“フェムテック元年”といわれた2020年から、5年目となる2024年。2021年9月のローンチ以来、フェムテック&フェムケアについての情報収集と発信を続けてきたyoi編集部がキャッチした、24年の先読み10トピックスをご紹介。フェムテックやフェムケアの現在地を知ることで、社会の変化も見えてきます。
- フェムテック&フェムケアトレンド①ファッションEC、駅ビル、家電量販店…全国どこでも製品が買える時代に!
- アパレルがフェムテック分野に参入!『Mood is me.』/アダストリア
- アトレ恵比寿に『FEMTECH LAB (フェムテック ラボ)』1号店がオープン
- フェムテック&フェムケアトレンド②妊活は“テックの時代”に。男性の妊活に「メンテック」も注目!
- ソフィから「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」が発売
- 男性の妊活には「メンテック」。「TENGAメンズルーペ」も話題に
- フェムテック&フェムケアトレンド③ 次に来る生理用品、「月経ディスク」に熱視線!
- 台湾で開発された「フルムーンディスク」が注目の的
- フェムテック&フェムケアトレンド④セルフプレジャーは“温度”が次なるキーワード!
- 温度の変化も楽しめる、ガラスのディルド「Cecii」
- フェムテック&フェムケアトレンド⑤生理中のセルフプレジャー「メンスタベーション」って知ってる?
- 「メンスタベーション」におすすめ!ウーマナイザー WAVE
- フェムテック&フェムケアトレンド⑥女性が作るコンドームが話題!
- 女性スタイリストが作ったコンドーム
- 大学生が卒業制作として作ったコンドーム
- フェムテック&フェムケアトレンド⑦骨盤底筋グッズが、トレーニンググッズから一般医療機器として販売可能に!
- 骨盤底筋を鍛えるケーゲルベルを、一般医療機器としてリニューアル販売!
- フェムテック&フェムケアトレンド⑧企業のフェムテック活用、月経による体調不良による追試など、社会に確実な変化が!
- オルビスがフェムテックを活用し、女性社員がより働きやすい職場に
- 月経による体調不良も、公立高校入試の追試験の対象に
- フェムテック&フェムケアトレンド⑨障がいのある人も使いやすいランジェリーブランドが登場!
- 「AonC」のランジェリーで、障がいのある人の選択肢を増やす
- フェムテック&フェムケアトレンド⑩日本のフェムテック市場が、インバウンド需要拡大中!
- LOVE PIECE CLUB ラフォーレ原宿のお客は半数が海外から!?
フェムテック&フェムケアトレンド①ファッションEC、駅ビル、家電量販店…全国どこでも製品が買える時代に!
2020年以降、吸水ショーツやデリケートゾーンソープなどの認知が広まり、多くの女性誌メディアでも取り上げられましたが、販売店が限られ、多くの人が日常的に手に取ったり購入できる環境ではありませんでした。しかし2023年秋から大手企業の参入により状況が一変。2024年はさらに、身近なところで買えるショップが増えそうです。
アパレルがフェムテック分野に参入!『Mood is me.』/アダストリア
9月27日に、大手アパレル企業の「アダストリア」から、フェムテック&フェムケアに特化したセレクトショップブランド『Mood is me.』がデビューし、自社EC「ドットエスティ(.st)」内で販売を開始。普段から洋服の購入で使っている方も多いサイトなので、「洋服感覚でフェムケアアイテムやセルフプレジャーグッズを選ぶことができる」と評判になりました。
アトレ恵比寿に『FEMTECH LAB (フェムテック ラボ)』1号店がオープン
11月22日には、アトレ恵比寿にフェムテックSTORE「FEMTECH LAB (フェムテック ラボ)」(運営:ティーガイア)1号店がオープン。商品の販売だけでなく、コミュニティスペースでセミナー等も行なっているサロン型の店舗であることが特徴です。また、店舗で試した商品を自宅でECから購入することも可能。アトレといえば、自宅の最寄り駅にもあるという方も多いはず。そんなおなじみの駅ビルで、手に取ってフェムケアアイテムを見ることができるようになったのは、大きな変化なのではないでしょうか?
ほかにも、2023年8月に東京ビッグサイトで開かれた見本市「第23回JAPANドラッグストアショー」では、初めて「フェムケアゾーン」が設置。全国のドラッグストアでの販路も拡大したため、近所のドラッグストアでも、フェムケア用品を見かける機会が増えてきたと気づいた方も多いかもしれません。
また、11月11日に美容の最大手企業「花王」の「トワニー」が新フェムケアライン「TWANY&me(トワニーアンドミー)」を発売。11月18日には、「無印良品」が女性の悩みに寄り添った漢方薬を新発売するなど、誰もが知る企業がフェムケア市場へ続々参入。
さらに2023年12月15日にオープンした家電量販店エディオンの最大級店舗「エディオン横浜西口本店」には、初となる「フェムテックコーナー」が誕生! 売り場には体験会やイベントを行うスペースも併設されており、吸水ショーツでおなじみの「Be-A」が主催するイベントや、ラブピースクラブ代表の北原みのりさんが登壇するイベントなどを開催しています。
2024年もこの流れは、引き続き盛り上がっていきそうです!
フェムテック&フェムケアトレンド②妊活は“テックの時代”に。男性の妊活に「メンテック」も注目!
現在、新生児の約11人に1人が体外受精で生まれている日本(2021年の日本産科婦人科学会の調査より)。テクノロジーの進化で自分の体を知るツールが増え、自分でできる妊活や不妊治療について関心を持つ人も増えています。技術の革新も目覚ましく、2024年も子どもを望む人たちの助けになりそうです。
ソフィから「妊活タイミングをチェックできるおりものシート」が発売
ソフィ 妊活タイミングをチェックできる おりものシート 5枚入り、10枚入り(オープン価格)
妊活において、受精する可能性の高い「排卵時期を含む約6日間」を把握することは非常に重要ですが、ユニ・チャームの調査によると、妊活に適したタイミングを把握することに悩んでいる女性が多いことがわかりました。
普段通りの生活を送りながら、気軽に妊活タイミングを予測できる方法はないかと長年研究を続けた結果、“おりもの”には、妊活タイミングを知るうえで重要なサインをもたらす「妊活おしらせ物質」が含まれていることを発見! その発見から、「妊活おしらせ物質」に反応する「ソフィ 妊活タイミングをチェックできる おりものシート」を開発。
また、フェムテック製品を販売する会社「フェルマータ」では、医療機関と協力して、おりものの状態から妊娠しやすい時期を測定するデバイス「Kegg(ケグ)」の臨床試研究を開始。近い将来、テクノロジーを用いておりものを分析し、データを取りながら妊活タイミングを確認できるようになるかもしれません。
男性の妊活には「メンテック」。「TENGAメンズルーペ」も話題に
メンズルーペ ¥1,650/TENGAヘルスケア
不妊症の原因は、実は約半分は男性にも原因がありますが、「忙しい」「クリニック受診へのハードルが高い」「自分は大丈夫と楽観視している」「その場での検査に抵抗がある」などの理由から、不妊検査を受ける男性が少ないのが現状です。
採取した精子を、高性能ボールレンズをスマホカメラに装着して観察できるキット「TENGAメンズルーペ」なら、自宅で簡単にトライできると、不妊検査のファーストステップとして話題。iOS専用アプリを使うと精子の解析も可能で、動画から数値を計算し、精子の状態を客観的に知ることができます。
そのほか、容器に採取した精子をシリンジ(先端がシリコンゴムでできた注射器状の器具)に吸い上げ、腟に注入する「シリンジ法」を自宅でできるプロダクト「Seed in」や、妊活中の男性に必要とされている成分を7種配合した医師監修のサプリメント「オムテック メンズシードサプリメント」など、男性の妊活課題にも焦点を当てた「メンテック※」プロダクトが続々登場しています。
※「メンテック」という言葉が生まれた経緯や定義はまだ曖昧な部分もありますが、本記事では生物学的男性特有の健康課題を解決する製品やサービスを指す言葉として便宜的に用いています。
フェムテック&フェムケアトレンド③ 次に来る生理用品、「月経ディスク」に熱視線!
吸水ショーツ、月経カップに次いで、生理用品ジャンルで今注目を集めているのが「月経ディスク」! 腟口に近い場所で使う月経カップに対し、月経ディスクは腟の奥の恥骨に引っ掛けて使うのが特徴。まだまだ愛用者は少ないものの、実際に使った人からは「予想以上に快適!」「入っている感じがまったくしない」との声がyoi編集部にも多数寄せられています。
台湾で開発された「フルムーンディスク」が注目の的
フルムーンディスク スモール ¥6,930/フルムーンガール
台湾のクラウドファウンディングで多くの支援を集め開発された「フルムーンディスク」は、100%医療用シリコンを使用している、子宮頸部の下に装着する月経ディスク。
こちらの商品を販売している「LOVE PIECE CLUB」によると「ストアでは、吸水ショーツや月経カップを抜き、こちらの「フルムーンディスク」が売り上げ1位。 DEPTオーナー・アクティビストのeriさんがInstagramでご紹介くださったのをきっかけに、多くの人に興味を持っていただきました。使いきりの月経ディスク「MOLARA」にも注目しています」(LOVE PIECE CLUB広報・山本さん)とのこと。2024年、新たなブームになるかもしれません。
フェムテック&フェムケアトレンド④セルフプレジャーは“温度”が次なるキーワード!
yoiが実施したアンケートによると、セルフプレジャーを経験したことがある女性は95%にものぼります。振動系、挿入系、吸引系などyoiでもさまざまなプレジャートイを紹介してきましたが、次なるキーワードは“温度”という情報が…!?
温度の変化も楽しめる、ガラスのディルド「Cecii」
Cecii ¥7.150/biird.
オランダのプレジャーグッズブランド「biird.」のガラス製ディルド。お湯につけて温めたり、冷蔵庫に入れて冷やしたりして、温度の変化を楽しむことができます。
「LOVE PIECE CLUBのトイの多くは、医療用シリコンを使ったトイです。ただ、シリコンの唯一とも言える欠点は…温度。室内の温度によってシリコン素材の温度が変わるということはなく、使う時もヒヤッとしないけれど、あたたかくもなく、冷たくもなく、常に一定の『シリコン温度』です。人肌のようなあたたかさ、または冷たくて強い刺激…という皮膚感覚での楽しみ方はできません。プレジャー用途以外にも、性交痛や腟の委縮があって改善をしたいけど、ダイレーターだと冷たさが気になる方や、腟の乾きが気になってきた方にもオススメのアイテムです!」(LOVE PIECE CLUB広報・山本さん)
フェムテック&フェムケアトレンド⑤生理中のセルフプレジャー「メンスタベーション」って知ってる?
「メンスタベーション」は、メンストレーション(生理)とマスターベーション(自慰行為)を合わせた造語。革新的な技術で大人気のプレジャーグッズブランド「ウーマナイザー」による、女性の性的健康、性的幸福、性的快楽に関する研究に今後5年間250,000€を投資するプロジェクト「プレジャーファンド」の研究によって、マスターベーションと痛みの関与が明らかになり、注目を集めています。
「メンスタベーション」におすすめ!ウーマナイザー WAVE
ウーマナイザー WAVE ¥18,700/ウーマナイザー
バスルーム製品のハンスグローエ社と、ウーマナイザーがコラボしたシャワーヘッド。シャワーヘッドとしての使用のほか、水圧を利用したセルフプレジャーアイテムとしても使うことができる。
「プレジャーシャワーのWAVEなら、お風呂場で使うので生理中も血を気にせずプレジャーに集中できます。生理中のプレジャーに抵抗感があるという人もいますが、このようなアイテムを使って、『メンスタベーション』にトライしやすくなるといいですね」(LOVE PIECE CLUB広報・山本さん)
フェムテック&フェムケアトレンド⑥女性が作るコンドームが話題!
「女性がコンドームを用意するのって変なこと…?」そんなお悩みが、性教育YouTuberのシオリーヌさんの連載にも寄せられました。もちろんまったくおかしいことではありませんが、女性がコンドームを持っていることに対して向けられる偏見や、女性本人の抵抗感も根強くあります。そんな空気を変えていくような、女性が製作したコンドームに注目です。
女性スタイリストが作ったコンドーム
コンドーム ¥1,650/THE NEW CHAPTER
yoiでも活躍しているスタイリストの小泉茜さんによるブランド「THE NEW CHAPTER」のコンドーム。これまで部屋にコンドームのパッケージがなじまないのが気になっていたので、インテリアにもフィットするおしゃれなパッケージのものを製作されたそう。
大学生が卒業制作として作ったコンドーム
左「COMAMORI」¥880・右「comamo」¥660/中西ゴム工業
当時大学生だった、東北芸術工科大学デザイン工学部企画構想学科の早坂緋奈乃さんが卒業制作として制作・販売した2種類のコンドーム。お守りの中にコンドームが入った「COMAMORI」と、宝石型のシールが付属しておりコンドームに貼ると指輪のように見える仕掛けの「comamori」は、どちらも“女性の未来を守るお守り”になることがコンセプト。
自分の未来のためにコンドームを持ち歩いたり、セックスをする相手に避妊の意思を伝えるなど、コンドームを使う意義は避妊だけでなく、女性が自身の意思や人生を大事にすることの表れでもあるという思いが込められています。
フェムテック&フェムケアトレンド⑦骨盤底筋グッズが、トレーニンググッズから一般医療機器として販売可能に!
日本は国際的に見ても厳しい水準の医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律(通称:薬機法)によって、消費者が守られています。それ自体はとても良いことですが、「フェムテック」製品は、これまでにない新しい価値観を持つ製品が多いこともあり、既存のどの枠組みに当てはめるべきか、あるいは新しい枠組みを作るべきなのか、答えが出ていないいものも多くあります。
フェムテック製品を輸入販売する「フェルマータ」が扱う「ケーゲルベル」などの膣内に挿入して骨盤底筋の運動に用いる器具についても、長らく「雑品」として販売するしかなく、効果効能を謳えませんでしたが、ついにその状況に変化が!
2022年に、一般医療機器の一般的名称に「骨盤底筋訓練器具」が新設されたことで、届出をすれば、日本市場で医療機器として販売できることになったのです。その結果を受け、フェルマータは、これまで雑品として販売していた「ケーゲルベル」を一般医療機器として2023年7月にリニューアル発売! 出産や加齢、デスクワークによる骨盤底筋のゆるみにより発生する尿もれ(腹圧性尿失禁)に対し、“改善を目的として訓練を行う機能”を謳って販売しています。
骨盤底筋を鍛えるケーゲルベルを、一般医療機器としてリニューアル販売!
尿漏れの改善等を目的として、ケーゲル体操=骨盤底筋トレーニングを週3回(1回5分)でできるように作られたトレーニングアイテム。ケーゲルベル(骨盤底筋トレーニングアイテム) ¥15,400/Kegelbell
「フェルマータ」クリエィティブディレクターの梅津さんは「フェムテック製品の認知や流通を拡大するためには、ときには既存の枠組みを見直すことも必要です。骨盤底筋トレーニングアイテムについても、きちんと届出されたものであれば、医療機器として適切な効果を謳えるようになったことには、大きな意味があります。このようなケースが徐々に増えていくことで消費者が商品を手に取りやすくなり、フェムテック市場はさらに盛り上がっていくでしょう」と語ります。
フェムテック&フェムケアトレンド⑧企業のフェムテック活用、月経による体調不良による追試など、社会に確実な変化が!
ジェンダー平等やフェムケアの重要性の認知が一層広まった2023年。社会には様々な変化が起こっています。
オルビスがフェムテックを活用し、女性社員がより働きやすい職場に
化粧品等を販売するオルビスが、在籍社員の約90%を占める女性の活躍を妨げる健康課題に対して個別にサポートをするためのヘルスケアサービス『FEMCLE(フェムクル)』を導入。
オルビスが本社の女性社員に対して2022年12月に実施した女性特有の健康課題に関するアンケート調査では、「1カ月の中で何かしらの女性特有の健康不調を感じる(78%)」と回答しており、多くの女性社員が不調を抱えた状態で業務にあたっていたことが明らかになりました。健康課題の改善を会社が支援することで、一人一人が自分らしい働き方を実現することができ、業務においての生産性向上にもつなげることを目標としています。
経済産業省のフェムテック等サポートサービスにも多くの企業が参加しており、今後も企業による女性の健康課題への支援は増えていきそうです。
月経による体調不良も、公立高校入試の追試験の対象に
各企業だけでなく、国の決まりにも変化が。2023年11月、文部科学省は公立高校入試の追試験の対象に、月経による体調不良(PMSも含む)を加えるよう都道府県の教育委員会などに周知する方針を固めました。健康管理アプリ「ルナルナ」が2021年12月に実施したアンケートでは、10代以上の女性1197人の85.1%が、受験と月経が重なることについて「不安があった」と回答しており、月経関連の不調が受験に与える悪影響は見過ごせるものではありませんでした。
文科省は、追試験の対応を未実施の教育委員会に対し、2024年入試からの対応を求める方針です。より多くの女性が本来の実力を発揮し、自分の可能性にチャレンジできる未来を願います。
フェムテック&フェムケアトレンド⑨障がいのある人も使いやすいランジェリーブランドが登場!
「AonC」のランジェリーで、障がいのある人の選択肢を増やす
障がいのある人でも使いやすい下着を展開するブランドとして、2023年6月に誕生した「AonC」。創業者の井上夏海さんが、あるきっかけで障がい者向け商品・ブランドを探したところ、「なかなか見つからない。あったとしても、“福祉感”の強いものばかりで、可愛くない、そして高い…。どうして障がい者はたくさんいるのに、こんなにもよい商品が少ないんだろう?」そんな違和感を抱いたことによってスタートしたブランドだそう。
「誰もが、ありたい自分を自由に選び取れる世界を作る」をミッションとし、障がい者を一括りにせず、それぞれの声に耳を澄ませてリサーチ。機能性だけでなく、洗練されたデザインと高品質な素材にもこだわって商品を開発しています。
こちらは、フェルマータの梅津さんも注目しているブランド。「2023年に登場した新ブランドの中で、私が特に素敵だと思ったブランドです。これまでの社会では、どんな分野もマジョリティに偏った商品展開でしたが、それでは欲しいものが手に入らないという人もいます。顧客は少人数でも、『そうそう!こういうのが欲しかった!』と思うアイテムやブランドが増えてきており、一人一人に向き合って商品作りをする市場に近づいてきているのではないでしょうか」(梅津さん)。
フェムテック&フェムケアトレンド⑩日本のフェムテック市場が、インバウンド需要拡大中!
2023年の10月の訪日客数は251万6500人となり、新型コロナウイルス流行前の2019年同月を0.8%上回りました。インバウンド需要も本格的に復活した2023年、フェムテック&フェムケアの分野も、訪日客に人気のコンテンツとなっています。
LOVE PIECE CLUB ラフォーレ原宿のお客は半数が海外から!?
「LOVE PIECE CLUB ラフォーレ原宿は、原宿という土地柄もありますが、海外のお客様もたくさんいらっしゃいます。なんと、売り上げの半分は海外のお客様なんですよ! 特に目立つのは、アジア諸国からのお客様。例えばタイでは、プレジャートイの販売が法律的に許されていないそう。また、国によっては、自国だとコピー品が多く、正規品を安心して買うために日本のショップにいらっしゃる方も。自分の国では見ることができないアイテムを、直接手にとって見られることが楽しいみたいです」(LOVE PIECE CLUB広報・山本さん)
性に関することは、国によってさまざまな事情があります。自分の性にポジティブに向き合う機運が、日本から高まっていくのはうれしいことですね!
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yoiがローンチしてからの約2年3カ月の間にも、フェムテック&フェムケアの市場や、世間の女性の性や健康に関する考え方、女性を取り巻く環境が変わった実感があるという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
フェムテック&フェムケア、ジェンダー関連の事柄への世間の理解度や市場の成熟度はまだまだ発展途上ではありますが、2024年にはより明るい変化があることを期待しています。yoiとしては、読者の皆さんに日々、正しい情報を楽しくお伝えすべく、記事作りに励んでまいりますので、今後もyoiでフェムテック&フェムケアのニュースをチェックしてくださいね!
リサーチ&コメントご協力
取材・文・企画・構成/木村美紀(yoi)