食べること飲むことが大好きなアラサーyoiエディターの木村とライター海渡。同い年のグルメ雑誌エディター嵩倉さんをゲストに迎えたトークから、都内のウェルネス酒場のリアルなレポートまでまとめてご紹介!
- アラサー女子が通う東京の銭湯&サウナ14選!湯上がりの一杯が飲めるところ限定<ウェルネス酒場vol.1>
- 銭湯&サウナを満喫したあとは、キンキンのビールで〆!
- 町の銭湯に行ったあとは、モダン点心を食すべし!
- 初心者におすすめ! 渋谷・恵比寿にあるホットなサウナ&銭湯
- 銭湯帰りのビールが至福!「狛江湯」「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」に行ってみた<ウェルネス酒場vol.2>
- デザイナーズ銭湯「狛江湯」@狛江を訪問!
- グリーンのタイルが美しい大浴場で“いい湯”を満喫
- いい湯、いいサウナで整ったあとは、狛江のクラフトビールで乾杯!
- 「狛江湯」の後は、「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」ではしご酒!
- 東京の「ブックバー」12選。出版業界で働くアラサー女子3人がチョイス!<ウェルネス酒場vol.3>
- 帰宅前に疲れをリセットするなら、ブックバーで一杯。
- 本とお酒の素敵な関係。学芸大学「COUNTER BOOKS(カウンターブックス)」行ってみた!<ウェルネス酒場vol.4>
- ブックカフェ&バー「COUNTER BOOKS」@学芸大学を訪問!
- 「COUNTER BOOKS」で“気になる一冊”をシェアトーク
- アラサー女子がハマる東京の「薬膳酒場」9選。おしゃれでおいしくて、飲む派も飲まない派も楽しめる!<ウェルネス酒場vol.5>
- 体調に合わせた薬膳料理で、体を内側からケア
- 自分の体を見つめ直せるユニークな薬酒バー
- “植物最高”って? 神宮前の薬膳酒バー「薬膳薬花 木馬」に潜入!湘南乃風のメンバー、若旦那さんがオーナー<ウェルネス酒場vol.6>
- 薬酒専門BAR「薬膳薬花 木馬」@原宿・神宮前を訪問!
- 40種類以上のハーブをブレンドした「植物最高カレー」に舌鼓!
- PMSや疲労回復etc. 体調に合わせた薬膳酒をエディター&ライターがトライ!
- アートや花を愛でながら飲める東京の酒場9選!アラサー女子たちの癒しスポット<ウェルネス酒場vol.7>
- 幸福度がアップ! 美しい花や植物を愛でながら美酒に酔う
- 観て、作って。アートに出合える酒場
- 究極のマインドフルネス!? アート作品を作りながらお酒を楽しむ、新御徒町「Rinne.bar」に行ってみた!<ウェルネス酒場vol.8>
- モノづくりバー「Rinne.bar」@新御徒町を訪問!
- お酒を片手にアップサイクルなモノづくりをスタート!
- ✔︎エディター木村が挑戦! 木端のジオラマ作り
- ✔︎ライター海渡が挑戦! 毛糸のコースター作り
- モノづくり体験アフタートーク
アラサー女子が通う東京の銭湯&サウナ14選!湯上がりの一杯が飲めるところ限定<ウェルネス酒場vol.1>
♡メンバープロフィール♡
エディター嵩倉:1991年生まれ。グルメ情報誌「東京カレンダー」の編集者。仕事柄、リサーチのために週7で外食。ラグジュアリーレストランから大衆居酒屋まで知り尽くしている。
エディター木村:1992年生まれ。yoi編集部員。食べることと飲むことが生きがい。主な飲食エリアは品川区・大田区・新宿区。
ライター海渡:1991年生まれ。どんなに忙しくても、三食必食。渋谷〜中目黒、新大久保周辺のごはん屋に出没しがち。最近は、オーガニックレストランを開拓中!
銭湯&サウナを満喫したあとは、キンキンのビールで〆!
エディター木村:昔は、銭湯・サウナのあとといえば、コーヒー牛乳が定番でしたけど、最近はお酒や食事も楽しめるスポットがどんどん増えていますよね! 私は、銭湯・サウナが大好きで、仕事帰りによくフラッと立ち寄るんですけど、お風呂やサウナで整ったあとに飲むビールって、本当に格別。
エディター嵩倉:わかります! 数年前にサウナ・銭湯ブームが起きてから、確かにお酒や食にこだわっているスポットは増えていて、若い世代を中心に人気を集めていますよね。
ライター海渡:確かに。例えば、錦糸町にあるデザイナーズ銭湯の先駆け的存在「黄金湯」なんて、その代表格ですよね!
エディター木村:大人気ですよね。
ライター海渡:ここの薬湯や炭酸泉でしっかりとデットクスした後に、ブルワリー「ベイズヨツメブルワリー」のクラフトビールを飲むのが最高。軽やかで低アルコールのものもあるから、お風呂上がりにぴったり!
エディター嵩倉:ラム肉を使用したキーマカレーやハンバーガーといったフードの種類も豊富なところも魅力ですよね。
ライター海渡:タップがある銭湯だと、「黄金湯」に感銘を受けた店主がリニューアルオープンした「狛江湯」も話題ですよね。近所のブルワリー「和泉ブルワリー」のさっぱりとしたクラフトビールを飲めるんです。珍しくておしゃれなソフトドリンクやフードも充実してるから、ノンアル派も楽しめる!
エディター木村:地元で作られているお酒が飲めるっていいね。ほかにタップがある銭湯だと、大井町にある「すえひろ湯」かな。2022年12月にリニューアル開業した銭湯で、「デビルクラフトブルワリー」のビールが飲めるんだよね。缶ビールの種類も豊富で、「うちゅうブルーイング」「パシフィックブルーイング」とか、いつも迷っちゃいます。
エディター嵩倉:ここ、浴場は昔ながらの雰囲気が残っていていいですね。ごはもしっかりと楽しみたい人は、2023年春に西麻布にできた「テルマー湯」がおすすめ。歌舞伎町にもありますが、西麻布の店舗は、神保町にある「山の上ホテル」で料理長を務めていた方が手がけた本格中国料理がいただけるんです!
ライター海渡:それは気になる! スチームサウナや高温サウナ、マッサージ効果が期待できるハイブラ水風呂とか、サウナの種類も豊富で、エンタメ性が高いんだね。
エディター木村:エンタメ性も高くて、お酒も食事も楽しめるといえば、蒲田にある「蒲田温泉」。
エディター嵩倉:あ〜確かに! 真っ黒で、美肌や疲労回復効果が期待できる「黒湯」が有名ですよね!
エディター木村:そうそう。2階には「蒲田温泉食堂」があって、鶏肉やお野菜が入った素朴な味わいの「温泉釜飯」が名物。すごくおいしいですよ〜! 入浴前に注文しておくと◎。
エディター嵩倉:その食堂って、ステージ付きの宴会場で、カラオケ大会やライブも開かれていますよね。
エディター木村:あります。あのアットホームな雰囲気が最高ですよね。
ライター海渡:知らなかった〜! 楽しそうだから、今度行ってみます!
エディター嵩倉:余談ですが、蒲田にある「オアシス」というスナックに、銭湯帰りに寄るのもおすすめ! 黒服を着た司会者の盛り上げ力と場を回すスキルの高さが素晴らしくて、行くたびに感動する。みんなが歌う姿を見るのもいいけど、舞台に上がって歌っても。
エディター木村:え〜めちゃくちゃ気になる。絶対楽しいじゃん! 温泉入って、飲んで食べて、歌って。最高のストレス発散だ。
町の銭湯に行ったあとは、モダン点心を食すべし!
エディター嵩倉:私が、体が悲鳴を上げたときに駆け込む銭湯といえば、幡ヶ谷にある「観音湯」。ここはお酒は売っていなくてスタンダードな銭湯ですが、近所に居酒屋がたくさんあるんです。私は、歩いて数十秒の場所にある海鮮居酒屋「浜屋」へいつもダッシュしています(笑)。ジョッキがキンキンに冷えているし、お刺身の盛り合わせが絶品なんですよ!
ライター海渡:今すぐ行きたい。
エディター嵩倉:または、点心バル「yum」へ行くのもおすすめ。中華と聞くと、せっかく銭湯でデトックスしたあとに重くない? と思うかもしれませんが、ここは素材にこだわっていて、優しい味わいなんです。ナチュールワインと点心をぜひ。
エディター木村:ナチュールワインと点心、いいですね。
エディター嵩倉:銭湯サウナ後は、もちろんビールもいいですが、私は軽やかなナチュールワインの微発砲を飲みたくなるんですよね。こういったお酒は飲茶との相性が抜群なので、自然と点心バルに行くことが多くて。ビールが得意でない人は、銭湯後にナチュラルワインのお店がおすすめです。
ライター海渡:確かに、そういう人も絶対にいますよね。
エディター木村:銭湯からの点心なら、私は旗の台にある銭湯「新生湯」からの「点心バル マルバツサンカク」がおすすめ。珍しいお茶がそろっていて、そのまま飲んでも、お酒を入れても最高♡ 実はこのエリアは、銭湯がいくつかあるんだけど、そのなかでも新生湯は露天風呂があるんですよ! 激推し!
エディター嵩倉:あと、中野にある「松本湯」からのおしゃれな中華料理店「湯気」の飲茶を堪能するコースもあり。さっき挙げたお店もそうですが、ここの中華はにおいがつかないから銭湯後でも安心! 空間も素敵なのでぜひ。
ライター海渡:銭湯後に中華という発想が私にはなかった! 今度お二人のコースで巡ってみますね。
初心者におすすめ! 渋谷・恵比寿にあるホットなサウナ&銭湯
ライター海渡:私は銭湯&サウナビギナーなんですけど、そういう人におすすめの場所はありますか?
エディター木村:蕎麦酒場とプライベートサウナが一体になった「恵比寿サウナー」とマンガ『サ道』の著者・タナカカツキさんが総合プロデュースした「渋谷SAUNAS」かな!
エディター嵩倉:そうだね、どちらも比較的新しい施設だから、ビギナーにはぴったりだと思う。
ライター海渡:モダンなつくりだし、快適そう。次の休日に行ってみます!
銭湯帰りのビールが至福!「狛江湯」「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」に行ってみた<ウェルネス酒場vol.2>
デザイナーズ銭湯「狛江湯」@狛江を訪問!
今回、二人が訪れたのは、新宿から小田急線で約30分の狛江駅にある銭湯「狛江湯」と「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」です。
まずは狛江駅から徒歩3分。住宅街にある1955年創業の銭湯「狛江湯」へ。こちらは、3代目店主の西川隆一さんが、2023年4月にデザイナーズ銭湯としてリニューアルオープン。地元の人たちはもちろん、遠方から訪れるお客さんからも愛されており、13時の開店前からいい湯を求めて営業開始を待つ人たちの姿が見られます。

ガラス張りの引き戸を開けると、スタッフが出迎えてくれる。設計を手がけたのは、「ブルーボトルコーヒー」の国内1号店を手がけたデザイナー。

打ちっぱなしのコンクリートとグリーンのタイルを基調としたクリーンで開放的な空間。入口には、シンボルのタイルで描かれた葛飾北斎の富士山あり、お客を出迎える。
利用券は入口にある券売機で購入します。入浴のみであれば¥550、入浴+サウナ(タオルとバスタオル付き)¥1230。タオルのレンタルはもちろん、1回分のクレンジングや洗顔料、化粧水や乳液、カミソリ、歯ブラシ、石鹸なども販売されているので手ぶらで行っても平気です!

券売機は現金のみ。番台では、キャッシュレス決済にも対応している。

下駄箱横には、オリジナルの手ぐいやロンT、“湯”と書かれたグラスやサウナハッドが売られている。
グリーンのタイルが美しい大浴場で“いい湯”を満喫
「狛江湯」では、ミネラル豊富な多摩川水系の伏流水を使用。適度な温度でリラックスできる「あつ湯」、新陳代謝の促進や筋肉疲労の回復効果が期待できる「高濃度炭酸泉」、「水風呂」、そしてヒノキ材を使用した「ロウリュウサウナ」など、多彩な設備がそろっています。
木村:淡いグリーンで統一された浴場は、心が安らぐ感じがして、まさに癒しの空間だよね。
海渡:わかる〜。夜もいいけど、日中にやわらかな陽の光を浴びながら湯船に浸かるのがもう最高。極楽ってこういうことか、と感じるよ。
木村:サウナもきれいで、このほの暗さがまたいいよね。
海渡:うん、どのお客さんも結構長居している気がするけど、それも納得だよね。
いい湯、いいサウナで整ったあとは、狛江のクラフトビールで乾杯!
「狛江湯」の入口にある番台を兼ねたカウンターは、カフェバー「サイドスタンド」としても営業。クラフトビールや各種お酒、ソフトドリンク、軽食などが楽しめます。カフェ&バーは、銭湯に入らなくても利用が可能で、併設のコインランドリーの待ち時間や、犬の散歩途中に立ち寄る人も多いそうです。

シャリキンサワーやハートランド、ラムネ、オロナミンCなど、数種類のドリンクを取りそろえる。もちろん、牛乳、コーヒー牛乳、フルーツ牛乳もあり。
ドリンクの中でも、特に人気なのが、「狛江湯」から約10分ほどの場所にあるビール醸造所「和泉ブルワリー」のクラフトビール。常時3種類ほど置いてあり、どれもお風呂上がりにぴったりのスッキリと爽やかな飲み心地。凍らせたフルーツが入った「フルーツサワー」も、可愛い見た目とおいしさで人気とのこと。
また、においがつかず、胃もたれしない軽食・おつまみも充実! 特に人気のメニューは「シビカラ山椒キーマカレー」や「魯肉飯」。ほかにも、「ソーセージの盛り合わせ」や「燻製ミックスナッツ」など、お酒に合う一品もそろっています。
木村:「Izumi Brewery」のクラフトビールは、かなりすっきりしていて、お風呂上がりのほてった体にスーッと染み渡る感じ。これならゴクゴクといけちゃいます。
海渡:「フルーツサワー」は、凍ったフルーツがゴロゴロと入っていて、ほどよい甘さがいい! 満足感のある一杯です。
木村:ドリンクメニューがすごく豊富でびっくりした! ソフトドリンクも、見たことのない珍しいソーダが売っていたりして、ノンアル派にも嬉しい品揃え。
海渡:それから、「シビカラ山椒キーマカレー」は、山椒のピリリとした辛さがクセになる。見た目に反してあっさりしているのに、しっかり食べ応えがあるのも素晴らしいです。
木村:「魯肉飯」もあっさりしているし、八角が効いていて素晴らしい。夜遅くでも食べられちゃう。

「狛江湯」の後は、「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」ではしご酒!
「狛江湯」から徒歩10分の場所にある「和泉ブルワリー」は、米・ポートランドで有名な「Commons Brewery」でビール作りを学んだオーナーが2017年にオープン。併設された「Beer Cellar Tokyo」にはタップルームがあり、そこで醸造されたビールを堪能できるほか、ビールの量り売りやオーナーがセレクトしたオレゴン州のビールの販売も行っています。

立ち飲みスタイルで、ビールは常時12種類ほど用意。注文すると、目の前のタップから注いでくれます。カウンター脇に置かれているスナック菓子は、お客さんが持ち寄ったものでテイクフリー! お酒と一緒に食べたいものは、持ち込むことも可能です。

1〜5番は定番のビールで、さまざまなお店で楽しめる。6番〜9番はここでしか味わえない特別なラインナップ。さらに、10番〜11番は、「和泉ブルワリー」がおすすめするクラフトビールで、定期的に内容が変化。

(左)狛江市民が育てたホップで作られたローカルビール「Komae CS Ale」Mサイズ¥750(右)「International Beer Cup」銀賞を受賞したブルワリーを代表するビール「3A Farmhouse Ale」Mサイズ¥700
木村:醸造所を眺めながら、いれたてのビールを飲めるというのは幸せだね。店員さんの解説を聞きながら、今日の一杯を決める時間は贅沢〜!
海渡:そうだよね、そこがお店で飲む醍醐味だよね。私が飲んだ「Komae CS Ale」は、狛江市民が育てたホップを70%使用して作っているんだって。ここでしか飲めない銘柄で、フレッシュな味わいでドリンカブルだった。
木村:私が飲んだフラッグシップビール「3A Farmhouse Ale」は、フルーティな香りで、ほんのり甘い! こちらの飲み心地も軽やかで、銭湯帰りの一杯として大正解です。
海渡:じゃあ、次はそれを飲もうかな。
木村:ぜひぜひ。飲み比べするのも、こうしたタップがある醸造所の楽しさのひとつだよね。
海渡:うんうん。狛江湯帰りは、またここに集合しましょう!

「狛江湯」
住所:東京都狛江市東和泉1-12-6 長谷川ビル1F
電話:03-3489-3881
営業時間:13時00分〜23時00分(22時30分L.O.)
定休日:火曜
公式インスタグラム:@komae_yu
「和泉ブルワリー/Beer Cellar Tokyo」
住所:東京都狛江市和泉本町1-12-1-101
電話:03-5761-7130
営業時間:火〜金曜 16時00分〜21時00分、土〜日曜・祝日 11時00分〜20時00分
定休日:月曜
公式インスタグラム:@izumi_brewery
東京の「ブックバー」12選。出版業界で働くアラサー女子3人がチョイス!<ウェルネス酒場vol.3>
帰宅前に疲れをリセットするなら、ブックバーで一杯。
ライター海渡:自分の琴線に触れる一冊を探す時間や、それを静かに読む時間って豊かで、ストレスを軽減してくれますよね。
エディター木村:わかる! “読むこと”に没頭すると、忙しい日常から離れられるのがいいよね。
エディター嵩倉:本を読むだけでも十分癒されるけど、そこにおいしいお酒があると、さらにリラックスできて贅沢な時間になりますよね。
昼は喫茶店、夜はブックバーになる神楽坂の「Book &Bar 余白」は、そんな特別な時間が過ごせる場所。優しいご夫婦が営むコージーな空間で、蔵書は約2000冊!
エディター木村:外観からして素敵なムードが漂っていますね。飲んだり、食べたりしながら読書を楽しめる空間といえば、渋谷にある「森の図書室」は有名だよね。遅くまで営業しているから、仕事帰りにふらっと立ち寄れるし、一日滞在プランで時間を気にせず過ごすのも最高!
ライター海渡:読書スペースって私語厳禁なイメージが強いけど、ここはおしゃべりOKだから、本好きの友人と一緒に行くのもいいよね。で、それぞれの好きな本についてプレゼンし合う。
エディター嵩倉:楽しそう。ここの名物、作品をテーマにした一品を味わいながらね。
ライター海渡:あ〜いい。ワクワクするね‼︎ フードが充実しているところは、お酒を飲まない日でも行きたくなっちゃう。

「森の図書室」
ライター海渡:おしゃべりといえば、上野の「Bar BookShelff」が気になってて。本の話ができるバーとして有名で、友人に勧められたんです。関心のあるトピックについて同じ熱量で話せると、すごく心が満たされるじゃないですか。ここなら、そんな体験ができそう!
エディター木村:店内の写真を見たけど、重厚な書斎のような造りで素敵だね。お酒も本格派で、特にウイスキーが充実しているみたい。
私がおすすめしたいブックバーは、西荻窪にある「BREWBOOKS」や、出版関係者がよく集まるという四谷の「ブックバーひらづみ」。
あと、本の街・神保町にある「ブックバー リリパット」。このバーは絵本専門店「ブックハウスカフェ」の奥にあって、ナイトミュージアムのようなワクワクドキドキ感が味わえます。絵本は購入することもできるとのこと。
エディター嵩倉:童心に返れるブックバーっていいですね、素敵。
エディター木村:神保町といえばのカレーも食べられるので、バー使いとしてでなくてもぜひ!

「ブックバー リリパット」
ライター海渡:神保町なら、「stacks bookstore」も激推し。ストリートカルチャー関連の書籍やZINEが充実していて、バーカウンターではクラフトビールやナチュラルワインも楽しめるんです。
エディター嵩倉:今どきの雰囲気が漂うおしゃれな本屋!
エディター木村:ほぼ毎日、神保町にいるのに知らなかった。かわいいアパレルや雑貨も売ってて、楽しそう! 今度のぞきに行かなきゃ。
ライター海渡:あと、恵比寿の「写真食堂めぐたま」はカメラ好きにおすすめ。写真評論家の方が運営していて、数千冊の写真集が壁一面の本棚にびっしり! 高額でなかなか手に取る機会が少ない写真集も、ここでは読み放題。体に優しい定食もおすすめです〜!
エディター木村:百合漫画好きは、新宿にある「ANCHOR」へ。ここはスイーツも充実しているので、お茶やコーヒーと甘いもので楽しむのもアリ♡
エディター嵩倉:写真集や百合漫画……ひとつのジャンルに特化したブックバーもいいですね。新しい友達が見つかりそう。
ライター海渡:ビール片手に本探しができる下北沢の「本屋B&B」も好き。ここは面白いトークイベントを頻繁に開催していて、行くたびに知的好奇心を刺激してくれます!
あと、中目黒駅近くの複合ショップ「the GARDEN」内にある「書房 石」もいいよ。ブックディレクターの幅允孝さんがセレクトしていて、哲学や自然科学、芸術論といった、読み応えのある本がそろっています。本棚上部に明言が流れる電光掲示板あって、ついつい面白いから見入ってしまうし、その明言が載った本が欲しくなる!
エディター木村:比較的新しいブックカフェ&バーといえば、学芸大学にある「COUNTER BOOKS」。ここも本のセレクトが素晴らしいし、本に関するイベントを定期開催していて行くたびに発見があります! オーガニックなフード類もおすすめ。
エディター嵩倉:それは気になる。本とお酒を同時に満喫できるスポットって、こんなにたくさんあるんですね! 今度仕事終わりに寄ってみますね。
本とお酒の素敵な関係。学芸大学「COUNTER BOOKS(カウンターブックス)」行ってみた!<ウェルネス酒場vol.4>
ブックカフェ&バー「COUNTER BOOKS」@学芸大学を訪問!
今回、二人が訪れたのは、学芸大学駅から徒歩2分。ユニークなお店が立ち並ぶ高架下の「ガクダイ パーク ストリート(GAKUDAI PARK STREET)」内にあるブックカフェ&バー「COUNTER BOOKS」です。

「COUNTER BOOKS」の入口。
ガラス張りの開放的な店内は、書店ブースとカフェ&バースペースで構成されています。ブックコーナーの書籍は、約2000冊以上! “食べる”、“働く”、“考える”などといったカテゴリーごとに、「COUNTER BOOKS」のオーナーと選書家、スタッフが選書。近所のお店の店主や住民が選んだ本が並ぶ棚「READ THE NEIGHBORS」は、訪れるたびに新しい視点との出合いが楽しめます。また、書籍は購入すれば、カフェ&バースペースでそのまま読むことができます。


ジェンダーやメンタルヘルス、食にまつわる本が多数。
カフェ&バーでは、世界各国からセレクトしたこだわりのお酒やコーヒー、紅茶、ソフトドリンクを提供。また、ポルトガルの名物料理「ビファーナサンド(ポークサンド)」やスープなどの軽食(※土日祝のみの提供)のほか、ローズマリークッキーやバナナブレッドといった自家製のヴィーガン焼き菓子も用意されており、小腹を満たしてくれます。

お酒の中でも特に人気なのが、「哲学」「ロマンス」「ファンタジー」といった本のジャンルに着想を得て作られた5種類のオリジナルカクテル。今回、エディター木村は、ウォッカ、ラズベリー、ラベンダーで仕上げた「Romance-ロマンス」、ライター海渡は、ジン、ハーブ、キュウリが爽やかに香る「Science Fiction-空想科学」を読書のお供にオーダーしました。

(左)「キュウリのスライスが入ったフレッシュで爽やかな一杯。すっきりとしたお酒が好みの人は絶対好き!」(ライター海渡)「Science Fiction-空想科学」¥1300、「ラズベリーの甘酸っぱさがいい。ラベンダーを香ってから飲むことで、芳醇さが増します」(エディター木村)「Romance-ロマンス」¥1200
「COUNTER BOOKS」で“気になる一冊”をシェアトーク
海渡:個人的にここの本のセレクトがすごく好み! 現代社会のムードをとらえているし、この暗澹たる世界も実は面白いかも?と思わせてくれるような本や雑誌がそろっていて、ワクワクしました。
木村:新たな視点をくれる本がそろっているし、カテゴリー別に並べられているのもよかったよね。個人的に、「食」に関する棚がいちばん興味深かったです。

インディペンデントマガジンやZINEも並ぶ。「COUNTER BOOKS」のオリジナルエコバッグは大型の写真集もすっぽり入るサイズ。
海渡:木村さんが購入した一冊は?
木村:はい、私は「食」に関する棚から、世界史を「女性と酒」という視点からたどる『女たちがつくってきたお酒の歴史』(マロリー・オメーラ著、椰野みさと訳)を選びました。面白そうでしょ? この本によると、古代メソポタミアやエジプトでは、お酒づくりの中心には女性たちがいて、その文化を育んでいたとのこと。でも、家父長制が発展するにしたがい、男性たちがその役割を奪い、女性たちを排除したという歴史が…。
海渡: 今でこそ女性の作り手が増えたけど、お酒づくりをしている人は男性が圧倒的に多いイメージだから驚き。お酒の見え方が変わるね!
木村:でしょ。お酒づくりから女性が排除されるきっかけとなったのは、ハンムラビ法典という説があるそうよ。お酒の歴史と、ジェンダーの歴史は切っても切れないんだなあと。時代・場所によっては、女性がお酒を飲むことや酒場に出入りすることが許されなかったことも…。それを知ると、お酒のうまさがますます沁みる。
海渡:へぇ、紀元前までさかのぼるのね。私も読んでみたくなりました。
木村:ぜひ! 海渡さんは何を?
海渡:今回、私は『縁食論:孤食と共食のあいだ』を(藤原辰史著)を選びました。孤食でもなく、共食のような強い共同体意識に縛られない“縁食”の可能性について唱えた一冊で、家族や友人といった深い関係性だけでなく、緩やかなつながりの中で食事を共にすることの心地よさってあるよなと改めて思いました。
木村:あるある。家でも会社でもない、誰かの気配を感じられる場所を持つって、今の時代をヘルシーに生きるひとつの方法だと思う。まさに「COUNTER BOOKS」はそういう場所だよね。カウンターでお酒を飲んで隣の人やスタッフと話したり、一人読書に没頭したり…。普通のバーだとお酒を飲まない人は肩身が狭かったりするけど、ここはどんな過ごし方をしていても、居心地がいいのがいいね。
海渡:そのとおりだね。安心感を感じながら、自分のペースで文化的な時間を過ごせる…こういう場所がもっと色んなところに増えたらいいなと思いました。

木村:こうやって、お互いに本から得た知識をシェアしながら考えを深めたり、一人でも、いつもとは違った過ごし方ができそうで面白い! おいしいものと一緒に、心に栄養を得ている感じ。
著者や編集者を招いたトークショーも定期開催しているみたいだから、次回はそういったイベントにも参加したいね!
海渡:すごく楽しそう。また近々遊びにきましょう〜!

「COUNTER BOOKS」
住所:東京都目黒区鷹番3-4-25 GAKUDAI PARK STREET Tokyo
営業時間:月曜〜金曜は12:00〜23:00、土曜〜日曜・祝日は10:00〜23:00(コーヒーは22:00L.O.、その他は22:30L.O.)
公式サイト:https://www.instagram.com/counterbooks/
アラサー女子がハマる東京の「薬膳酒場」9選。おしゃれでおいしくて、飲む派も飲まない派も楽しめる!<ウェルネス酒場vol.5>
体調に合わせた薬膳料理で、体を内側からケア
ライター海渡:コロナ禍以降、免疫力アップや体調管理への意識が高まったことで、体を内側からケアしてくれる薬膳への注目度がアップしているよね。お店も増えている印象!
エディター木村:そう思う。薬膳に対するハードルが下がっているイメージはある。
ライター海渡:私も最近、薬膳にハマっているんだけど、そのきっかけが表参道にある「薬膳レストラン10ZEN 青山店」。漢方で有名な薬日本堂が手がけていて、自家製の漬け込み薬膳酒や、それを使ったカラフルなカクテル、火鍋などがいただけます! 『気血水』のチェックシートが用意されていて、それに答えると自分がどこに滞りがあるのかを知れるし、体質に合わせてメニューを選べるのもいいんだよね。
エディター嵩倉:自分の体を知るきっかけになりますね。私もチェックしたい!
エディター木村:ここはミュージアム内でショップなども併設されているから、漢方について深く学べて、お土産を買って帰ることもできるのも魅力ですよね。
エディター嵩倉:私のイチ押しは、恵比寿の「やくぜん酒場 甘草(かんぞう)」。旬の野菜をたっぷりと使った薬膳料理や、希少な生薬で作られた自家製漬け酒がそろっていて、約8種類の青菜が入った名物「やくぜん草鍋」は必食!
ライター海渡:恵比寿にこんな素敵なお店があったとは。おばんざいも充実しているみたいで最高ですね。
エディター嵩倉:あと、代々木と日本橋にある「古民家火鍋 ひなべねこ」もおすすめ。ここは、体の不調を伝えると、20種以上の食材から生薬とスパイスを調合して、オーダーメイドの薬膳火鍋を作ってくれるんです。
エディター木村:何それ〜めちゃくちゃいい。元気を出したいなってときに、まさに駆け込みたいお店だ。
ライター海渡:今すぐ行きたい。私は火鍋だと、先日友人に連れて行ってもらった築地にある一軒家レストラン「らかんか」がおすすめ。オーガニック野菜や自然派肉を使った薬膳火鍋とナチュラルワインが楽しめます。とても上品な味わいで、大満足でした。火鍋は時々食べ疲れすることがあるけど、こちらのはまったくそんなことなく、養生鍋という感じでした。
エディター木村:ほかに薬膳酒場というと、渋谷の自然派中華料理店「月世界」。薬膳酒と、自家製醤を使った料理はどれも絶品! 特に、名物の「よだれ鶏」はお酒がすすむすすむ。絶対に注文してほしいひと皿です。
自分の体を見つめ直せるユニークな薬酒バー
エディター木村:薬酒バーといえば、神宮前の「木馬®︎」が最近のイチ押し。どの薬酒も飲みやすくて、約40種類の漢方やハーブが入ったキーマカレー「植物最高カレー」も絶品! ここのノンアル、梅のジュースもおすすめです。
ライター海渡:約40種類‼︎ それはすごい。
エディター木村:あと、浅草にある「浅草薬酒バー」もおすすめ。自家製の薬酒が常時50種類ほどそろっていて、それぞれの効能を確かめながら選ぶ時間がとても面白かった。
エディター嵩倉:お味は?
エディター木村:おいしいですよ。独特な味のものもあるけど、スパイスの味が好きな人は絶対にハマると思う。
ライター海渡:三軒茶屋にある薬酒バル「Trad Gras」も人気ですよね。100種類ほどの薬酒や、薬膳ワインなどがそろっていて、体調や好みに合わせてぴったりの一杯を提案してくれるんです。
ライター海渡:あと、東京・清澄白河にあるクラフトジンとスピリッツの蒸留所「深川蒸留所」の系列店、「ニコ酒店」。ここでは、漢方に詳しい薬剤師でもある番頭さんが、体調や気分に合わせた養生酒を選んでくれます!
エディター嵩倉:薬剤師さんが提案してくれるとは。それは信頼できる。年始は何かと疲れがたまりやすいから飲みに行ってエネルギーチャージをしよう。
エディター木村:いいね、行きましょう〜!
“植物最高”って? 神宮前の薬膳酒バー「薬膳薬花 木馬」に潜入!湘南乃風のメンバー、若旦那さんがオーナー<ウェルネス酒場vol.6>
薬酒専門BAR「薬膳薬花 木馬」@原宿・神宮前を訪問!
今回、二人が訪れたのは、明治神宮前駅から徒歩8分ほどのところにある薬酒専門BAR「薬膳薬花 木馬」。レゲエユニット・湘南乃風のメンバー、若旦那こと新羅慎二さんがオーナーを務め、ハーブ専門店「ネロリハーブ」を主宰する植物療法士の菅原あゆみさんが、薬酒やカレーに使用されているハーブの監修を担当しています。
お店はビルの3階にあり、カウンターとテーブルの全20席ほど。熊本の自然災害で出た材木廃材を使って作られた店内は、コージーな雰囲気が漂っています。

くつろぎながら、お酒やフードを楽しめるこあがり席。
店内に入ると真っ先に目に入ってくる棚には、80種類以上のオリジナル薬酒がずらり! これらはすべて英国式植物療法、中国の漢方、インドのアーユルヴェーダ、日本の和漢など、植物の力について総合的に学んだ菅原あゆみさんが監修しています。それぞれ効能が異なり、「安眠」「整腸」「冷え性」「アレルギー・花粉症」「ホルモンバランス〈更年期/PMS〉」など、お悩み別にハーブをブレンド。特に人気が高いのは、「強壮・免疫強化」「美肌・アンチエイジングケア」だそう。

40種類以上のハーブをブレンドした「植物最高カレー」に舌鼓!
「薬膳薬花 木馬」は、薬酒だけでなくフードも充実。ランチ&カフェ(11:30〜17:00)、バータイムの(19:00〜24:00)のどちらでも楽しめ、五本木にある「VIBES CURRY」がレシピ開発をした人気メニュー「植物最高カレー」は必食のひと皿。40種類以上の漢方、スパイス、ハーブが凝縮されています。そのなかには、15g・5万円で取引されることもあるという「冬虫夏草」や、ストレス耐性を高める「エゾウコギ」といった希少な漢方、さらにはハーブをお酒に2週間以上漬け込んで、その力を最大限に引き出した「スパイス紹興酒」が含まれています。

40種類以上のハーブをブレンドした「植物最高カレー」(夜は¥1800、薬味付きは+¥150)は、豚ひき肉や牛もつを使用したキーマカレー。11種類のハーブとスパイスに漬け込んだピクルスが添えられている。常時「Today's Food」が2〜3種類あり、「スパイス鶏手羽&煮卵」(右上、¥600)は、スパイス紹興酒で煮込んだ一品。ソフトドリンクの「黒糖梅サイダー」(左上、¥1000)は、抗酸化作用、疲労回復、血液サラサラ、胃腸の働きを促進、血液上昇抑制など、さまざまな効果が期待できる。
PMSや疲労回復etc. 体調に合わせた薬膳酒をエディター&ライターがトライ!
木村:(バータイムのメニューを見ながら)薬酒の種類が豊富! 心身のお悩み別にお酒が選べるから、今の自分の体や心の状態を顧みる機会になるよね。
海渡:たしかに。普段忙しくしていると、自分の心身にじっくり向き合う余裕がなくて、ないがしろにしてしまいがちだけど、薬酒のラインナップを見ると、「あ! そういえば、最近こういう不調に悩んでいたな。ここをケアしたい」と気づかされる。私は、ちょうど生理前でPMSに悩まされているところだから、ホルモンバランスの調整や、気持ちの浮き沈みに作用するという「ホルモンバランス」をオーダーします!
木村:私は、ストレスや肉体的疲労による不調、無気力感を改善してくれる「強壮・免疫強化」。ウォッカ、ラム、ウィスキー、焼酎など、お酒の種類も豊富でうれしいね。ノンアルコール(ホット、アイス、ソーダ)でいただくこともできるから、飲まない派も心配なし!

バータイムのメニュー。薬膳酒や薬花酒、シャンパン、ビール、おつまみに最適なフードがそろう。
木村:(試飲)おいしい! 正直、薬膳=苦いというイメージがあったんだけど、まったくそんなことない。もちろん、漢方特有の風味はほんのりとするんだけど、すっきりしていて、とても飲みやすいです。
海渡:「ホルモンバランス」のほうもそう。かすかに感じる木片のような香りや苦味がクセになるおいしさ! 凝縮された植物のパワーが体中に染み渡っていく感じがする。

二人がオーダーした薬膳酒。右が「ホルモンバランス」。左が「強壮・免疫強化」。
木村:「植物最高カレー」は、あっさりとしていて、カレーなのに胃もたれ知らず。
海渡:わかる〜。40種類以上もハーブやスパイスが入っているとは思えないほど、見事に味が調和していて驚き。付け合わせのピクルスもほどよい酸味でおいしいね。
木村:こういった体に負担のない食事ができるスポットが、会社や自宅の近所に増えてほしい〜!! 毎日通うのに。
海渡:常連になるよね。お酒が飲めない人におすすめの「黒糖梅サイダー」も、食事のお供にぴったりだよね。梅の酸味と、黒糖が生み出す深みのバランスが絶妙。薬膳に苦手意識がある人も、ゴクゴク飲めちゃうこと間違いなし!

海渡:こうしてお酒を通して、漢方やハーブを身近に感じられて楽しかった。あと、「薬膳薬花 木馬」のオーナー新羅さんとネロリハーブ主宰の菅原さんによるPodcast番組「植物最高Radio」がめちゃくちゃ面白いから必聴。
木村:最高だよね。
海渡:ここに来る道中で聞いた回では、老化を緩やかにするためには、早食いはダメと言っていたから、カレーはゆっくり味わいました! ちなみに、ランチタイムはこのPodcast番組が店内に流れています。はぁ〜今日は体にいいものを取り入れられるだけでなく、体との付き合い方も学べて最高でした。
木村:また飲みに来ようね。
「薬膳薬花 木馬」のオーナー新羅慎二さんと、ネロリハーブ主宰の菅原あゆみさんによるPodcast番組「植物最高ラジオ」。体の不調を整えるレシピや、心身のために気をつけた日々の過ごし方などを二人がトーク。心地よく暮らすためのヒントがいっぱい詰まっている。
「薬膳薬花 木馬」
住所:東京都渋谷区神宮前3-28-8 3F
電話:03-6844-3934
営業時間:【ランチ&カフェ】11:30〜17:00
【バー】19:00〜24:00
※日曜日は、ランチ&カフェ営業のみ
公式Instagram:https://www.instagram.com/mokuba.harajuku/
アートや花を愛でながら飲める東京の酒場9選!アラサー女子たちの癒しスポット<ウェルネス酒場vol.7>
幸福度がアップ! 美しい花や植物を愛でながら美酒に酔う
エディター木村:やっぱりアートや植物といった美しいものは眺めるだけで癒されますよね。
ライター海渡:ドーパミンやセロトニンが分泌されるらしいですよ。
エディター嵩倉:眺めるだけでも幸福度が上がるのに、そこに美食と美酒が加われば、それは間違いなくウェルネスにつながりますね。
ライター海渡:私のおすすめは、2024年7月に祐天寺にオープンした「babajiji house」。以前、神宮前にあった野村友里さん主宰のレストラン「eatrip」と花屋「The little shop of flowers」が移転し、一軒家を拠点にした施設です。グローサリーショップ「eatrip soil」や、ギャラリー&ショップ「YES SHOP」も入っていて、見どころ満載なんです!
エディター木村:こんなお店があるとは!
ライター海渡:ここに置いてあるお酒はどれも素晴らしいんです。なかでも、「nondo」のどぶろくは絶品! 飲むというより、食べると表現したくなるくらいドロッと濃厚で、バナナようなフルーティな味わいです。
エディター嵩倉:食事もおいしそう。色とりどりの野菜たっぷりで体によさそう!
ライター海渡:どれも体が喜ぶお味です。エントランスにある切り株スペースで、花を眺めながらサクッと立ち飲みするだけで疲れが吹き飛びます〜。
エディター嵩倉:素敵ですね! お花が楽しめる場所といえば、私のおすすめは恵比寿にある会員制バー「EBISU FLOWER PARK」。お花を使ったカクテルを楽しみながら、世界各国の花々を堪能できるんです。ダイナミックに飾られたお花の迫力にきっと圧倒されるかと。しかも、そのお花は購入できて、花屋として利用することもできるんですよ。
エディター木村:(店内の写真をチェック)まるで花園!!
エディター木村:私のおすすめは、蒲田にある「JUURI(ユーリ)」かな。花屋さんの隣にワインバーが併設されていて、ごはんもすごくおいしいんです。ノンアルコールのぶどうジュースもおいしいですよ!
ライター海渡:洗練された雰囲気で素敵! 蒲田の銭湯帰りに行ってみようかな。
観て、作って。アートに出合える酒場
エディター木村:飲みながらアート鑑賞ができたり、制作体験ができたりするスポットも増えていますよね! 例えば、新徒町にある、廃材を使ったものづくり体験ができる「Rinne Bar」や陶芸バー「ろくろと米 ととと」とか。
エディター嵩倉:あ〜たしかに。「ろくろと米 ととと」は向島にありますよね?
エディター木村:そうそう、ミニろくろ体験と食事がセットになっていて、所用時間は2時間程度。土に触れたり、土鍋ごはんを味わったり、日本酒を飲んだり…楽しいことづくし!
「Rinne.bar」はオリジナルのカクテルがすごくおいしいんだけど、同じものをノンアルでも楽しめちゃいます!
ライター海渡:料理もそうだけど、何かに没頭するってセラピー効果がありますよね。だから、今アート体験が流行っているのかなと。
エディター嵩倉:手を動かすことで、幼少期のことを思い出して心が満たされるということもありますよね。私の友人も最近、代官山や神宮前などにある「ArtBar」で、ワイングラスを片手にお絵描きを楽しんでいました。
ライター海渡:楽しそう〜。そういえば高校生のとき以来、絵の具に触れてなぁ。久しぶりにパレットを握りたくなってきました(笑)。
エディター嵩倉:“作る”ではなく“観る”なら、中目黒にある「3110NZ by LDH Kitchen」。鮨の名店「鮨さいとう」と現代美術ギャラリー「NANZUKA」がコラボレーションしたお店で、異世界に迷い込んだようなクリーンな空間でアートとお鮨を堪能できるんです。
エディター木村:本当だ! 近未来的。
ライター海渡:麻布台ヒルズに入っている 「ギャラリー&レストラン 舞台裏」も素敵ですよ。展示エリアの裏にレストランがあって、鑑賞後にワインを飲みながら語り合う時間は至福です。店内のほの暗さもよくて、心静まるひとときが過ごせるんです。

「ギャラリー&レストラン 舞台裏」
Photo by Ryo Yoshiya
エディター嵩倉:大正4年創業の老舗酒屋が倉庫をモダンにリノベーションして始めた角打ち「桑原商店」もいいよね。店内奥の巨大ショーケースには約200種類の日本酒がずらりと並んでいて、その光景はまるでアート作品のよう。そこから宝探しのように気になる一本を探す時間は、たまらなく幸せ!
エディター木村:ここ、すごく楽しいですよね。お酒はもちろん、アート関係の仕事もされているオーナーが、全国各地から集めた食品やアート作品も購入できるんですよね。どの商品もユニークで、物欲が止まらなくなるんですよ(笑)。
エディター嵩倉:わかります(笑)。店内では、週替わりで約40種類の日本酒が飲めるうえ、おつまみも充実しているため、日本酒好きにはたまらない空間ですね。
エディター木村:今度みんなで飲み比べしに行きましょう〜!
エディター嵩倉&ライター海渡:最高。行きましょう〜!

「桑原商店」
Photo by Kenta Hasegawa
究極のマインドフルネス!? アート作品を作りながらお酒を楽しむ、新御徒町「Rinne.bar」に行ってみた!<ウェルネス酒場vol.8>
モノづくりバー「Rinne.bar」@新御徒町を訪問!
今回、二人が訪れたのは、新御徒町駅から徒歩1分ほどのところにある、アップサイクルなモノづくりバー「Rinne.bar」。ここではお酒を飲みながら、廃材やゴミとして捨てられるはずだった素材を使って、モノづくりを体験することができます。

廃材を使用して作られた大テーブルが中央に置かれた店内は、温もりのある雰囲気。右手の棚には、サンプルや制作に使う素材が並び、見ているだけでも心浮き立つ。
メニューは、「モノづくり1プロジェクト+ワンドリンク」(¥4400)と、「モノづくり1プロジェクト+2時間フリードリンク」(¥5500)の2種類。毛糸のコースターやレザーのキーチェーン、コインケース、ジオラマなど、全12種類の中から好きなものを選べます。制作時間はプロジェクトによって異なりますが、最低でも1~2時間は必要。本格的な制作ではなく、飲みながら軽く手遊びしたい人向けに、オリジナルのカードや缶バッジなどが作れる「お通しMINI PROJECT」(¥1100)も用意されており、こちらも人気です。

制作できるアイテムが載ったメニュー。木片や毛糸などを使って作る人形「KOPPA Kun」が人気No.1とのこと。
ドリンクは、アルコールからノンアルカクテル、ノンアルコールまで幅広くそろえており、お酒の種類も豊富。エシカルなクラフトジン「RIVIVE」をはじめ、国内外から集めたこだわりのお酒が楽しめます。フードはミックスナッツとドライフルーツのみの販売ですが、自由に持ち込みが可能。ちなみに、モノづくりをせずにドリンクだけの利用もできるので、近所を散策がてら立ち寄っても。

飲み放題は、黒板のメニュー内すべてOK。
お酒を片手にアップサイクルなモノづくりをスタート!

エディター木村は、木片でジオラマ作り、ライター海渡は毛糸を使ったコースター制作を選択。本格的に制作に入る前に、スタッフから注意事項の説明を受け、同意書を記入。その後、作り方の手順が書かれたガイドを読みながら制作を開始します。マニュアルを読んでわからないことがあれば、そばにいるスタッフに聞けば教えてくれるので、モノづくりが苦手な人も安心を!
✔︎エディター木村が挑戦! 木端のジオラマ作り
✔︎ライター海渡が挑戦! 毛糸のコースター作り
モノづくり体験アフタートーク

木村:めちゃくちゃ楽しかった〜‼︎ 3時間も制作してたけど、本当にあっという間だった。
海渡:ね、驚き‼︎ 時間が一瞬で過ぎた。集中しすぎて、今湯上がりみたいな心地よさを感じてる。普段パソコンやスマホばっかり触ってるから、そこから数時間離れて、自分の直感や手をフル稼働させる時間ってすごく大切なんだと気づかされたよ。
木村:わかる〜!! 何を無心になって「作る」時間って、瞑想に近いよね。
海渡:確かに! 瞑想を自分でやろうと思うと難しいけど、これならできるよね。普段、あれこれ考えすぎてしまう人におすすめしたい。
木村:うんうん。頭と心に余白をくれるから絶対いい。しかも、形として完成するから、達成感も得られるし。
そして、お酒もすごくおいしかったね〜。私は、ベリーがゴロゴロ入った「ベリーキティ」というカクテルを飲んだけど、ほんのり甘いから集中力が途切れたときに飲むと最高でした。

海渡:私が飲んだお酒は、「クラフトレモンサワー」だけど、はちみつの優しい甘さと、レモンの酸味のバランスが絶妙で、一気飲みしたい気持ちを頑張って抑えたくらいおいしかった!

木村:制作は難しかった? 私が作ったジオラマは、木片を組み合わせる、という単純な作業で簡単にできました。
海渡:私も。ひたすら同じ作業の繰り返しだったので、不器用な私でも完成させることができました。ちなみに、中央がグリーンの混色ラナンキュラスをイメージして作りました。ワイヤレスイヤホン置きに使う予定!
木村:配色が素敵! 私は直感にしたがって、思いつくままに作ったのでテーマは……なし(笑)。
海渡:モダンな仕上がりで素敵だよ。また作りに来て、今度はもっとうまく作りたいと思います。
木村:じゃあ、またデジタルデトックスしたくなったら、一緒に遊びに来よう!

(左)ライター海渡が作った毛糸のコースター。(右)エディター木村作、ジオラマ。
「Rinne.bar」
住所:東京都台東区小島2-2-21
電話:050-6875-0500
営業時間:13時00分〜22時00分(21時00分L.O.)
定休日:月〜火曜
公式サイト:https://www.rinne.earth/※現在「Rinne.bar」はクラウドファンディングを実施中。詳細はこちらからチェック