“臓活”という言葉をご存じですか? 北京中医薬大で中医学を学び、ホリスティック美容サロン「BHY」を営む尹 生花(イン セイカ)さんが提唱する健康法です。この臓活のひとつである「臓活おかゆ」を一冊にまとめた『まいにち臓活おかゆ』(世界文化社)が1月に発売されました。

尹 生花(イン セイカ)さん

ホリスティック美容サロン「BHY」代表

尹 生花(イン セイカ)さん

北京中医薬大学博士課程(医学博士)修了。女優・モデルから美容ジャーナリストら多くの著名人が足しげく通うホリスティック美容サロン「BHY」代表。早稲田大学ビジネススクール(MBA)卒業。厚生労働省認可・はり師・きゅう師資格取得。「HMB(日本ホリスティックメディカルビューティ協会)」理事長。「世界中医学学会連合会体質研究専門委員会」常務理事。

『まいにち臓活おかゆ』表紙画像

『まいにち臓活おかゆ』尹 生花著 ¥1,650/世界文化社
https://www.amazon.co.jp/dp/4418233008

尹 生花さんが提案する「臓活おかゆ」とは?

“臓活”の臓とは肝・心(しん)・脾・肺・腎の五臓を指し、五臓はそれぞれが互いにかかわりながら体のバランスをとっています。五臓は自然や季節とも連動しており、その自然の気の流れや自分の体質の弱点に合わせて、食などの生活習慣を活性化していくのが“臓活”。臓活トレーニングや呼吸法などさまざまな方法があるなか、毎日欠かすことのできない食事を通して手軽に養生してほしい、との願いをこめて尹さんが考案したのが「臓活おかゆ」です。

五臓にはそれぞれ相性のいい食材があります。五臓につながる経絡に届きやすく、五臓の働きを促してくれる作用を持つ食材のことです。旬の食材や五味(酸味、苦味、甘味、辛味、鹹味/塩辛い)もありますが、青(緑)色は肝、赤色は心、黄色は脾、白色は肺、黒色は腎を生かします」と尹さん。

「また、おかゆはじっくりと煮込んで作るため、一緒に入れる具材の栄養素をとりやすくしてくれます。食品やハーブなど、具材ごとの特徴を五臓に合わせることができ、臓が本来持っている力をもっと活性化させます」。本の中では、こうしたおかゆ本来の力と臓の活性化を促す具材を組み合わせ、体の悩みや季節特有の不調を整えるために考えられたおかゆレシピが、春・夏・秋・冬に加えて長雨の季節ごとに8つ、全40種類紹介されています。

春におすすめの「臓活おかゆレシピ」3選

臓活おかゆは、季節に合わせたものをとってもいいし、弱った五臓に対応したものを食べてもいいとのこと。「中医学では、春は肝の気が高ぶりやすいので『肝を補養することが大切』といわれています。肝は血(けつ)の貯蔵庫であり、『気』を全身に巡らす働きを担っています。肝が弱ると気や血の流れが滞るのでシミ、くま、生理痛などの不調が起こりやすくなります」(尹さん)


そこで、本に掲載された中から、春におすすめの臓活おかゆをピックアップしてご紹介。気の滞りを改善する緑色の野菜や、尹さんが朝食にぜひとってほしいとおすすめする肉などのタンパク質がたっぷり入り、とろとろ&あつあつでおいしそう!

■ほうれん草とまいたけのおかゆ

ほうれん草とまいたけのおかゆ 画像

ほうれん草とまいたけのおかゆ レシピ

■セロリの出汁の効いた豚肉のおかゆ

セロリの出汁の効いた豚肉のおかゆ 画像

セロリの出汁の効いた豚肉のおかゆ レシピ

■にらと豚レバーのおかゆ

にらと豚レバーのおかゆ 画像

にらと豚レバーのおかゆ レシピ

「臓活おかゆ」は、前日夜からお米を水につけておくのがポイント。鍋に米と分量の水を入れ、弱火で20~30分、具材を加えて10~20分ほどさらに煮込み、米がつぶれて飲めるほどとろとろになったら味を調えてできあがり。

『まいにち臓活おかゆ』には、自分の五臓のどこが弱っているかのチェックリストや、臓活おかゆの詳しい作り方、季節ごとのバラエティに富んだおかゆレシピが掲載されています。この春から、五臓のバランスも意識して、食べやすくて胃にも優しい「臓活おかゆ」を食生活に取り入れてみませんか?

文/浅香淳子(yoi) 画像提供/世界文化社