世界中のアナログゲームで遊べる「JELLY JELLY CAFE」広報のオギユカさんに、3〜4人で楽しめて距離が縮まるアナログゲームを教えていただきました。イチオシのゲームは、アナログゲーム好きのyoiエディター木村と初心者のライター菊池が実際に体験してレポート!
JELLY JELLY CAFE・広報
世界中のボードゲームが遊べるボードゲームカフェ「JELLY JELLY CAFE」の広報。「JELLY JELLY CAFE」は東京を中心に関東、名古屋、大阪、福岡の15店舗あり、ボードゲーム初心者の方からヘビーなボードゲームファンまで年間のべ18万人以上が来店している。yoiの取材は池袋2号店で行いました。
嘘つきすごろくゲーム!? 『チャオチャオ』

オギ サイコロを振ってコマを進めるすごろくゲームなのですが、サイコロは筒の中で振って、出た目は自分だけが確認します。サイコロには×(バツ)が2つあり、それが出た場合は嘘の数字を申告します。
他のプレイヤーがそれを信じてくれたらそのまま進むことができるのですが、信じないプレイヤーがいた場合、サイコロの目を公開します。
もしウソの申告をしていたらそのコマはボードから落とされ、見抜いたプレイヤーがその分進めますが、本当だった場合、信じなかったプレイヤーのコマが落とされてしまいます。
『チャオチャオ』はここが面白い!
オギ 自分のコマを3つゴールさせるか、コマが全滅したときに得点がいちばん高い人が勝ち。いちばん最初にたどり着いたからといって勝ちなわけではなく、最後に辿り着いた人のほうが点数が高いんです。
木村 なるほど…。可愛いデザインとは裏腹に、かなり駆け引きが必要なゲームですね。
菊池 たった8マスしかないのに、たどり着くまでの道のりは意外と大変!
恥ずかしさを捨てて演じきれるかがカギ! 『ベストアクト』


オギ このゲームには駆け引きも運も必要ありません。必要なのは演技力です! 投票用のチップとカードを受け取ったらゲームがスタート。各プレイヤーにはアクトカードが配られ、お題カードの中のどのお題を演じるかを自分だけが確認します。例えば、上の写真のお題カードが場に出ており、自分に配られたアクトカードが「A」だったら、からかわれて照れている感じの「もう」を演じなければなりません。
順番にお題の演技を行い、誰がどのお題を演じたかを予想します。全員の演技が終わったら正解発表をし、誰がどの演技をしたか当てられると1点もらえ、演技したプレイヤーは、自分の演技を当てたプレイヤーの数だけ得点がもらえます。
『ベストアクト』はここが面白い!
オギ かなり有名なゲームではあるのですが、テッパンで盛り上がるので今回ピックアップしました!
菊池 当たるとうれしいし、当ててもらってもうれしい!
木村 逆に誰にも当てられなかったら寂しいね(笑)。からかわれての「もう」と、しょうがないなあの「もう」、演じ分けられるか自信ないかも(笑)。
オギ 一度予想したら、書き直すことができないのもスリリングでいいんですよね。
スパイスか数字の嘘を見破れ!ブラフ系カードゲーム 『スパイシー』


オギ 子どもの頃に遊んだ人も多い、ダウトに近いゲームです。スパイスの種類と数字が書かれたカードを裏返したまま順番に出していき、手札をなくすと大量得点できて、一気に勝ちに近づきます。
相手が嘘を言っていると思ったら、スパイスの種類が違うのか、数字が違うのかを指摘し、見抜けたら得点を獲得、間違えたらカードを出した人に得点が入ります。
『スパイシー』はここが面白い!
菊池 ほぼダウトと同じルールだから、初心者の私でも簡単にできそう。
オギ 数字とスパイス、どちらかだけ嘘をつけばいいから、ウソをつくのが苦手な人でもやりやすいのでは?
木村 王道のカードゲーム感がありますね。でもカードの絵柄がすごくおしゃれで、購買意欲をそそられます!
菊池 猫好きにはたまりませんっ!
指で棒を支える新感覚のバランスゲーム『ユビボー』

木村 いわゆるツイスターゲーム(ルーレットなどによって示された、両手足のいずれかの部位を、4色(赤・青・黄・緑)に色分けしてシートに描かれたマークの上へ交代で置いていき、倒れないよう体勢を持ちこたえるゲーム)の指バージョン?
オギ そうです! 単純で言葉も必要ないからこそ、海外の方からのウケもすごくいいんですよ。
菊池 このスポンジでできたボールは何に使うんですか?
オギ これはチャレンジルールのときに使うもので、通常は棒をつなぐだけなのですが、ボールを乗せるという選択肢が増えるんです。
『ユビボー』をプレイしてみた!
まずは好きな色のプレイヤーカードを選んで、自分の色を決めます。今回は木村が赤、菊池が青、オギさんが緑、「JELLY JELLY CAFE」デザイナーのいるかさんがオレンジ。山札からカードをめくったら、カードに従って、他のプレイヤーと指同士を棒でつなぐだけ!


菊池 青の中指のカードが出た! 私が他のプレイヤーを指名して、自分の中指を棒でつなぐってことか。
オギ 長く続けやすいようにバランスを考えるのが重要です!
菊池 じゃあ木村さんの親指にします! ちなみに私が自分の色以外のカードを引いた場合はどうなるんですか?
いるか その場合は、カードと同じ色のプレイヤーの指示された指と、自分の好きな指をつなぎます。
木村 なるほど。とっても簡単でわかりやすい!

木村 すごく順調!
菊池 これはクリアできるのでは!? 4人で遊んだ場合、何本つなげばOKでしたっけ?
いるか 12本です! 頑張りましょう!
オギ でも油断は禁物! 次のカードですでに使っている指が出てしまったら、同じ指で2本支えなきゃいけなくなるんですよ。
木村 えーーー! 無理無理!
オギ オレンジの小指が出た! いるかちゃんの小指は空いているけれど、私はどの指でつなげばいいのだろう……。
木村・菊池・いるか 頑張ってー!

ガシャガシャガシャー!!!!
全員 あーーー!
菊池 あと一歩のところで崩れちゃった〜。
いるか 悔しいですね(涙)。
木村 でもこれは何度もチャレンジしたくなるゲームだね。
オギ 回数を重ねるごとに連帯感が生まれるので、これから仲良くなりたい人とやるといいかもしれません。
木村 ただやりすぎると指がつりそうになるので注意(笑)。
撮影/細谷悠美 取材・文/菊池美里 企画・構成/木村美紀(yoi)