自分の気持ちが分からないこともあります。そんなときは、自分に問いかける時間が必要です。「本当にやってみたいと思ってる?」「いやな気持ちにならない?」「自分に嘘をついていない?」丁寧に自分と向き合ってみることが大切です。

性的同意は“契約”ではない。いつでも取り消せる

ほかにも、「同意は“契約”とは違い、自分の気持ち次第。途中で変更したり、取り消しもできる」「権力関係があるところに同意はない」という大切なことも、書籍内には書かれています。中学生~大人向けなので、お子さんがいる方はお子さんに勧めてみてはいかがでしょうか。

『こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと』(集英社)は、2024年2月時点で9刷りが決定し、性的同意の理解を助ける1冊として、多くの人に必要とされ、読まれています。ぜひ手に取ってみてください。「LEE」公式サイトではほかにも、性的同意に触れいている書籍を紹介しています。詳しくは以下のリンクから、確認してみてくださいね。

性教育 書籍 性的同意