11月に入り、朝晩はぐっと気温が冷え込んできましたね。健康のために温活を取り入れたいと思いつつも、具体的に何から始めたらいいのかわからない…という人も多いかもしれません。そこで今回は、医師の石原新菜先生に正しい温活の取り入れ方を教えていただくとともに、自宅で簡単に取り入れられる“最新の温活アイテム”をご紹介します。

教えていただいたのは
 石原新菜(いしはら にいな)

医師・イシハラクリニック副院長サナトリウム副施設長・健康ソムリエ講師

石原新菜(いしはら にいな)

1980年長崎市生まれ。幼少期をスイスで過ごし、帰国後は伊豆の緑豊かな環境に育つ。現在は父の経営するクリニックで漢方薬処方を中心とする診療を行う傍ら、テレビ・ラジオへの出演や、執筆、講演活動なども積極的に行い、「腹巻」や「生姜」などによる美容と健康増進の効果を広めることに尽力している。2児の母。

体が冷えると起こる症状とは

一般的に体温が36℃よりも低い状態を“低体温”と呼びます。体温が下がり、体が冷えることで、まず起こるのが血流が滞ること血流が悪くなると肩こりや頭痛、腰痛、女性の場合は生理痛などの痛みが出てきます。

さらに、血液は全身を循環しているので臓器にも不調が起こりやすくなり、胃痛や胃もたれ、便秘、下痢、むくみなどの原因にも。血流が悪ければ細胞へ酸素や栄養素も運べないので、肌の乾燥やくすみを引き起こす要因にもなります。

驚くことに体温が1℃違うだけで、基礎代謝は13%、免疫力は30%も変わります。低体温だと太りやすく痩せにくく、風邪やアレルギーが出やすいのです。また漢方では、低体温を気の巡りが悪くなる“気帯(きたい)”と考え、気持ちが落ち込みやすく、鬱状態になりやすいとされています」(石原先生)

温活とは

温活とはずばり、体を温めて健康を維持して免疫力を高める活動のこと。食事や飲み物、生活習慣を見直すことで、体の内側から、また服装など体の外側から体温を上げることで、代謝や血流をアップさせます

体温が上がり始めると、頭痛や肩こりなどの不調が徐々に改善されて、体がラクになっていくのがわかるはずです。平熱は大体AM10:00頃の体温を目安にしましょう。この時、
36.5℃以上あることが望ましいです。百歩譲っても36℃はあって欲しいですね。もしも36℃以下だった場合は、今すぐ温活を! 

温活を始めて早い人だと2週間で+0.5℃、1ヵ月では+1℃前後、平熱が上がる人も多いですよ。実は、私も温活を始める前までは平熱が36℃だったのが、今では36.8~37.2℃と驚くほど上がりました」

温活4つのポイント

・湯舟につかる
「まず、湯船には毎日必ず浸かるようにしましょう。健康のために38℃くらいのお湯に半身浴をしているという人もいますが、それでは体は温まりません…! 40℃くらいのお湯に肩までしっかり浸かるようにしてくださいね。この時、額にじんわり汗をかけば、体の芯まで温まったというサインです」

・下半身を温める
「また、冷えは万病の元といわれるように、とにかく体を冷やすのは避けて。“頭寒足熱(ずかんそくねつ)”という言葉があるように、「頭を冷やし、足を温める」こと。特に下半身全体を温めることが大切です。下腹部を腹巻きで温めたり、冷えやすい足もとは、レッグウォーマーやレギンス、もこもこ靴下などで温めましょう」

・発酵食品やスパイスをとる
「食べ物では、腸も冷えや疲れを感じるので、納豆や漬物などの発酵食品を取り入れた和食をベースに、生姜やねぎなどの薬味、スパイスなど体を温める作用があるものを積極的にとるのがおすすめです。特に生姜は、紅茶やお味噌汁など万能に使えるのでぜひ活用してみてくださいね。また自宅でお酒を飲むときには最初は冷たいビール、そのあとは赤ワインや焼酎のお湯割りにするなど意識してみるのも

・運動する
「そして、最後に欠かせないのが運動。運動をすることで筋肉量が増えて、根本から冷えが改善され、体の末端まで温まっていきます。運動習慣がない人は、通勤途中はできるだけ階段を使うようにする、スクワットを1日30回から始めてみるのも効果的ですよ」

お試しレビューつき! yoi編集部のおすすめ温活グッズ:自宅編

本物の猫ちゃんのようなフォルム×温もり! 蓄熱式 電気湯たんぽ にゃたんぽ/mottole ¥5150

温活 自宅 仕事 蓄熱式 電気湯たんぽ にゃたんぽmottole

蓄熱式 電気湯たんぽ にゃたんぽ MTL-W005 ¥5150/mottole

蓄熱式で何度でも使える、猫型でエコな湯たんぽ「にゃたんぽ」。本体を蓄熱アダプターに差し込むと約15 分で蓄熱が完了し、最大保温時間は約7 時間、約60℃をキープします。面倒なお湯の入れ替えも不要で、繰り返し使えるエコで安全な設計。

そして、まるで本物の猫を抱っこしているような温もりとふわとろな肌触り。ホワイト、グレーと合わせて新たに、インテリアになじむ新色のブラウンが登場。家族1 人につき1 匹ずつ迎えるなど、お気に入りの子を選んでみてはいかが?

  • 温活 自宅 仕事 蓄熱式 電気湯たんぽ にゃたんぽmottole 実際に試してみた
  • 温活 自宅 仕事 蓄熱式 電気湯たんぽ にゃたんぽmottole 実際に試してみた 2

編集部でも可愛い~!と盛り上がった「にゃたんぽ」は、なんといっても「ふわっ」「とろっ」とした、まるで本物の猫ちゃんを撫でているような、ずっと抱きしめていたくなる肌触りがたまりません。

湯たんぽというと、お湯の入れ替えが面倒くさそう…というイメージがありこれまで使用したことがなかったのですが、蓄電式なので楽々心地よい温かさの「にゃたんぽ」を撫でていると、まるで本物の猫ちゃんのような温もり感を覚えます。寝る前に布団に入れれば、朝まで温もりが持続。使わないときは、ソファにコロンと置いておけば、哀愁漂う後ろ姿にキュン…!

さらにお気に入りポイントなのが、お腹が筒状のポケットになっているところ。気になる手足の冷えも「にゃたんぽ」のお腹に入れることで、ほっこり。就寝時やお部屋でのリラックスタイムにいつでも一緒にいたくなる、癒しアイテムです。

カルキ抜きでおいしい白湯を簡単に実現!白湯メーカー 温活zen/三ッ谷電機株式会社 ¥16500

温活 自宅 アイテム 白湯メーカー温活zen/三ッ谷電機株式会社

白湯メーカー 温活zen ¥16500/三ッ谷電機株式会社

最近ではコンビニでも白湯のペットボトルが販売されるなど、美容や腸活の面で注目を集める“白湯”。

実は正しい白湯とは、単なるお湯とは異なり、水を10分程度沸騰させ続け、カルキなどの不純物を取り除き、その後50~60℃の飲み頃温度にしたものを「白湯」と呼ぶのだそう。カルキなどの不純物を取り除くことでまろやかな飲み心地に変化するようですが、この工程を毎朝自分で行うのはなかなか大変ですよね。

「温活zen」は、カルキ抜きモード搭載で、簡単に不純物を取り除いた「おいしい白湯」が作れる白湯メーカー。電気ポットのように通常の沸騰はもちろんのこと、カルキ抜きモード、保温キープ、タイマー機能などが搭載。さらに、白湯以外にもコーヒー、お茶、赤ちゃんのミルク調乳など、さまざまな飲み物に対応可能です。

  • 温活 自宅 アイテム 温活zen/三ッ谷電機株式会社 実際に試してみた
  • 温活 自宅 アイテム 温活zen/三ッ谷電機株式会社 実際に試してみた

毎朝白湯は飲んでいたものの、当然沸騰して…などと一から作るのは面倒で、ウォーターサーバーのお湯と水を混ぜて、ちょうどいい温度で作る“なんちゃって白湯”が定番でした。

早速「温活zen」のカルキ抜きモードで白湯を作ってみたところ、今までとは比べものにならないくらいのまろやかさ。不純物がないと、こんなにも味が違うのか…と思うくらいに、すーっと体に染み渡るようなイメージです。ただの白湯なのに、おいしい。

そして、寝る前は、飲みたい時間から逆算してスタートタイマーを設定すれば、朝起きた時点で飲み頃の温度になっているというのも便利! 「温活zen」で朝の温活QOLが爆上がりしそうです。

火を使わないデジタルお灸。フェムオンテック 温灸/ルルドボーテ ¥9900

温活 自宅 アイテム フェムオンテック/アテックス

フェムオンテック 温灸  ヌーディピンク ¥9900/ルルドボーテ

「フェムオンテック 温灸」は、長年培ってきた技術を生かし、歴史あるお灸を高い熱伝導率をもつ新素材グラフェンを使用したデジタルお灸。温灸器として医療機器認証を受けており、女性が悩みがちな「血行促進」、「疲労回復」などに効果を発揮します。

温度は強(最大約56℃)・中(最大約50℃)・弱(最大約43℃)の3段階の設定が可能。本体をピタッと収納できる充電ケースで、重さは120g(温灸本体+ケース)と軽量。コンパクトサイズなので、どこにでも持ち運べます。

  • 温活 自宅 アイテム フェムオンテック/アテックス 実際に試してみた
  • 温活 自宅 アイテム フェムオンテック/アテックス 実際に試してみた 2

何となく使いこなすのが難しそう…というイメージがあったお灸ですが、「フェムオンテック 温灸」は火を使わないデジタルなので簡単に使うことができます。

さらに、座った姿勢でも使用できるように、体にしっかり固定できる2種の粘着シールが付属されています(無香料タイプ・よもぎの香り)。このよもぎのすっきりとした香りが、温活とともにリフレッシュ度を高めてくれる気がしてお気に入り♪

速暖性に優れているので、すぐに温熱がはじまり、貼った部分からじわじわとコリがほぐれていきます。毎日15分使用しただけで、肩こりがラクになっただけでなく、お腹まわりの冷えも改善されてきました。貼るだけなので、家事やリラックスタイムの合間に取り入れる、“ながら温活”にもおすすめです。


冷たいふとんが即ぽかぽかに!ふとんジェット/ドウシシャ ¥14080

温活 自宅 アイテム ふとんジェット/ドウシシャ

ふとんジェット ¥14080/ドウシシャ

「ふとんジェット」は、温活目線で開発された、スティック型のふとんウォーマー兼ふとん乾燥機。従来のふとん乾燥機のようにホースがなく、約630g・⾧さ32cm・直径5cmとコンパクトながら、パワフルさが特徴です。1 分間に11万回転する高速モーターから送り出すジェット温風で、ふとんに差し込むだけで湿気を飛ばし乾燥させ、ふとんを温めます。

また、太陽のイラストのように6つの突起物がついた付属品「おひさまスペーサー」が、ふとんに隙間を作り、ふとん全体に温風を届けることが可能。さらに、「あたためモード」だけでなく、湿気を飛ばし乾燥させる「乾燥モード」、「ダニ対策モード」の3つのモードを搭載しています。

温活 自宅 アイテム ふとんジェット/ドウシシャ  実際に試してみた

これまでのふとん乾燥機のイメージがガラッと変わり、何と言ってもコンパクトなので持ち運びがラク。折りたたみ式のノズルを伸ばす手間も要らず、コンセントに挿すだけで準備完了というお手軽さ! 寒い時期は毎日使いたいけれども、わざわざ準備するのが面倒…といった、煩わしさから解放してくれます。

あたためモードの場合は、電源を入れてわずか10分で温め完了なので、就寝前にセットすれば、すぐにほかほかのふとんへ行けます♪ これまでのふとんに入ってから、体温でふとんが温まるのを待つという工程がなくなり、最初からぬくぬく気分で眠れるように。入眠するまでの時間はもちろん、眠りの質まで上がったような気がして、思わぬ副産物に感激です。

撮影/柳 香穂 画像デザイン/前原 悠花 構成・取材・文/木土さや