2024年、何が流行る? どんな価値観が社会を変える? 『世界と私のAtoZ』『#Z世代的価値観』など、「カルチャー×アイデンティティ×社会」をテーマに発信する、カリフォルニア在住のライター竹田ダニエルさんに、2024年に流行りそうな“10のキーワード”を予想してもらいました。今回のトピックは「コンテンツ」をフィーチャー。

竹田ダニエル 2024 トレンド 予想 コンテンツ

竹田ダニエル

ライター

竹田ダニエル

1997年生まれ、カリフォルニア出身、在住。「音楽と社会」を結びつける活動を行い、日本と海外のアーティストをつなげるエージェントとしても活躍する。2022年11月には、文芸誌「群像」での連載をまとめた初の著書『世界と私のAtoZ』(講談社)を刊行。今年9月には、『#Z世代的価値観』(講談社)も発売。そのほか、現在も多くのメディアで執筆中。

「コンテンツ」の2024年流行予想

3. 「女性が中心」なストーリーの重要性にスポットが!

2023年は、映画『バービー』の世界的ヒットや『ミーン・ガールズ』のリバイバル、コメディ映画『ボトムズ』のヒット、『ゴーストワールド』の再上映など、女性中心のストーリーや女性が監督を務める映画が話題になりました。また、今年の11月からアメリカで公開が始まった『Priscilla』は、エルヴィス・プレスリーの元妻の自伝が映画化された作品で、ソフィア・コッポラが監督。

男性の視線からではない「女性性」が語られることの重要性が話題となり、認められはじめたことで、今後はより女性中心のコンテンツが楽しめるようになってくると感じます。


4. 「韓国 × グローバル」コンテンツがさらに盛り上がる

2023年は、韓国のダンスバトル番組『STREET WOMAN FIGHTER 2』にめちゃくちゃハマって、TikTokに流れてくるBada Leeというダンサーの動画を延々と見ていました(笑)。Badaは『NCT』や『aespa』の振り付けを手がけてきたダンサーで、この番組でさらに人気に。番組自体は韓国語がわからなくてもちゃんとバズる仕組みになっているから、切り抜き動画に視聴者のリアクションをのせた動画が、アメリカでもすごく流行っていました。




また、韓国の映画作品『ソウルに帰る』と『Past Lives』は、2023年にアメリカでも上映され、大変話題になりました。どちらも、移民として国外に移住した主人公が、自分が生まれた韓国に戻ってアイデンティティを探していくという内容。

2024年も、韓国とグローバルの視点がかけ合わさったコンテンツの注目度が上がると思います。個人的にもとても楽しみです!

取材・構成・文/種谷美波(yoi)